吊るされたルディアル
聖域結界領域を目指すルディアルは夜中に奇妙な浮遊感を感じた。
「んふふ、ルディお姉様!」
奇妙な浮遊感を感じ、夜中に目を覚ますとマリアちゃんが逆さになっていた。
んん?逆さなのは俺か!?
天地がひっくり返っている。
みんなとカレーライスを食べて、テントに入って寝たところまで覚えている。
「ルディ…お仕置きの時間です」
ピシッと鞭を鳴らすクラリスさん!
俺は、いつのまにか後ろ手に縛られ逆さで木から吊るされていた!!
しかも全裸!!
「わっわ!!」
リリィフラワーのみんなどころか聖女に勇者まで全裸の俺を囲んでいる。
「今からサキュバス八人と浮気したルディのお仕置きを始めます!」
こ、このタイミングでお仕置きされるとは思わなかった!
や、やばい!ボンテージ姿のアリシアさん、クラリスさん、リリアさん、マリアちゃんの4人は俺を拷問する気満々だ!
ノエルさんとレイラさんは顔を赤くしてこちらを鑑賞している。
勇者エミリナは顔を真っ赤にして両手で覆っているが、目を見開きこちらを凝視している。
もしかしてエミリナって500年生きててまだ処女!?
そのぐらいウブな反応を見せている。
聖女セリナは俺の全裸緊縛逆さ吊りの姿をオカズにもう一人で自家発電している。
「もう、サキュバスと寝なくても済むように私達がたっぷり可愛がってあげる」
黒い笑顔でニマーと微笑むクラリスさん。
「ま、待って!あ、あ!あぁ!!あーーーーー」
◇◇◇◇
チュン、チュチュン…朝になる。
「お、おぉ…」
一晩中、四人の女王に可愛がられた俺は半死半生だった。
這うようにテントから這い出すと勇者エミリナと目が合った。
「お、おおおおはようございます!!」
そう言うと顔を真っ赤にして走り去るエミリナ。
ウブな反応、可愛いな。
「ルディ、おはよう、よく眠れた?」
昨日のカレーの残りを温めているクラリスさん。
「ひ!もう他の女としません!!」
「んふふ、浮気する気も起きないぐらい毎日満足させてあげるわね」
笑顔で微笑むクラリスさん。
「お、おお…」
フラフラとテーブルに座るセリナ。
もともと目の下にクマがあったセリナだったが、今朝はよりクマが濃い。
多分、朝まで自家発電していたのだろう。
「て、天使さまぁ、次はぜひ私もお仲間に加えてくださいぃぃ」
「はは、クラリスさんが良ければ」
ガシッとクラリスさんの両手を握るセリナ。
「お願いします!私もリリィフラワーに加えてくださいぃぃぃ!!」
いや、あなた神聖国の聖女さまでしょ!!
「きょ、教皇さまの許可が下りれば…」
流石のクラリスさんもセリナの押しにはタジタジだw
「みんな、乗ったわね?」
朝食も食べ、再び聖域結界領域を目指して出発した。
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