お子様ランチとオセロ
魔王軍の偵察部隊ハルピュイアに伝言を頼んだ魔王。ルディアル達は時間を潰すために、早めのキャンプ泊をする事になった。
「さて…お昼何にしようかな」
俺のお手伝いのために隣でスタンばってるメイドのノエルさん。
「よし、今日はこれだ!」
某ファミリーレストランのメニュー帳を出す。
和洋中華の料理が写真で掲載されているヤツだ。
「ノエルさん。この中で食べたい物あります?」
ノエルさんにメニューを渡す
「ふぇ!?わ、私が選ぶのですか?」
突然、振られた重大な役割に驚くノエルさん。
「すごい…綺麗な絵…」
メニューの写真に驚くノエルさん。
「ノエルが選ぶの?。面白そう!」
自己主張の少ないノエルさんが、どんな食べ物を選ぶのか興味津々なマリアちゃん。
ペラペラと3ページほどのメニュー帳をめくる。
「こ、これを食べてみたいです…」
ノエルさんが指差したのは…旗付きオモチャ付きのお子様ランチだった。
「オッケー!!
意外なチョイスに驚きながら俺は了承し、スキルでお子様ランチを人数分買う。
テーブルに座ったみんなの前に次々に現れるお子様ランチ。
「おーーー!」
オモチャはランダムで何種類かあった。
俺のお子様ランチにはチョ◯Q (パチモン)が付いていた。ちょっと嬉しい。あとで遊ぼう。
みんなもオマケのオモチャに興味津々だ。
オセロやポケ◯ンや意味不明な物体があった。
「とりあえずオモチャは後にして食べましょう」
「いただきまーす!!」
「ムム!このソース美味しいよ」
ハンバーグを一口食べ唸る魔王デビアス。
「んーーー!このプルプルした食べ物美味しいぃ!」
先代魔王のルシファさんもプリンに蕩けている。
「ルディアル様!この白いソースはいったい何でしょう!」
エビフライにかかったタルタルソースに目を輝かせる魔法騎士のレイラさん
タルタルソースって確かマヨネーズの上位版だったかな?
「これはタルタルソースと言ってマヨネーズベースのソースですね」
「このソース、売ってください!!!」
ガシッと手を握られた。
「あ、あとで差し上げますよ」
「ありがとうございます!!」
マヨラーからタルラーになったレイラさん。
ワイワイと楽しいお昼を食べた。
そのあと、リリアさんが当てたオセロのルールを説明する。
シンプルにして奥が深いオセロにみんな夢中になる。
ちなみに俺もオセロにハマっていた時期がある。
少なくてもルールを覚えたての初心者相手なら全部黒か全部白にして勝てる実力はある。
…と思っていた時期がありました…
2、3局対戦を見ただけでオセロの攻略法を見抜いたデビアス。
相手に自分のコマを囲ませる。序盤は相手よりコマ数を少なくする。と行ったオセロ必勝法を僅かな時間で習得してしまった。
デビアスと対戦した俺は角を全部取られてしまったが、角を取られた時の対処法を知っていたのでギリギリ勝つ事ができた。
「くぅ!角を全部取ったのに負けた!」
膝を叩き、悔しがるデビアス。
「真綿で首を絞められるような苦しい対戦でした…」
俺は正直に感想を言う。
「本当だね。お互い首を絞め合いながら対戦しているって感じだったよ」
「え?角取ると勝てるの?」
そう言うアリシアさんを残念な子を見るような目で見るリリアさん。
オセロは今、ルシファさんとクラリスさんで対戦している。
「ねぇルディアル。このゲーム、魔王国で専売して良いかな?取り分は経費を差し引いて5:5で」
器械天使になるにはお金が必要だ。
俺は魔王の手を握った。
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