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ベルゼブブ

三国同盟の調停式に唐突に現れた魔神ベルゼブブ。

一触即発状態にルディアルの運命はいかに!

「とーちゃくぅ!」

王都から3時間かからずに神聖国の国境に着く。


「速い…速いすぎる」

言葉が出ない国王。

まぁ、馬車で片道1週間の距離を3時間で走りきったからな。


国境に入ると神聖国ファーラストの神官騎士団の出迎えを受け受ける。


俺たちは神官騎士達に護衛され、ファーラスト神聖国の王城である神聖大聖堂に通される。


ナイトとラン◯ルは騎士団の馬のスピードに合わせてゆっくり走る事にする。

MT車のラン◯ルは半クラ多用で大変そうだ。



◇◇◇◇

「ランバード王、はるばるファーラスト国にようこそ」


王城であるファーラスト神聖大聖堂の宴会の間で教皇デビアスに出迎えを受ける。


その横には魔王国女王であり魔王のルシファさんが座っている。


そこにランバード王とマリアちゃん、そして俺とリリィフラワーや各国のお供に達を加え、同盟結成歓迎の宴が始まった。



次の日。

第一回同盟会議が始まる。

とは言え、内容は事前に擦り合わせてあり、本当にこれでいいか最終確認するだけだ。


ちなみにこれは各国の連絡要してリリィフラワーの皆んなに、文字通り各国間を走り回ってもらったお陰だ。


最終的に

ランバード王国。ファーラスト神聖国、魔王国バルダーノの100年間の不可侵同盟条約と通商条約と、

懸念してた人間の魂が必要な魔族の為に

ランバード王国とファーラスト国の終身刑以上の囚人を生け贄として魔族に捧げるかわりにこちらの国民を襲わない条約を結んだ。



ふぅ…これでやっと、この地に来て最初に決めた約束を果たせた…


日本国のように民が幸せに暮らせる国を作る。

完全とは言えないが、これでベストだろう。


この安定が長く続くかはこの地に生まれた者達に任せよう。


俺が一息ついていると…

近衛騎士が入室を求めてきた。


「デビアス教皇。魔神ベルゼブブと名乗る者が謁見を求めてきてます」


「ふふ、やっぱりベルゼブブちゃん来たわねぇ」

微笑みを浮かべるルシファさん。


「通してください。あと勇者エミリアにも控え室に来るように伝えてください」


「ハッ!」


「会って大丈夫ですか?」

俺はデビアスに問いかける。


ベルゼブブはデビアスを怨んでいる。

「ん、まぁ正門からノックして入ってくるなら僕の大切な客人になるからね。丁重にもてなすさ」


コンコン。

「失礼します…」

ドアがノックされメイドさんが入室してくる。

その後ろに続く妖艶な紫色の美女。


あの人が魔神ベルゼブブ……ふ、踏まれたい。


メイドさんに案内され俺の隣に座るベルゼブブ。

軽く会釈するベルゼブブ。俺も目礼で答える。



「ようこそ、魔神ベルゼブブ様。この度は何用で参られたのでしょう?」

口火をきるデビアス。


「要件は二つ…一つは天使ルディアル殿に礼を言いたい」


んん?

なんか接点あったけ?


「ルディアル殿よ。我が親友ファーラストの封印を解いてくれて誠に感謝する」


深くお辞儀をするベルゼブブ。

おおお!!頭を下げたことにより、ベルゼブブ様の豊満なお胸様の谷間が奥まで見えた!!


「いえ、どういたしまして」

もう一回封印しようとした事は内緒にしよう。


(ルディアル様、視線が危険です)

俺の背後に控えるアリシアさんがこっそり忠告してくれる。


幸い、ベルゼブブにいやらしい目で見ていたのはバレなかったようだ。


「二つ目の要件は…神聖国ファーラストに対する宣戦布告だ」


デビアスを睨むベルゼブブ。

「ベルゼブブちゃん、そこを穏便に済ませられないかしら?」

「ふん、死に損ないの魔王が…よもや天使に生き返らせて貰うなど、魔族の名折れよ!」


…あーこりゃヤバイ。

となりの控え室から勇者エミリアの殺気が溢れてきてる。


ここでドンパチが始まったら、デビアスやルシファさんは大丈夫だろうけど、生身のランバード王が死ねる。


「マリア。ランバード王をナイトまで護衛してください」

頷くマリアちゃん。


マリアちゃんとランバード王と入れ違いに入室してくる神聖国のテンプルナイツ達と勇者エミリアとリリィフラワーの皆んな。


さらに魔王国騎士団のカルディナさん他数名。


それらが狭い一室でベルゼブブと対峙する。


(思考:0.5秒)

ヤベェ…どうしよう。

魔神ベルゼブブの強さは[測定不可能]

器械天使のパワーパックを使えば互角に戦えそうだが、神聖国の民に多大な死者を出すことになるだろう。

戦闘は回避しなければ…





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