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戦闘

魔王城を目指すルディアル達であったが…

「あと1時間もすれば到着するよ」

3日目。順調に街道を走る俺たち。


「すごく楽ちんだったわー」

後部座席でペットボトルの紅茶を飲みつつリラックスしている様子のルシファさん。


「もっとドライブしたい」

同じく後部座席でカッ◯エビ煎を食べるマリアちゃん


「帰り道もありますから」

俺も缶コーヒーを飲みながらマリアちゃんに話しかける。


楽しいひと時。

みんなと、しりとりをしたりまったりドライブをしていると!



[ルディ!!危険が近づいてきます!!!]

アイが警告を発する。


「危険?」

アイの警告に困惑する俺。


「敵ではなく危険が近づいてくる?」

デビアスがアイに尋ねる。


「アリシアさん!!何か危険がせまってきてます!!」

無線で後ろに続くアリシアさんに連絡する。


「え!?どこから!?」

「不明です!全周警戒してください!」


サンルーフから上半身を乗り出し、精神を集中するデビアス。


「ラン◯ル前に出すわ!」

加速し俺たちの乗ったナイトを追い越すラン◯ル。

もちろん要人であるデビアスとルシファさんを守る為だ。


[嫌な予感がします!]

切迫つまったアイの警告。

ナイトには空圧センサーが搭載されている。

空気の変動…それは人間の予感に相当するセンサーだ。


[来ます!]


ドカッ!!!

突然、空中に跳ね上がるラン◯ル!!


「地雷!?」

左側の車輪が全て跳ね上がり、横に50度傾くラン◯ル。

高い車高に長いサスストロークで横転は免れたようだ


「な、何があったの!?」

無線からクラリスさんの慌てた様子の声が流れる。


「地面が爆は

アリシアさん達に状況を報告しようとした瞬間!


ズドン!!!

下から激しい衝撃が来た。


一瞬の浮遊感。

「うわっ!!」

サンルーフから身を引っ込めようとしていたデビアスが車外に投げ出された


そして、フロントガラスから見える風景が上下逆さになる!!


ドザッ!ザザザサ!!!!

ラン◯ルと違い、車高が低くサスのストロークが短いナイトは地面からの突き上げで完全にひっくり返ってしまった。



ナイトのルーフが激しく地面に擦り付けられる。

「きゃ!!!」

空いたサンルーフから石飛礫が後部座席に飛び込み、

マリアちゃんに降りかかる。


「瘴壁展開!」

ルシファさんの魔法バリアが展開される


「ルディ!!!大丈夫!!!」

「デビアスが落ちた!!回収して!!!」

「了解!」


ドカッ!!!

「うあっ!!」

さらに突き上げられる。

腹を空に向けて駒のように回転するナイト。


「ジャイアントビートル!!!」

慌てたようなクラリスさんの声。


「デビアスさんが攫われたわ!!!」

無線から次々に外の状況が入ってくる。


「アリシア!外で迎え撃つわよ!!」

無線越しにクラリスさんの声が聞こえる。


「皆さん!外に出ましょう」

俺の声に反応して全てのドア、ハッチが開くナイト。


ひっくり返ったナイトから這い出す俺とマリアちゃんとルシファさん。


西の空に飛び去るジャイアントビートルとその脚に掴まれ連れ去られるデビアスの姿が見えた。


地面の中から這い出してくるジャイアントビートル。

コイツらが地面の中から襲ってきていたのか!


「ストーンバレット!!」

軽自動車ぐらいの大きさのカブト虫のような姿をしたジャイアントビートルが30匹近くいた!


ガガガガガ!!

そのカブト虫に向かってマシンガンのように石飛礫を放つリリアさん


数発はカブト虫の硬い殻で弾かれるが何発かは殻を貫通し、確実に倒す。


「ハッ!!」

カブト虫の腹の下に両手剣を差し込み、テコの原理でカブト虫をひっくり返すノエルさん。


腹を見せ動けなくなったカブト虫に強烈なライダーキックを叩き込むマリアちゃん。


アリシアさんはカブト虫の殻の隙間に刺突ナイフを突き刺し倒していく。


二人はレイラさんの魔法で身体強化されているようだ。


セリナとクラリスさんとルシファさんは回復と防御魔法で前衛のバックアップしている。


レイラさんはバフとデバフ。


これならここは大丈夫だろう。

「ルシファさん!私はデビアスを追います!!」


「いいえ、大丈夫です。奴らの狙いは分かっていますから」


「え!?」

「まずはここを片付けましょう」

ルシファさんがそう言うなら大丈夫なのだろう…


「なら!」

俺はひっくり返ったナイトをアイテムボックスに一度収納し、再召喚する。


これでナイトは元通りになる。


「アイ!あいつらを蹴散らせ!!」

[了解]


俺たちを囲むジャイアントビートルを次々に跳ね飛ばすナイト。


数分後。

戦闘は終了した。

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