日常
ルディの寝言に引くマリア姫
「ぐふふ…マリア…おら!…ケツ出せケツぅ…」
お、お姉様…いったいどんな夢をご覧になられているの!?
ルディお姉様のお屋敷(元私の別荘)で私たち七人で夢のような淫らな一夜を明かした次の日の朝。
ベットの中で眠るルディお姉様は腰を前後にカクカク動かしていた。
「ね!ルディの寝言は凄いでしょう」
クラリスさんに肩を抱かれる。
この瞬間、私の中でルディお姉様に対する独占欲が消えた。
幻滅した訳ではない。
ルディお姉様の魅力で見えなくなっていた回りが見えるようになった気分だ。
「ルディの魅了が解けたようですね」
「良かった、これで問題ないわね」
◇◇◇
マリアちゃん達と屋敷で。暮らすようになって1ヶ月が過ぎた。
俺はもう開き直って天使としてこの王都で生活している。
マリアちゃんも姫から俺専属の巫女となった。ノエルさんとレイラさんは巫女の守護騎士だ。
「ヒマだ…」
アリシアさん達は王城から来た怖いメイド長に連行され、王城で宮廷マナーを叩き込まれている
なんでも天使の俺の隣に立つに相応しい騎士としての立ち振る舞いを身につける必要があるらしい。
でもその天使はテーブルマナーすら知らないのだが…
そして巫女となったマリアは全裸で俺の隣に寝ている。
もちろんノエルさんとレイラさんも同じように全裸で寝ていた。
食って寝てエッチして遊ぶ…
王国からの支援でお金にも困らない。酒池肉林な毎日!!
これはどう見ても異世界転生モノの悪役貴族の生活!
最高じゃん!!
悪役貴族と違うのは俺は民衆からの人気が高い点だ!
民に嫌われた悪役貴族は、ザマーな結末を迎えるのは異世界モノのお約束だ。
そうならないように俺は民衆に媚びる!!
「マリアちゃん、見回りに行ってきますね」
「お姉様、私もお伴します」
あたふたと巫女服を身につけるマリアちゃん。
ちなみにこの巫女服は、俺がネット通販で買ったコスプレ巫女服を参考に宮廷御用達の服屋に作らせたものだ。
ノエルさんとレイラさんも巫女服を着たいようだったが、ノエルさんのメイド服もレイラさんの女騎士の鎧姿も捨てがたいので却下した。
「いえ、今日は空から見て回りますね」
屋敷の窓を開け、バルコニーから空に飛び出す俺。
「お姉様!私も連れっててよー」
マリアちゃん達と出かけてもいいのだか、地上を俺が歩くと民衆がピ◯ミンのようについてきて大混雑を起こしてしまう。
なので民達を祈るように両手を組んで空を飛ぶ。
「おぉ!!天使様!!」
「我らのために祈りをくださりありがとうございます」
気がついた民衆達が空を見上げ感謝を述べる。
くくくっ、ちょれー。
これだけで民衆からの好感度アップ。
たまにチンピラに絡まれている女の子を助けたり、チンピラを捕まえるのに協力してくれた人に、う◯い棒をプレゼントしたりして毎日を過ごした
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