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あやしい…

美少女冒険者アリシアからのマウストゥマウスで息を吹き返したルディアルはアリシア達と共に街に向かう事にする。


しかし…ウィザードのリリアはそんなルディアルに不審な目を向けていた。

「「「「「カンパーイ!」」」」

ゴクゴクゴクゴク…ぷはーー!

美味い!さすがに日本のビールと比べたら味は落ちるが、この木のコップで飲むエールが異世界感を高めてテンションを上げてくれる。


ここは、テクテクと約5キロの道のりを歩いてやってきた伯爵領にある人口二千人程の中程度の街。

そこにアリシアさん達が拠点にしている冒険者ギルドがあった。


その冒険者ギルドと併設されている酒場で俺達は乾杯をあげている。


「ねぇルディアルさんはヒーラーなの?」

顔を近づけて俺の顔を覗き込むアリシアさん

うひょー柔らかそうな唇!


「あはは、ヒールは数回しかできません」

「ヒーラー見習いさんなのね?」

「まぁ…そう言う感じ?ですね」

下手な事は言えない。


「おかしいですね…」

口いっぱいに肉を頬張ったウィザードのリリアさんが疑問を挟む。



「デスベアーは刃物で仕留められていました。

ヒーラーは刃物を持ち歩くと体内の神聖魔力に影響が出てヒールができなくなると聞いてますが?」


ドキッ!


「たしかに刃物を身につけると魔力に乱れが出てしまいますが、祝福を受けた刃物なら影響受けませんよ」


口の周りエールの泡をつけたヒーラーのクラリスさんが助け船を出してくれる。


「なら…その祝福を受けた武器はどこにあるんですか?ルディアルさんは手ぶらに見えます」


ヤバイ…名探偵コ◯ンに追い詰められる犯沢さんの気持ちが分かってきた。


(思考1.6秒)


「お恥ずかしい話…あの状況だともう神聖魔力がどうのこうの状態ではなく、生きるか死ぬかの状態だったので…落ちていた剣を拾って無我夢中で突き出したら

熊が勝手に剣に突き刺さって死んだんです…」


「あ、なるほど…」

手のひらをポンと叩くアリシアさん。


「まぁ確かに、目前にデスベアーがいたら神聖魔力がどうのこうの言ってられませんよね。私でも剣を振り回すかも知れません」

朗らかに笑うクラリスさん。


「なるほど…硬いデスベアーの頭蓋骨と皮を貫通する勢いで剣が刺さったのも偶然かも知れません…が…なぜ私の土魔法と水魔法を食らってあなたは生きているんですか?」

ブックマークに一喜一憂してます

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