俺のショートショート9
掲載日:2026/10/12
汚らしい身なりの二人の赤毛の少年が、通りを歩いていた。金もなく、腹を空かせて。
その通りは昼間なのに、閑散としていて歩いているのは二人の少年だけだった。
誰でもいいから、見つけないと。老人から奪った金で食事をしたのはもう二日も前だった。ねぐらにしている空き地の側には川が流れているので、水の心配はなかった。問題は食事だった。
余りの空腹で、時々胃が痛んだ。顔をしかめた少年二人が歩いていると、家の前で椅子に座っている老婆を見つけた。手にはキャンディーの入ったガラスの瓶が。キャンディーをなめているのかいないのか、口がもごもごと動いている。
あれだ、瓶ごと頂こう。二人の少年は老婆の側へゆっくりと近づいていく。老婆はまっすぐ前を向いていて、二人の姿には気が付いていたい様子。
一人が老婆の手から瓶を取ろうとしたとき、家のドアが開いた。家から出てきたのは見たことがないくらい太った大男だった。
大男は赤毛の少年二人をゆっくりと楽しんだ後、文字通り家の外へ放り投げた。




