表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/102

ヴァルキリー

激しい一夜が明け、ルディアル達は聖域を目指す。

「おぉ…ここが聖域結界領域…」

想像していたのとかなり違う。


なんか厳かな結界があって神聖な雰囲気がする神殿みたいなものと思っていたが…普通の村だった。


ただ普通と違うのは若い女の子達しかいない事だ。


そして女の子達は、蒼い全身鎧を身に纏っている。


ゲームとかで見るヴァルキリー(戦乙女)に似てる。


「えぇ、ここは封印を護る為に作られた結界村です」

セリナが説明してくれる。


「そして、彼女達はこの結界村の住民であり、結界の守護者でもあります。」


結界を護る為、外部との接触は極力避け、完全自給自足の生活を送っているらしい。


ヴァルキリー姿で畑を耕す者や、庭に洗濯物を干しているヴァルキリーもいる。

なんかシュールだ。


そうやって村の様子を見ていると、

ヴァルキリー達のリーダーらしき少女が聖女の元にやってくる。


「お久しぶりー聖女さま!」

「ルシア、半年ぶりね、今日は天使さまをお連れしましたわ」


「て、天使!?」

ヴァルキリーに向かって会釈する俺。


「はわわ…」

「こんにちわ、今日はここに封印されている魔王に会いに来ました」



◇◇◇◇

ルシアに案内され、村にある聖女の宿泊所兼教会にやってきた。


そこの礼拝堂の椅子を片付け、寝床を確保して貰った。


「て、天使さまを床に寝せるなんて…」

と自分のベットを提供しようとしたヴァルキリーリーダー、ルシアの申し出をやんわりと辞退。


ついでに俺を一目見ようと集まったヴァルキリー娘達を集めパーティーを開くことにした。


こんな若くて可愛い子達が、娯楽もない村で交代交代で1年間過ごすなんて不憫でならない。


ささやかながらお菓子パーティーを開く。

初めて見る日本のお菓子に目を輝かせるヴァルキリー達。


「結界を護ってくれる皆様の労をねぎらって乾杯!」

とりあえず生!


くびくびくび…

「美味しいぃぃ!」

「こんなエール初めて!!」

喜ぶヴァルキリー達。

俺は大量のお菓子とジュースと酒類とツマミを出す。


ワイワイと料理に舌鼓をうつヴァルキリー娘たち。


ハフッハフッと手当たりしだいにお菓子をとり口に詰め込む聖女。


甲斐甲斐しく俺の口にあーんして食べさせてくれるマリアちゃん。


ノエルさんは氷結を飲んでさっそく潰れていた。



みんな思い思いに楽しく過ごした。



◇◇◇◇◇

次の日。


「行ってらしゃぁい!」

ヴァルキリー達に見送られて結界を目指す。


ラ◯クルでも走破がキツい悪路になってきたところで結界に着いた。


セリナを先頭にして結界内に入る。

結界内は森の奥へと続く一歩道になっていた。


この先に魔王…いや女神達がいる。


「結界内に入ったのは初めてです」

セリナが真面目な顔で言う。


「私は500年ぶりだ…」

エミリナは二度目で、前回はここで死闘を繰り広げたらしい。


結界内の森の小道を少し進むと

バサバサバサ…

6枚の翼を持った純白の天使が舞い降りてきた。


いいね元気の素!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ