誘拐
姫さまの別荘にお泊りしたルディアルとリリィフラワー達。
しかし朝、目が醒めるとルディアルは別荘から居なくなっていた。
「ルディがいないわ!」
姫さまの屋敷でお泊まり会をした次の日の朝。
リンスインシャンプーでサラサラになった髪を振り乱しながらアリシアが叫ぶ。
「姫様もノエルさんもレイラさんもいないわ」
部屋を飛び出すリリィフラワーたち。
「ルディはどこ?」
廊下ですれ違ったメイドに問いただすリリア
「ルディ様なら、マリアーヌ姫様達と朝一で馬車でお城に向かわれましたよ」
「な!?」
「ルディが私たちに何も言わないで行く訳がないわ!」
「姫に連れ去られたと考えるべき…」
「追いかけるわよ!」
屋敷の中庭に停めた軽自動車に乗り込むアリシア達。
ハンドルを握るのはクラリスだ。
屋敷を飛び出し、街の人々の注目を引きながら王都を目指す。
グラベルを駆け抜けるラリーカーのような走りで、
アリシアだったら1時間かかる道のりを30分で走りきった。
…その頃、王城にある姫の寝室では…
「ルディお姉様…次は私の唾で耳穴を綺麗にしますね」
鎖で縛られレイラさんとノエルさんの二人がかりで押さえつけられ、身動き取れない俺。
ウヒぃ…巨乳二人によるボディプレス…堪りません。
「ん…」
くちゅくちゅと舌を動かし口の中に唾を溜める姫様。
「あーん…」
溜まった唾を俺の耳穴にゆっくり流し込む。
「あふっ!」
耳穴に流れ込む生暖かい液体の感触に全身が震える。
「そしてこの柔らかいトゲトゲがついた耳かきでかき回しますね」
ゴソッ!ザリリッ!クチュ!グチュ!グボッ!
「あ〜あ〜あ〜」
耳の中の唾を掻き回され、思わず声を出してしまう。
ヤバい!!このままでは耳かきで逝ってしまう!!
キキキッ!!
王門前で衛兵に止められるアリシア達。
「あ、あの…天使様のお、お仲間の方でしょうか?」
軽自動車に乗ったアリシア達に恐る恐る尋ねる衛兵。
「そうよ!この天界の馬車が証拠よ。」
衛兵の一人が王城に向かって走るのが見えた。
少しして
「大変失礼しました。どうぞお通りください」
門が開くと同時に王城に向かって軽自動車を飛ばした
「耳の奥に入り込んだ私の唾を拭き取りますから、ジッとしていてくださいね」
「うぅっ!」
俺の耳穴の奥に潜り込んでくる綿棒。
「ルディお姉様…息が荒いですよ…」
ううっこんな幼女に逝かされるなんて……最高!!
「もっと奥を…カキカキしてぇ…」
甘えた声で姫におねだりしてしまった。
「おねだりできてイイ子ですねぇ、綿棒、限界ギリギリまで入れますよぉ」
姫様も息が荒くなっている。
俺を膝枕している姫様の股の間からクチュクチュと湿り気を帯びた音がするのは気のせいだろうか?
バンバンバン!!
「ルディ!!大丈夫!!!???」
突然、扉を叩く音!
「わっ!!」
驚く姫。
ズボッ!!!
「ひぎゃ!!」
耳の奥に綿棒が刺さる!!
「いでぇぇぇ!!」
飛び跳ねる俺。
「ご、ごめんなさい!!お姉様!!!」
慌てて俺の耳から綿棒を抜き取る姫様。
「姫!扉の外に敵が!」
ロングソードを抜くレイラさん。
ノエルさんも壁に立て掛けてあった両手剣を手に取る
「マリアーヌ…イイ子だからここを開けなさい」
ランバード国王の声だ。
「なんで姫の屋敷に王様が?」
「てへ!ルディお姉様が寝ているうちにお城に連れて来ちゃいました。」
舌を出して笑うお姫様。
「え!?ここお城なの!?」
俺はいつのまにかお城に拉致られていたようだ。
ガチャン!
アンロックの魔法で姫の寝室の扉が開く。
なだれ込んでくるリリィフラワーと王様。そして数名の近衛騎士達。
「おぉ…マリアーヌ…天使を誘拐するなんて…」
鎖で縛られた俺を見て驚愕する王様。
「姫!ルディを返してください」
姫様に詰め寄るアリシアさん。
「いや!ルディお姉様は私とずっと一緒に暮らすの!!」
「レイラ…ルディ様をこちらに」
姫様と話してもラチがあかないと思った王は、姫御付きの騎士レイラに命令する。
「王のご命令でも姫に背くことはできません」
王様に逆らうレイラさん。
え!?クビにならない?
「むむ、ならばノエル!ルディ様をこちら
「お断りします」
即断即決するノエルさん
立場を失うランバード王。
「仕方がない…姫とその他二名を捕獲しろ」
後ろに控える騎士達に命令する王様。
「ただし、怪我はさせるなよ」
動揺する騎士達。
そりゃするよな…めっちゃ強いノエルさんを怪我させずに捕獲するなんて万単位の兵がいるんじゃないか?
「なら、私たちが相手よ!」
姫様の前に出るリリィフラワー。
そしてリリィフラワーから姫を庇うようにレイラさんとノエルさんも前に出る。
不味いこのままだとケンカになる!
「ねぇ、姫さま。また遊びに来るから今日は帰してくれない?」
「やだやだ!!天使さまは私のそばにずっといなくちゃだめなの!!!」
…姫の様子がおかしい。
あ!!もしかして俺の魅力75万のせいで状態異常になってる!?
ヤバい…たしかに俺の持つ75万の魅力で、姫のような思春期の女の子にお風呂で耳穴を刺激したりお臍弄ったり、おしっこ漏らさせたりしたら、ヘンになってしまっても仕方がない。
これ、俺のせいじゃないか…
「姫を責めないでください。私の…天使の持つ魅了の力で一時的に状態異常になっただけです」
なるほど、さもありなんと納得する王。
「姫、イイ子ですから鎖を解いてね」
「ううっ」
これは俺から離れないと無理かな…
部屋から外に飛んで逃げよう、そっと窓側に移動し…
窓を開けると同時に外に飛び出す。
「ノエル!逃さないで!!!」
叫ぶ姫。
バッ!
ノエルさんのスカートからさらに鎖が飛んできて俺に巻きつく。
ヤバ!
このままだとノエルさんに引き戻される!!
しかし予想に反してノエルさんを逆に引きずり空に飛び上がることが出来た。
そして上空20メートルで宙吊りになるノエルさん。
このままだとノエルさんが落下する。
仕方がない。俺は中庭に降りる。
ノエルさんを下ろした瞬間、ノエルさんの足元に土埃が舞い、俺は勢いよく地面に引き落とされる。
「わかった…マリアーヌよ。もしノエルが天使さまに勝ったら好きにするが良い」
おい!!この親父も好き勝手な事言い始めたぞ!!
「な!?」
この発言にはリリィフラワー達も驚いたようだ。
絶対勝てる訳ねー!!!と思ったに違いない。
「王国最強のメイドノエルと言えども、火竜を倒した天使さまには敵うまい」
あれは勝手に火竜が負けただけだ!!
と叫びそうになったが…
「ルディアル様、貴方様とは一度お手合わせしたいと思っていました…」
ノエルさん、めっちゃやる気になってる!!
「私たちも参戦するわ!!」
リリィフラワー達も助けに入ってくれる。
と言うか俺はまだ戦うとは言ってない!!
それに、ノエルさんは強すぎるからリリィフラワー達は巻き込めない。
「いえ、名指しで勝負を挑まれたからには私が一人でお受けしなければなりません」
俺は不死身だし無敵モードだ。
勝てなくても死にはしない。
なし崩しにノエルさんと決闘するハメになってしまった…
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