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魔族の国と暗黒騎士

魔王国に到着したルディアル達一行。

そこには絶望に打ちひしがれだ人族の姿があった。

「な…なんて所だ…」

あっちこっちに転がる人人人!

死屍累々とはまさにこの事だ。


緑豊かな高原のような土地。

穏やかな気候。


魔王国と言うイメージとあまりにもかけ離れた穏やかな風景を越え、俺達は無事魔王国に到着した。


そして魔王国の立派な城門を抜けて見た最初の光景がこれだった。

人があっちこっちに倒れ、または道端に座り込んでいる。


立派な建物から出てきたタキシードを着たオークが裏路地に人族と思われる男を投げ捨てる。


「ジュ…ジュリアちゃーん」

男はそう一声出すと力尽きてバタッと倒れた。


俺は男に近づく…この症状は…

「…サキュバスに殺られたな…」

快楽の余韻に酔いしれ、身体を痙攣させる男。

軽くヒールを掛けておく。


回りを見渡すと、博打で有り金を全部むしり取られ、絶望に嘆く男や女達の姿があった。


「まぁ…魔王国の主力産業はカジノと風俗だからね」

とデビアスが説明してくれる。


人間の負の感情を栄養とする魔族は博打と風俗で人間を破産させ、そしてその負の感情とついでに金を吸い取っているようだ。


…まさに悪魔。

「そこのお姉さん達ィ!私とトランプしなぁい?」

バニーガール姿のサキュバスが勧誘してくる。


「やりま

ゲシっ!!

リリアさんに脛を蹴られた。


危なかったもう少しでサキュバスに連れて行かれるところだった。

サキュバスのバニーガールなんて破壊力ありすぎだろ!


「お帰りなさいませ。デビアス様」

そうこうしている間に王城から迎えの馬車が着た。


とりあえず、2台の馬車に分乗する。

俺とマリアちゃんとセリナ。そしてデビアスとデビアスのママが馬車に乗る。


残りのメンバーはもう一台に乗った。


まるで観光地のような王都の街並みを抜ける。

真昼間にも関わらず、酒場には人族が多く集まり繁盛している。


酒場の中では、あらゆる種族の着飾った女達が、人族の男に寄りかかりおねだりしたりイチャイチャしている。まるでキャバ◯ラだ…後で行こう。



程なくして王城に入る。

魔族のメイドさん達に客室に案内される。

羊のように曲がったツノとメイドのカチューシャの組み合わせが斬新で良い。


ノエルさんが対抗意識を出して、マリアちゃんの側で出来るメイドの風格を出している。


メイドさん達のおもてなしを受けているとデビアスがやってきた。


「みんなありがと。お陰でかなりの時間短縮できたよ」

1か月以上の道のりを3日に短縮したわけだ。


「僕は1か月ほどここに滞在するけど、君たちはどうする?」


アリシアさん達を見る。

「もし観光するなら好きなだけここに滞在すると良いよ」

「迷惑でなければ、しばらく観光してみる?」

「そうですね。せっかくの魔族領だし」

「決まりね」



「そうだ。良かったら案内兼護衛として彼女をつけよう」


デビアスの後ろに控えていた漆黒の鎧姿の人物が一歩前に出てきた。


魔王を護る黒騎士!

一分の隙もなく全身を包む光沢を帯びた黒い鎧。

腰には黒塗りのごっついトゲがついたハンマーメイス。

左手には金縁で飾りがついた巨大なラージシールド。


かっけぇ!!

暗黒騎士だ!ダークナイツ!


だが…身長が…150センチくらいかな…かなり小柄だ。


カシャッ

兜を脱ぐ暗黒騎士。

「初めましてぇ!魔王親衛隊騎士隊長のカルディナと言いまーす!!」


兜の下は髪をツインテールにした少女だった。

「あーしが今から皆さんの護衛しまーす」

ピッと可愛らしく敬礼するカルディナ。


「あ、よろしく…」

暗黒騎士からあまりにかけ離れたイメージに唖然としてしまった。


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