魔界でBBQ
ナイト2◯00で魔界を目指すルディアル達一行であった。
「ふぁぁぁぁぁ…」
魔界を目指して3時間。
フュィィィィィ…
ナイトの独特なエンジンサウンドが俺の眠気を誘う。
魔界…かなり危険な場所だと思っていたが…実際は緑豊かな田舎といった感じで、ドライブしていてとても楽しい田舎道だった。
「そろそろお昼休憩にしましょう」
助手席のデビアスにそう告げる。
居眠り運転する前に休憩。これ大事！
「もう少し行くと、景色の良い場所があるよ」
デビアスの案内で絶景ポイントで休憩する事にした。
「おおおおお」
澄んだ湖のほとりに停車する2台。
カナダの森林の中にある湖のような所だった。
「綺麗！！」
感嘆するリリィフラワー達。
つ、釣竿買っちゃおうかな…
思わず、釣りがしたくなる。
「いつもならここに到着するのに1週間はかかるのに…3時間で着いちゃった」
「本当に車って凄いのね…」
しきりに感心するデビアス母娘。
この風光明媚な湖で食べる食事は何がいいかな…
「カップラーメン食べたい！！」
「却下」
アリシアさんのリクエストを即却下する俺。
「ぶーーーー！」
やはりここはBBQか…
胸のアイテムボックスからBBQセットとテーブルセットを出す。
デビアスからたっぷりお小遣いを貰ったからな。
高級和牛の霜降り肉を買う！
あとホタテにネギに太くて大きいソーセージ。
野菜はオマケ程度。
焼肉のタレも各種購入。
メイドのノエルさんに肉を一口大に切ってもらい串に刺す。
リリィフラワー達に炭火を起こしてもらい、焼き始める！！
思い思いに肉を育てて食べる！
「うまーー！！」
両手に焼肉の串を持ち食べる聖女セリナ。
「これ、なんの肉？こんなとろけるようなお肉初めて」
「ボクも食べた事ないよ。こんな美味しい肉は」
やはり景色の良い野外で食べる肉は美味い！！
「ビール呑みたくなるわね…」
「言わないで！」
俺もマジ呑みてぇ…しかし…モンスターうろつく危険な野外で酔うのは自殺行為だ。
俺は呑んでも酔えない天使の身だから平気だが、みんなの手前我慢する。
「ここはいつも野宿する場所で比較的安全だよ。結界も張るし…」
「ほ、ほんと！？」
アリシアさん達の目が光る。
「かなりイイペースで進んでるから、今日はここで一泊してもイイと思うよ」
「なら、今日はここをキャンプ地としますか」
「賛成！！」
俺は胸から大量のアルコールを出す。
「ユ、ユウヒのビール！！」
ビールに飛びつくみんな。
全員に渡ったところで
「カンパーイ！！」
一気に飲み干す！！
「くはぁぁぁ！！」
みんなオヤジくせーw
デビアスママのルシファさんも日本が誇るビールの味に酔いしれている。
「こんなに美味しいお酒…初めて…」
おお…酔った人妻はエロい！
美女達と肉を焼きつつ真昼間からビールを飲む。
最高だー！
そして、みんなふらふらになりながら寝床であるテントを張って寝た。
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