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大地の雄叫びと共に、モニターに映った3機のメカが空中で合体する。
そして、重装甲のがっしりしたロボットとなり、住宅地に着地した。
その前方に、ガッターロボの2倍はあろうかという敵ロボットが立ち塞がる。
「ぬおぉぉぉー! いくぞー!」
大地が両手のレバーを押し込んだ。
しかし、やはり右手に力が入らないのか、上手くいかない。
「く、くそー!」
彼の顔が、怒りに歪んだ。
ガヤオは大地の右手に両手を重ね、レバーを前に押した。
「おお! 済まん!」
大地が頷き「ガッターアース! 超重力投げじゃー!」と絶叫する。
ガッターロボが敵ロボを両手で持ち上げ、上空にぶん投げた。
きりもみして宙を舞ったロボットは、建物のない地面に激突し、大爆発を起こす。
「よっしゃー! やったぜー!」
大地が喜び、空也と海郎の声も、それに続いた。
よく分からないが、上手くいったようだ。
「ガヤオ、助かったぞ。さすがは助っ人勇者じゃ!」
「役に立てて良かったよ」
握手したところで、ガヤオの身体が半透明となり、ミョーン感覚が訪れる。
「俺、元の世界に帰るよ」
「そうか! そっちが危なくなったら、いつでも呼んでくれ! 今度はガッターロボでガヤオを助けるぜ!」
「え!? このロボで!?」
カルナディアをガッターロボが飛び回れば皆、度肝を抜かれるに違いない。
などと想像しているうちに、元の世界に帰ってきた。
「ガヤオ様!」
待っていてくれたビージョが笑顔になる。
ガヤオは感動した。
「ビージョさん!」
「お土産は!?」
「え!?」
ガヤオが戸惑う。
「約束の高価なお土産は!? 宝石ですか!? ドレスですか!? それとも香水!?」
「え? いやぁ…」
「まさか、これですか!?」
ビージョがガヤオの頭から、ヘルメットを奪う。
「あ! それは!」
彼女はヘルメットを隅々まで吟味した。
「まあ! ただの汚いガラクタ!」
ビージョがヘルメットを地面に投げつける。
ガヤオは、それを拾った。
「ひどいですよ…ビージョさん」
彼女は明らかに不機嫌になる。
「ガヤオ様! あと、お訊きしたいのは、勇者様の収入です!」
「収入!?」
「はい! ご資産は、いかほどかしら?」
「えー!? そんなのないですよ。モンスターを倒した報酬は武器や装備、宿代や襲われた街の復興に使うと消えちゃうので」
「無い!? お金が無いですって!?」
ビージョが鬼の形相になった。
「それじゃ全然、贅沢できないじゃないのよ! こんなお見合い、こっちからお断りだわ! この詐欺師野郎!」
ガヤオは、ビージョの強烈なビンタを食らった。
「痛ー!」
ビージョはプリプリして、去っていった。
叩かれた頬を押さえたガヤオが1人、残される。
「あーあ。フラれちゃったッスね」
ネココが、やって来た。
「いや…これで良かった。彼女と俺じゃ合わないよ」
ガヤオはホッとした。
「仕方ないッスね。でも、まだ最後の1人が残ってるッスよ」
「そうだ! あと1人、居るんだったな!」
こうしてガヤオとネココは、今日もカルナディアの平和を守っている(?)。
おわり
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大感謝でございます\(^o^)/




