ラン◯ル装甲強化
想像を遥かに超えるナイトの性能に驚愕するデビアス。
「凄いよ凄い馬車だね!」
神聖国教会に戻った俺達。
ナイトの性能に興奮するデビアス。
「コレがあれば魔界に帰るのにも楽なのに…」
「え!?魔界に帰っちゃうの!?」
驚く俺。
「あぁ、明日から一時的な里帰りさ。魔界に残してきた宰相達に母の事を説明しないといけないし。」
胸をなでおろす俺。
デビアスは頼れるし、いつかは抱きたい女の子だし。
「魔界は遠いの?」
「馬車で片道一か月は余裕でかかるかな…」
片道500キロぐらいか?
「なら送りますよ」
「え!いいのかい?」
「車なら2.3日ぐらいで着くと思いますよ」
ついでに魔界観光するのも悪くない。
こうして、デビアスとデビアスママのルシファさんとリリィフラワーの面々で魔界旅行に行く事になった。
出発前に一度ランバード王国に戻り、魔界に行く事を王に伝える。
護衛を出そうとする王に、足手まといになるから遠慮すると言う内容をオブラートに包んで伝え、辞退する
「お、そうじゃ。マリアーヌよ、ちとこちらへ」
マリアちゃんとヒソヒソ話をするランバード国王。
顔を真っ赤にしながら頷くマリア。
マリアちゃんと国王の内緒話が気になるが、とりあえず…
ラン◯ルを改造しよう!!
王城の裏庭でラン◯ルの改造に着手する。
「どんな改造するの!?馬力アップ!!」
目を輝かせるアリシアさん。
「そうですね…まずはボディ強化ですね」
ボディをナイトと同じ特殊セラミック合金に物質変換する。
コンコン…
「おぉ、硬い!」
「リリアさん試しに魔法攻撃してみてください」
「ちょ!?」
焦るアリシアさん。
「ボディに傷をつける事が出来たら、私にも専用車をください」
「良いですよ〜」
俺の見習い天使の鎧ほどではないが、それに近い強度を持つ。まず傷をつけるのは無理だ。
「ストーンバレット!!」
気合いを入れたリリアさんの魔法がラン◯ルの近距離から炸裂する!!
ゴンガンガンバンッ!!
大小様々な石飛礫が数百キロのスピードで直撃する!
「あ〜〜〜私のラン◯ルゥゥゥ!!」
リリアさんの遠慮のない魔法攻撃に悲鳴をあげるアリシアさん。
しかし…
「な!?」
絶句し、へたり込むリリアさん。
ラン◯ルの真っ赤なボディにはかすり傷一つ付いていない。
うむ、素晴らしい!
さらにカンガルーバーならぬ、魔物バーを取り付ける
「カッコいい…」
ごっつさを増したラン◯ルに見惚れるアリシアさん。
やはりオフロード車には巨大なバンパーが似合う。
魔王が同行すると言っても、はぐれ魔物の襲来など危険が予想できる。
この魔物バーなら襲ってきた魔物をロードキルできるだろう。
そしてナイトと通信できる無線機を取り付ける
これで完璧。
他に必要そうな装備が出来たら現地改修すれば良いだろう。
カッコ良くなったラン◯ルのボンネットに抱きつき頬ずりするアリシアさん。
次の日の早朝。
「おはよー」
神聖国教会前でデビアス達と合流する
ナイトには俺、デビアスとルシファさん。そしてマリアちゃんの四人が乗り、
ラン◯ルにはアリシアさん、クラリスさんリリアさん。セリナにノエルさんとレイラさんが乗る。
「じゃ道案内頼みますね」
「了解。こちらこそ道中よろしく頼むね」
…魔界か…
馬車で行けるらしいからそこまで酷い道ではないだろう。
神聖国の国民である信者たちの注目を集めながら2台の車で魔界を目指す。
誤字指摘ありがとうございます^_^




