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【完結】不遇職の盾職人が神と崇められるまで~魔盾(まじゅん)は異世界のゲームチェンジャーとなる~  作者: テツみン
第一章 盾職人は異世界のゲームチェンジャーとなる

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第6話 エプロン姿となる

 結局、なかなか寝付けず、明け方近くになってやっとウトウトして……


「はっ! 寝坊した!」


 慌ててベッドから起き上がる。すると、とてもいい匂いがした。


「あ、ヒロトさん、おはようございます」


 そんな声が聞こえたので、そちらを向くと――


「どうしたのですか? そんな顔をして?」


 そこに天使がいた。


 いや、それは大げさだが、エプロン姿のアリシアが大きなスプーンを持ってほほ笑んでいる。それに見とれてしまった。


「えっ? いや、なんでもない……それはともかく、なぜエプロンをしているの?」

「あっ、ごめんなさい。勝手にお借りしてました」


 それは構わないけど……いったい、何のために? それにしても、食欲をそそる匂いだ。


「はい、一晩泊めていただいたお礼に、朝食をお作りしました」


 朝食を⁉


「そんなことをしてもらわなくても――」

「いえ、私ができることは、これくらいしかないので……」


 そう言いながら、パンとシチューを入れたお皿をテーブルに並べる。


「そのう、お口に合うかわかりませんが……」


 匂いに誘われてボクはテーブルに座る。さっそく、シチューを口にした。


「ウマイ!」


 自分が作る料理とは比べものにもならない! こんなに美味しい料理を食べるのは久しぶりだ。


「そうですか。よかったぁ」


 そうほほ笑むアリシアは本当に天使だった。少し意識してしまう。


「う、うん、美味しい料理を作ってくれてありがとう! アリシアも食べなよ」

「私はいいです」

「えっ? なんで?」


 アリシアはうつむくと、「昨日もごちそうしてもらいましたし、今日もいただくわけには――」と申し訳なさそうに言う。


「そんな……アリシアも食べて!」


 一人で食べるより二人のほうがずっとおいしくなる!

 そう、彼女に伝える。


「本当にイイのですか?」


 ボクは「もちろん!」と応えた。


「ありがとうございます!」


 それから、自分の分のシチューもテーブルに並べたアリシアが席に座ると、「いただきます」と言って食べ始める。


「おいしい!」


 そう喜んでで食べているアリシアを見ると、自分も嬉しくなる。

 まあ、作ったのはアリシア本人なんだけど……


「ところで、アリシアはこれからどうするつもりなの?」


 そう尋ねると、彼女の顔色が急に曇る。


「はい……もう一度、ダンジョンに行って、狩りをしてみようかと……」


 ひととおりの強化魔法はできるので、それを使ってなんとか狩りを続けるつもりだと言う。


「そう……ところで、どんな強化魔法ができるの?」


 自分は生産系のジョブなので、戦いの経験はほとんどないのだけど、何かアドバイスできないか――なんて考えた。


「えっ? そうですね、防御力強化や攻撃力強化、俊敏性強化魔法もできます」


 それぞれ、魔法には位階(レベル)があるのだけど、アリシアは第三位階魔法まで習得しているそうだ。


「第三位階⁉ それはスゴい! トップクラスのパーティーメンバー並みじゃないか!」


 以前、アーノルドさんから、彼のパーティーにいる魔導士が第三位階の火属性魔法が使えるようになったと自慢していたのを思い出した。それにしても――


「戦闘経験もないのに、どうしてそこまでレベルを上げられたの?」

「はい、私は魔法研究所で魔石に強化魔法を封じ込める仕事をしていたので……」


「えっ? 魔石に魔法を封じ込める?」

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