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美人天使

「問おう…貴様らは敵か?」

地上に降り立った6枚の翼を持った美人な天使が威厳たっぷりに俺たちに聞いてくる。


金髪ロングにほっそりとした身体に純白のロング丈のワンピース姿。


そして小さすぎないバランスの良いバストを持った

まさに天使のような天使様だった。


同じ天使でも男性受け全振りのむっちりボディにハイレグレオタードアーマーの俺とは大違いだ。


「私達はここに封印された女神さまに会いにきた者で敵ではありません」

あまり天使様をジロジロ見ないように気をつけてながら答える。


俺は天使の眼で視る。

スリーサイズでも表示されたらラッキーだ。

…残念、[解析不可能]…と表示された。

恐ろしいほど強いのだろう。


「会ってどうするのです?」

美人天使さまが問いかけてくる。

さて、なんて答えよう…


「まず、お礼を言いたい」

アイテム購入スキルを授けてくれた事に対して。


「次に500年前の戦いについて聞いてみたいと思ってます」


その答え次第では女神さまを封印から解放したいとも思う。


かつて女神はその愛の深さゆえ、誰も死なない世界を創り出そうとして…結果、人口爆発、そして食料危機へ。


そして食料を巡っての戦争…最後は全滅へと進みそうになった。


その流れを変えたのが魔王デビアス率いる魔族だ。

魔王は神聖国を作り、自らを教皇と名乗り人々と勇者を騙し、戦わせ、女神を封印させた。


その戦いで、人類は人口の半分を失ったが、人口が減った事により食料危機からの全滅と言った最悪の事態は回避された。


その事を女神は知っているか?

そしてそれは本当の事なのか?

本当なら、その事をどう思うのか聞いてみたかった。


「分かりました…女神ファーラストには私からお前に変わってお礼を伝えよう。だから…帰りなさい」


拒絶された。


「お待ちください!!」

勇者エミリナが美人天使の前にひざまつく


「私はエミリナと言います。500年前のさきの戦いで女神さまを封印してしまった者の一人です」


エミリナに目を向ける美人天使。

「覚えていますよ。勇者エミリナ。」


土下座せんばかりに頭を下げるエミリナ。


「貴女の手によって討たれた同胞達の事は忘れません」


ギュッと唇を噛み締めるエミリナ


「ですが、貴女を責める事はしません。魔王デビアスが言っていた事もまた真実。」


俺は驚く!リリィフラワーのみんなやエミリナも驚愕の表情を見せる


「この500年でファーラスト様は自分の考えが甘かった事を理解しました」


あー、なら封印から解放しても問題なさそう。

もともと女神様を解放したいと思ってたし、一件落着だ。


「それでしたら、封印を解除しますからまた人々の為に世界を導いて…」


その瞬間!!

天使の眼が俺を狙った攻撃ラインを表示する!

とっさにそのラインから顔をそらした次の瞬間!

顔面すれすれを白刃が擦過する。


「なっ!なにを!?」

ツーッと俺の頬から一筋の血が流れる。


白刃に付いた俺の血を舐める美人天使さま。

「女神さまを解放する事は許しません…」


そこには別人のような冷たい眼をした天使がいた。

いいねありがとございます!

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