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ダンジョンで地道に努力する  作者: クスノキ


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5/15

探索

レベルが上がったおかげで、ダンジョン探索は

昨日より楽になった。角兎を2匹、ゴブリンを1体倒しつつ、次の階層へ続く階段を探していく。

初心者ダンジョンは全5階層、その奥のボス部屋があるというシンプルな構造だ。


ゴブリンを2体目倒したところで、また「ピコン!」とレベルアップ音が響いた。


「よしっ!レベル上がった」


早速、スキルウィンドを確認する。


-----------------------------

名前 : 東堂 和真

年齢 :18 性別:男

Lv: 3 → 4

称号: なし

HP:150 → 165

MP:35

攻撃力: 11 → 15

防御力: 10 → 13

魔力: 3

俊敏: 10 → 12

知力: 4 → 5


スキル: 【剣術Lv2】New【身体強化Lv1】


-----------------------------


なんと!新しいスキルが増えていた。

思わず右手でガッツポーズする。

身体強化スキルは上級者によく使われる便利スキルだ。使い勝手がいい事で知られている。スキルウィンドを押して効果を確認する。


-----------------------------

【身体強化Lv1】

攻撃力&俊敏を3分間1.1倍アップする。

MPを10消費する

-----------------------------


レベル1のため効果は控えめだが、育てれば強力になる。何より――MPを消費するスキルがあれば、レベルアップ時にMPが伸ばせる早めに欲しかったスキルだった。魔法をゲットした時にMP必須なので伸ばせるのは嬉しい。


「よし、これからガンガン使ってMP伸ばすぞ!」


身体強化を試しつつ探索していると、

やがて広い空間の真ん中にセーブポイントの淡い青色のキューブを発見。キューブは、登録すると次回もここへ転移できる。

奥には、次の階層へ続く階段もある。


(次の階層に行くべきか…それともレベル5まで上げてからにするか…)


ステータスウィンドを確認する


-----------------------------

HP 165/130

MP 35/25

-----------------------------


HPもMPも十分。いけると判断し、階段を降りた。


2階層も見た目は1階層と同じだ。だがここからは、ゴブリンは複数で発生するようになり、

ワーウルフが出現するようになる。当然危険度が一気に上がる。


少し歩いた所で、ゴブリン2体を発見した。

こちらに背を見せている、完全に無警戒でまだ気づかれていない。奇襲をかけるチャンスだ。


「身体強化!」


スキルを発動すると体が軽くなり、一気に駆け出す。

ゴブリンは、こちらに足音で気づき振り向き棍棒を構えたが――


「遅い」


振り下ろす前に、和真のショートソードがその首を刎ね飛ばしていた。

残った一体は怒り狂って突撃してきたが、


「はぁっ!」


その勢いを利用して和真は剣先を突き出し、おでこに突き刺す。2体が煙となって消えたのを確認し、ひと息ついた。


「ふぅ…気づかれなきゃ余裕だったな。二体同時は、正面からじゃキツい」


ゴブリンの落とした汚い布と魔石を袋にしまい、探索を続ける。すると、


ガルルルルルルル!


灰色の体毛に覆われた二足歩行の狼――ワーウルフが姿を現した。

武器は使わず、鋭い爪で攻撃してくるタイプだ。


「ガァーー!」


高速で突っ込んできた右爪を、ギリギリのところでかわす。


「身体強化!」


攻撃してきた腕を切り落とす。怯んだ所に、容赦なくショートソードを胸へ突き刺す。ワーウルフは煙となって消え、残ったのは毛皮だった。


「これは運がいい。ワーウルフの毛皮って初心者ダンジョンにしては高く売れるんだよな」


ワーウルフの毛皮は、需要がある。

初級ダンジョンに来る人が少ないため、出回る量も少なく価値がある。


「流石に疲れたな」


目標にしていたレベル5は次回に回し、今日はここで撤退することにした。


ダンジョンから出ると、外の空気が驚くほど美味かった。協会へ向かい、買取カウンターへ成果を提出する。


「査定致しますね」


職員の人がワーウルフの毛皮、ゴブリンコイン、魔石(極小)5つ、ゴブリンの汚布を1つ1つ仕分けていく。


「ワーウルフの毛皮が5000円、ゴブリンコイン800円、魔石250円、汚布は10円で…合計6060円です」


「ありがとうございます」


(まあ、こんなもんか)


そう思いつつ報酬を受け取り、和真は協会を後にした。

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