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天使バレる

魔法を受けて死ななかったルディアルを問い詰めるリリア。

誤魔化しきれないと悟り、鎧の秘密を打ち明けるルディアルであるが、そこに帰還した冒険者達が現れて…

「そ、それは…」

この子鋭いよ!


「え!?呼吸止まっていたじゃない!」

「そうそう!キ…人工呼吸でなんとか助かったんですよ?」

とアリシアさんとクラリスさん。


「溺死はあくまで水魔法の副次的な効果です」

ギロリと俺を睨むリリアさん


「私のロックショットをあの狭い落とし穴の中で全弾喰らっても怪我一つない貴方は何者なのですか?」


うーん(思考中)


「それにウォーターバレットは水圧1トンの水流です

普通なら圧死してます」


黙々と野菜を頬張りながら俺を問い詰めるリリアさん


「じ、実は…こ、この鎧は…物理攻撃と魔法攻撃を無効化してくれます」

アリシアさんに貰った外套をチラッとめくって純白の見習い天使の鎧を見せる。


自分が天使だとバレるぐらいなら、少しだけ真実を教えてごまかした方がいい。


鎧に吸い込まれるように見惚れる三人組。

「何度見てもこの世の物とは思えない創りよね」

ドキッ!


「おい聞いたか!?」

「あぁアレだろう」

「なんでも王国に天使様が現れたって話だ」


ギルドに戻ってきたばかりの冒険者達が、そんな会話をしながら俺達の座るテーブルの横をすぎる。


「どうせ、聖堂教会のデッチ上げだろ?」

「いや、今回は目撃者が大勢いて、なんでも王城に一晩泊まったって話だ」

「凄い美人でおっぱいデカくて純白の鎧を着てたらしいぞ」


そんな冒険者達の声に耳を傾けるアリシアさん達。


たらりと汗が流れ落ちる。

クルッとこちらに向き直るアリシアさん達。

ジーッと俺の純白の鎧と大きい胸を見るアリシアさん達。


「しかも天使様の蒼い瞳は王侯貴族の悪事を1発で見抜いたらしいぞ」


俺の蒼い瞳を見つめるアリシアさん達。


「へー、その天使さまのお名前は?」

「たしか…ルディアル様だったかな…」


偽名使うの忘れてた…本名名乗ってたよ…


アリシアさんが核心を突いてくる。


「も、もしかして天使…さん?」

「ち、違いますよ!た、確かにおっぱいデカくて蒼い瞳で同じ名前ですけど…ただの旅人ですよ…」


ヒソヒソ話をする三人…ヤバイな…


「じゃ、そろそろ宿を探さないといけないので、この辺でお暇しますね。ではご馳走さまでしっ!?」


ガシッとクラリスさんに腕を掴まれた!

「まぁまぁただの旅人のルディアルさん!まだいいじゃないですか!もっと呑みましょ」


うわ、意外と握力あるぞ!クラリスさん!

絶対逃がさないって意思を感じる。


「そうそう、これ美味しいわよ!ただの旅人のルディアルさん」

サンドイッチを俺の皿に盛るアリシアさん。


「そうですよ!せっかく出会えたのですから今夜は一緒に泊まりましょうよ!ただの旅人のルディアルさん」


(思考0.01秒)

これは内緒にして欲しいなら一緒にいろって事だよな…まぁ悪い人達ではなさそうだし…美少女揃いだし…イイか。


読んでくださってありがとうございます。

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