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黒パン

湖に着いたルディ達はさっそくお茶会の準備をした。

「マリアーヌさま、茶会の準備ができました」

メイドのノエルさんと俺とリリィフラワーでテーブルセッティングをした。


テーブルなどのキャンプ用品は俺のアイテムボックスに常備してある。

それを使った。


車から駆け下りてくるお姫様。


「さぁ、お姫様。お席にどうぞ」

上座に座ったお姫様、その両隣に護衛だからと遠慮するノエルさんとレイラさんを無理やり座らせる俺


そして姫の対面に俺とリリィフラワーの面々が座る。


みんなの前にアイテム購入スキルで購入した各種色々なケーキとこれもまた各種色々なジュースを並べる。


「うわぁ…綺麗!!」

色とりどりのケーキに目を輝かせるお姫様。


紙コップと紙皿を配り、姫さまとお茶会ができて嬉しいです会を始める。


「姫様、どれをお取りしましょうか?」

俺は姫に聞く。


「うーーん。その白いのがいいわ」

イチゴのショートケーキか。さすがお目が高い。


みんなのリクエストを聞いて一通り配り終わり、

紅茶のレモンティーで乾杯をする。


さっそく姫さまに食べていただく。

一応、天使(俺)からの贈り物という事で毒味とかはしないようだ。


パクっ……パクっパクっパクっパクっパクっパクっパクっパクっ…

「美味しい!!…今までこんな甘い物食べた事ないわ!」

喜んでくれるお姫様。


「さぁレイラさんもノエルさんも食べて食べて!」


「レイラ、ノエル。せっかくの天使さまからのお誘いよ。みんなで食べましょう」


恐縮しながら食べるレイラさんとノエルさん。


目を見開く二人。

ふふん、不三家のケーキのお味はどうだ!?


リリィフラワーもまだ食べた事のないレアチーズケーキの食感に目を輝かせている。


その後、コーラの独特な味に驚き虜になるお姫様。



「姫さま、このレアチーズケーキもすごく美味しいですよ」

とレアチーズケーキを切り分けお姫様に差し出すアリシアさん。


「美味しィィ!!口の中で溶けてる!!」

口元を手で隠し、興奮するお姫様。


最初は緊張していたリリィフラワー達もお姫様一行とかなり打ち解けあったようだ。



しかし…

「マリアーヌ様…」

鋭い表情を見せるレイラさん。

すっと傍に置いた両手剣に手を伸ばすノエルさん。


リリィフラワーも異変を感じたようだ。

と言うか、何も感じてないのは俺だけだった。


「へへっ、こんなところで楽しそうじゃん。俺たちも混ぜてくれよ!」



盗賊御一行様が登場した。

最近、ランドール王国は景気が良い。


税金が安くなったものもあるが、この間、退治した火竜の素材をオークションで売りに出した事もあり、国全体が活気づいていた。


商人の動きが良くなり、金が動く。

その金を狙って盗賊も湧く。


そして7匹の盗賊がここにも湧いた。


「ノエル。ゴミ掃除お願いね」

「かしこまりました」

スカートをつまみお辞儀をするノエルさん。

「あ、でも天使様の御前ですから殺傷は控えめにね」


「仰せのままに」

すっと消えるノエルさん。

てか速!!


2メートル近い両手剣をカッターナイフを振り回すように軽々と扱うノエルさん。


バゴッ!

剣の腹で盗賊をなぎ倒す。


そノエルさんに向かって無数の矢が降り注ぐ。


カンカンカンッ!

盗賊が放った矢の雨を、両手剣を盾にして弾くノエルさん。

そして矢を持った盗賊に肉薄し剣で殴り倒す。


「ノエル。気が変わったわ。何人か回してちょうだい」


すっと立ち上がると、近くにいた盗賊の顔面に向かって回し蹴りをかます姫さま。


「ぎゃ!!」

バキッ!!

顎の骨を砕かれ吹っ飛ぶ盗賊。

姫さまの両足には鋼鉄の具足が装備してあった。


さらに飛びかかってくる盗賊の剣を余裕を持って紙一重でかわし、カウンターのカカト落としを決める。


その時、ちらっと姫のパンツが見えた。黒だった。

え!?姫さま、つえぇ!!!

と言うか、幼女なのに黒パンツはまだ早いのでは!?


俺は天使の眼で姫を覗く。

マリアーヌ姫 年齢11歳

職業 モンク

レベル37


うそん!!

姫さまは脳筋モンクだった。


「ふー、スッキリした」

ニコニコ顔で汗を拭くお姫様。

その後ろで、姫が倒した盗賊を縛り上げるレイラさん。


「お掃除完了しました」

5人の盗賊の髪をひとかたまりにして掴み、引きずってきたノエルさん。


ヒィィィィ。

何、このお姫様一行は。スパルタンすぎひん!?

アリシアさん達も姫のあまりの強さに呆気にとられていた。




読んでくださりありがとうございます!

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