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現代ダンジョンで地道に努力する  作者: クスノキ


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15/22

ボス討伐報酬

報酬


「はぁ…はぁ…」


肩で息をする。全身にから汗をかいていた。


「勝った!」


喉の奥から自然と声が漏れた。

胸の内側からじわじわ広がっていく勝利の実感で、体の疲れを一瞬だけ忘れさせる

たった一人でボスのオーガを倒したのだ。


「マジで、俺やれたんだな…」


オーガの体が霧となって消えた所には、ぽつんと一つ、銅色の宝箱と角が残されていた。

ごくり、と喉が鳴る。あのボスを倒した報酬どんなものが入っているのだろう。


息を整えながら、宝箱の前にしゃがみ込む。


「よし、開けるか!」


ギィ、と少し重たい音を立てて蓋が持ち上がる。

中に入っていたのは、光沢の少ない金属の腕輪。

ごてごてした装飾は一切なく、赤色のシンプルな物だった。


「これ、装備品か?」


手に取り鑑定してみる。

━━━━━━━━━━━━━━━

名称:オーガバングル

ランク:D-

攻撃力:+15

ソロでオーガを討伐した証として作られた簡易な腕輪

━━━━━━━━━━━━━━━


「おお、これはシンプルに嬉しいやつじゃん!」


思わず、声が出た。

今の自分は、まともな装備品なんてまだほとんど持っていない。だからこそ、この腕輪は本当にありがたい。攻撃力+15は、数字だけ見れば地味かもしれないが、アイアンソードよりも攻撃力が上がるのでとんでもない強化といえるだろう。

そして何より頑張って勝ち取った戦利品が嬉しい


腕輪を手首に通すと、カチッと軽い音がして、しっかりと固定される。

その瞬間、腕にほんの少しだけ力が宿る感覚がした。疲れていた体の奥に、ちょっとだけ力が湧いてくる。


「力が湧き上がってきて強くなったって感じるな」


そして、ボス倒したことによってレベルも上がっているので、ステータスウィンドを開く。


━━━━━━━━━━━━━━━


名前 : 東堂 和真

年齢 :18 性別:男

Lv: 8 → 9

称号: 《逆境超えし者》

HP:280 → 320

MP:135 → 170

攻撃力: 35 → 42 + 27

防御力: 33 → 39

魔力: 11 → 15

俊敏: 30 → 38

知力: 14 → 17


スキル:

《識術》

【鑑定】

《常在術》

【剣術Lv3】 New【気配察知Lv2】

《戦技》

【身体強化Lv2】


装備: アイアンソード、ライトシールドジャケットシリーズ、オーガバングル

━━━━━━━━━━━━━━━


格上だった、オーガを倒したからかステータスの伸びが凄いことになっている。

称号のおかげだろう。成長補正は、やっぱり規格外なのだろう。気配察知もレベル上がっている。


「帰ったら柚希にちゃんと報告しないとな」


苦笑いが漏れる。

ボスを討伐したなんて言ったら怒られて呆れられるかもしれない。

だがなぜか今回は、絶対勝てる気がしていた


「それにボスに勝ったら大丈夫って安心させられるしね」


ボスの部屋の奥に設置された、帰還のキューブへと歩み寄ると、手をそっと触れると、光が全身を包んだ。


次の瞬間、和真はダンジョン入口の転移していた。


「よし、帰るか」

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