国境なき同盟軍
戦争終結。精霊姫フェアリアは敗北宣言をする
「私達は負けましたー！よって魔王ルシファ様の命に従う事を誓います！」
魔王城城壁の上で自軍の敗残兵前で敗北宣言をするフェアリア。
「そして私は人族の捕虜としてクラリス様の奴隷になります！」
その言葉にブーッと吹き出すクラリスさん。
いや、魔王城の地下尋問室でフェアリアを拷問するクラリスさんはまさに悪魔のようだったよ。
フェアリアも最初は、クラリスさんに向かって唾を吐いたりしてたけど、それがクラリスさんの嗜虐心に火をつけて…
魔王城にあるありとあらゆる拷問器具を駆使してフェアリアを責め立て屈服させた。
終わった時にはフェアリアはドMになっていた…
「そして精霊族、昆虫族、爬虫類族は魔王ルシファ様の軍門に下ってください」
こうして魔族は一つになり、内乱は終わった。
◇◇◇◇◇◇
「いやぁ…クラリスの調教は凄いね。あの精霊姫がメロメロじゃないか」
クラリスさんのドSぷりに若干引き気味のデビアス。
「まぁアレならフェアリアも逆らわないだろうしちょうど良いのかも」
「じゃ、精霊姫はリリィフラワーが貰うという事」
「うん、これでリリィフラワーは国境なき同盟軍だね」
「国境なき同盟軍？」
聞きなれない言葉に頭を傾げる俺。
「天界、魔界、人間界と全部集まったじゃないか」
たしかに…
「それに魔王国から精霊姫フェアリア。ファーラスト神聖国から聖女セリナ。ランパード王国からマリアーヌ姫。そして天使の君。まさに国境なき同盟軍じゃないか！」
なるほど、いつのまにか各国の要人がリリィフラワーに集まっていた。
「これからリリィフラワーは各国間の問題の仲裁や調停を担う立場になるよ」
「うへぇ」
面倒な立場になりそうだ…
「とは言え、実際は各国で軍事衝突になりそうな時だけ仲裁役として動く感じだろうね」
それぐらいならお安い御用だ。
魔族も人間も死者は少ない方が良い。
「そうだ！マリアーヌ姫。僕と母をランバード国王に会わせてくれないか」
「ぶふっ！」
俺とデビアスの話をお菓子を摘んで聞いていたマリアちゃんが突然話を振られてお菓子を吹く。
「一度、王国と神聖国、それと魔王国とリリィフラワーを交えて話をしたいんだ」
「ゴホッ！そ、そうですね。城に帰って国王に話してみます」
お菓子で喉を詰まらせたマリアはノエルさんに背中を叩いて貰いながら答える。
「それとできたらで良いんだけど…母と僕用に車を作ってくれないか？もちろん費用は出すよ」
三国間で同盟を結ぶなら足は必要だろう。
「良いですよ。ナイトは無理ですけど、ラン◯ルなら創れます」
「ありがとう！！」
デビアスから1億相当の宝石を貰い、器械天使liteパックのライセンスを延長する。
クラフトポイントが回復する。
さっそくアイテム売買スキルでト◯タ ラン◯ク◯ーザーを2台購入する。
ボディカラーは白と黒にした。
「おぉー」
そして器械天使のクラフトポイントでアリシアさんのラン◯ルと同じ仕様に2台とも改造する。
あとは俺がいないとガソリンが手に入らないから、燃料は魔力で動くように改造した。
1MPあたり1kmの燃費だ。
デビアスの魔力量なら1万キロは余裕だろう。
メンテナンスも魔力で出来るようにしておく。
「運転とかは明日、説明しますね」
「今すぐ教えて欲しいけど…もう真っ暗だしね」
という事で遅めのディナーを食べ、みんなでイチャイチャしながら魔王城の夜を過ごした。
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