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第2部完

王様の一声でノエルと対決する事になったルディは途方に暮れた…

「どうしてこうなった…」

俺は天を仰ぎながら呟く…


つか、もしかして王様も微妙に俺の魅力にやられてないか?


「勝敗のルールは、どちらかの降参もしくは気絶、死亡で決着とする!」

宣言する王。


んー、一応聞いておこうか。

「私が勝ったら何が貰えるんです?」

「この国を差し上げましょう」

これは完全にやられてるわ〜



こうして、王城の中庭で俺とノエルさんの決闘が始まった。


両手剣を地面に突き刺し黙想しているノエルさん。

「ノエルー!!頑張って!!」

姫様の声援が中庭に響く。


「ルディ!!空から攻撃するのよ!!」

アリシアさんからアドバイスが飛ぶ。


「始め!!」

王の合図と共に、俺に向かって両手剣を蹴り飛ばすノエルさん。


ブォン!!

殺人級の威力で飛んでくる両手剣を間一髪飛翔で躱す。


次の瞬間!

天使の眼のARが回避不可能を示す赤ラインの攻撃を表示をする。


「あっ!」

俺の左足に絡みついた鎖が俺を地面に叩きと落とす。


「うわわっ!!」

そのままハンマー投げの選手のように鎖に繋がれた俺を振り回すノエルさん


「ひぇぇぇ!!」

遠心力で右足が外に広がり大開脚状態でブン回される


うわっ股が開いて股間部分のハイレグが俺のIゾーンに食い込んでくる!!


王様の他に何人かの騎士が獲物を探す鷹のよう鋭い眼で俺の股間を見てる!!


「ふん!」

ドシャシャシャ!!

地面に叩きつけられ転がる俺。


その隙に両手剣を回収し、俺にIゾーンに食い込んだハイレグを直すヒマすら与えず、倒れた俺に土埃を巻き上げながらの踏み込みの大上段の一撃を見舞うノエルさん。


ガンッ!

その攻撃を左手のバックラーで受け止める…が

受け止めきれない。左腕の関節が力負けする。


「ルディ!!!」

盛大に土埃をあげ地面にめり込む俺。


「風よ!!」

そよ風程度の威力の風魔法を使う。


「うっ!」

そよ風によって土埃がノエルさんの目に入る。

その隙に距離を取りつつ、痛いほどIゾーンに食い込んだハイレグを直す。


危ねぇ…あのスカートから伸びる鎖が怖い。

捕まったら最後、引きずりこまれる…


その時、何か違和感を感じた。

なぜ、さっき姫の部屋から脱出する時は逆にノエルさんを引きずる事ができたんだ?


(思考:0.2秒)

空から宙吊りになったノエルさんは無力だった。地面に降りるまで大人しくしていた…


(思考:0.1秒)

高所恐怖症…いや違う…もっと何が見落としてる


(思考:0.01秒)

足が地面についてないと力を発揮できない!?いや姫様の部屋では地面に足をついていた。それでも引きずれた…


ブン!!!

「うおっ!」

横殴りの攻撃をバックステッポで華麗にカカッとかわす。


その時、俺はノエルさんの弱点を見つけた!

俺は飛翔する


「逃がしません!!!」

スカートの中から鎖を投げつけるノエルさん。

鎖が俺の両足に絡む。


ここからが勝負!!


見習い天使の剣を具現化する。

鎖を引き寄せようとするノエルさんの足元から土煙が上がる。


やっぱりだ!!


ノエルさんの両足の具足から地面に向けてアンカーが撃ち込まれている。


土煙は地面に撃ち込まれたアンカーのせいで舞い上がっていのだ。


どんなに力があっても体重が軽ければ重い物を持ち上げようとしても体の方が浮いてしまう。


それを防ぐためノエルさんは土魔法で地面にアンカーを打ち込んで体を固定していたのだ。


姫様の部屋では、床を傷つけてしまうからアンカーが打ち込めなかった。だからノエルさんを引っ張れた。


俺はノエルさんの足元に向かって見習い天使の剣を投げつける。


ドカッ!!

崩れるノエルさんの足元。

「あ!?」

抜けるアンカー!


その瞬間を逃さず、鎖を握りしめて逆にノエルさんを釣り上げながら上空に羽ばたく。


「あぁ!!」

スカートの中から伸びた鎖のせいで、上空で逆さ吊りになるノエルさん。


「ひゃ!!」

スカートを押さえようとして思わず両手剣を落としてしまう。


上空100メートル。

「さすがのノエルさんもこの高さから落ちたら死にますよね?」


頷くノエルさん。


スカートの中からどう言う仕組みで鎖が飛び出すのか見たいが、しっかりガードされて見えない。残念。


「降参します…」

スカートを押さえ恥ずかしさで真っ赤になりながら降参するノエルさん。


俺はノエルさんのスカートの中をなんとか覗こうと頑張りながらゆっくり着地する。

結局覗けなかったが…


「さすが天使様!!!」

「ノエルが降参したの初めて見たぞ!!」

「天使さまスゲー!!マジ天使さま!」


姫さまに謝るノエルさんと慰める姫様。

これで俺の事を諦めてくれればいいんだけど…


「ルディ!!」

駆けつけてくるリリィフラワーのみんな。

「凄いわ!!絶対負けると思ってた!!」

「ルディの食い込んだハイレグ良かったわよ」

「ルディ…ヒヤヒヤさせすぎです」


みんな俺を見直したような顔してる!

ふひひ、今夜は俺がタチできそうだ。


「ルディアル様!!お約束通りこの国をさしあげますぞ!!」

と、唐突に足元にひざまづく王様。


「遠慮します!」

即断で断る!!


「なら、マリアーヌを差し上げますからお仲間に加えて貰えないだろうか?」


一緒、心が揺れる。

「私もルディ様のパーティに入りたい」

うぅ、姫様のおねだり…


「許されるなら私も…」

ノエルさんも片膝をついて頼み込んでくる。


「私も姫様と共について行きます」

とレイラさんまで!?


しかし…それだと姫様が俺の魅力にやられたままだし…


その時、トントンとアリシアさんに肩を叩かれた。

「ルディ…貴方の魅力の効果って多分一晩一緒に寝れば解けるわよ」


「え!?」

驚く俺。そんなに俺のベットテクニック下手なの!?


「ルディは意外と凄いのよ」

とクラリスさん。


「おそらくそれで問題解決します…」

リリアさんもそうらしい。


「じゃ、これからよろしくね!マリア」

「はいルディお姉様!!」


こうしてリリィフラワーは三人の新メンバーを加える事になった。

なんとか皆様のいいねや、ブックマークに励まされ、迷走しながら第2部完結しました。


新メンバーを加えた第3部も頑張りたいと思います

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