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軽自動車

アイテム購入スキルに表示された軽自動車に心、揺れるルディアル。


激しい葛藤!


そしてルディアルは決心する!!

「うぉぉぉ…」

悩む!非常に悩む…


俺の目の前にAR表示された1分の1スケールの軽自動車の回りをウンウン唸りながら、ぐるぐる回り、時にはしゃがみ、時には覗き込み、タイヤの減り具合。車体の傷の有無を調べる。


「ルディ…またヘンな動きしてますよ」

「何か美味しい物見つけたのかしら」

「そろそろ天界のケーキ食べたいですわね」


軽自動車…買う理由はいくらでもある。

買わない理由は二つ。


一つ、目立つ事。


二つ、移動時間の短縮により宿泊日数が少なくなる事。

すなわち、リリィフラワーの朝の用足しが減る事。


便秘気味なのか、出そうで出ないアリシアさんの気張る時に思わず溢れる色っぽい喘ぎ声。


遠慮がちに出来るだけ音を立てないように貞淑に用を足すクラリスさん。


軽快にポップにリズミカルに用を足すリリアさん。


三者三様の朝のルーチンワークに俺は…

いやいや!俺はノーマル!

ノーマルだからこれ以上、道を踏み外さないように車を買うべき!!


俺の健全な精神を保つのにコレは必要なのだ!!

そう言い聞かせて、俺はアリシアさん達に相談する。


「く、車…買っていいですか?」

「それ…美味しい?」

「ぜひ食べたいわね」

「甘い物かしら?」


「いえ、食べ物じゃなく馬車の一種ですね」

餌付けしすぎたかも知れない。俺のスキルは食べ物を出す物だと勘違いされ始めてる。


「馬車ですけど馬はいらなくて、1日でここから王都に行けるぐらい速い乗り物です」


「「「王都まで1日!?」」」

驚くリリィフラワー。

「それが10金貨で買えるんですが…」


顔を見合わせる三人。

「「「買いましょう!」」」


許可を貰った俺は、村外れに移動する。

そこで俺はAR表示された金貨投入口に10枚入れる。


シュッ!

目の前に赤い3ドアハッチバックの軽自動車が現れた。


「な、なにこれ!?」

「…えっ?」

「ぉぉぉ…」

驚く三人。まぁ当然だろう…

俺でも日本で見慣れた軽自動車が、このファンタジー世界で見ると違和感を感じるぐらいだし。


「さぁ、乗ってください」

俺は助手席のドアの開け方、シートの倒し方を説明する。


恐る恐る後部座席にアリシアさんとクラリスさんが。

助手席にリリアさんが座る。


「ふかふかです!この椅子ふかふかです」

「こんな大きな透き通った黒曜石が6枚も!?」

「狭いけどくつろげるソファーだわ」


俺は運転席に乗り込む。

う!背中の翼がシートに干渉する…

運転出来ないことはないないがじゃ、いや翼が邪魔だなんて言ったら天罰が下る。


と言うかガソリンが入ってない!!

俺はARからガソリン(もちろんレギュラー)を選ぶ。


取り敢えず、1銀貨分入れる。ガソリンタンクに5リットル自動補充された。

これで今日はアイテム購入スキルの限度枠全部使い切ってしまった。


「じゃ皆さんシートベルトを付けて下さい」

みんなにつけ方を説明する。


エンジン始動!!

3気筒エンジンが1発でかかる。

「「「うわっ!」」」

驚く三人のリアクションが楽しいぃ!


「発進しまーす」

Dドライブに入れてゆっくり走り出す。


「ど、どういう仕組みなんです!?」

興奮した顔で訪ねてくるリリアさん。

「うーーん、よく分かりません」

にっこり。と笑って誤魔化す。


森の外周に沿って時速40キロで走行する。

「速い!!」

「揺れないし、お尻も痛くないわ」

「家の中にいるみたいです」


「ルディ、私も騎乗したい!」

「私も!」

「私も騎乗したい」

騎乗?あぁ運転したいって事か。


あまり燃料に余裕がないから、明日ガソリン買ってからみんなで練習する事になった。





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― 新着の感想 ―
[気になる点] あれ?アイテム購入スキルって1日1万円制限かかってなかったっけ?
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