囚われのルディ
迂闊にも敵の罠に落ち囚われの身となったルディアル。
果たしてルディアルの運命はいかに!?
「くそ!解け!!」
捕えられた俺は、洞窟の中に運び込まれ、そこにあった毛皮をなめす大きな板に磔にされてしまった。
足元には、さっき俺が後頭部でピーーーを潰してしまったかも知れない犬族人の男が縛られたまま全裸で倒れていた。
「天使様は言葉が汚いな。ぴょん!」
しかし…
俺を襲った連中はどう見てもバニーガールだった…
頭に大きなうさ耳を付け、エナメル素材の黒いレオタードにあみあみのストッキング。そして赤いハイヒールを履いた見目麗しいバニーガール達だった。
やはり、どう見てもバニーガールだった。
天使の眼で見てもバニーガールだった。
そのバニーガール達の手には鎖があり、その先はパンツ一丁の犬族人の首輪に繋がっている。
その犬族人達は嬉しそうに尻尾を振っていた。
もしかしてSMプレイ?
その三人のバニーガールが磔にされた俺に近づいてくる。
「凄い綺麗な肌ね。ぴょん」
「見て、脇毛の処理完璧すぎない!?ぴょん」
「Vゾーンもツルツルだわ。ぴょん」
見習い天使の鎧のお陰で全裸にされずに済んだが、露出している部分をバニーガール達に観察され、脇の下の窪みを指で撫でられるのは、かなり恥ずかしくて屈辱的だぞ!!
「鼻毛はどうなってるかな?ぴょん」
ぐにっ!
俺の鼻を指で押し上げ豚鼻にするバニーガール。
「おーー、生えてる生えてる。ぴょん!」
うぎぎ、鼻の穴を覗かれ、怒りと羞恥心とわずかな被虐心が俺の体の中で渦巻く。
「鼻くそはあるかな?ぴょん」
ズボッ。
俺の鼻の穴に人差し指を突き刺すバニーガール。
「ふがぁ!」
もう一人のバニーガールが、残った鼻の穴に同じように指を入れる。
ホジホジホジ…二人のバニーガールに鼻の穴をほじくられる。
「ふがぁ!ふがっ!ふがぁ!!」
二人のバニーガールに鼻の穴をほじられ悶える俺。
そしてそんな俺を見て、ますます尻尾を振ってヒートアップする犬族人の男達。
「でっかい鼻くそ取れた!ぴょん!」
取った鼻くそを、それぞれ俺に見せつけるバニーガール達。
鼻くそのついた指をパンツ一丁の犬族人の前に差し出す。
パクっ!
うわっ!きもっ!!
犬族人の男達ははそれを食べた。
「あ!こいつら!!天使様の鼻くそ食って興奮している!ぴょん」
「鼻くそで興奮するなんてお仕置きね!ぴょん」
ズルズルとバニーガールに引きずれ、洞窟の外に連れ出される犬族人。
くそぉ、この屈辱は後で倍返ししてやる!
でも、綺麗なバニーガールのお姉さんに鼻をほじられ、ちょっと興奮した俺だった。
すっかりクラリスさん達の手によってMに調教されてしまったかも知れない。
いや、それより、足元で倒れてる犬族人が心配だ。
「あの…大丈夫ですか?」
その場に残された俺は、足元の犬族人に声をかけてみる。
「う、ぐ…俺は…」
目を見て覚ます犬族人。
様子からしてこの犬族人のピーーーは大丈夫そうだ。
もし潰していたら貴重なMPを消費してヒールを使うしかなかったから助かった。
「て、天使様!?」
驚く犬族人。
「いいえ、私はウシラゥ村の神官様に頼まれて貴方達を探しに来た者です。」
「クリスが!?」
驚く犬族人
「いや、すまない。その神官は私の妻だ」
「えっ?つまりクラリスさんのお父様ですか?」
「あぁ、クラリスは俺の娘だ」
俺はそのフリチン姿の犬族人の顔を改めて見る。
片目を髪で隠したニヒルなハンサムな男だった。
筋骨たくましい引き締まった体躯の男らしい男だった
フリチン姿だけど。
「娘を知っているのか!?」
「えぇ、クラリスさんとは一緒にパーティを組ませて貰っているルディと言います」
「そうか…娘が来ているのか…て…不味いじゃん!!」
まぁそうだろうな…
バニーガールとアブノーマルなプレイをして遊んでいるところを娘に見られたら、それこそ本当に絶体絶命のピンチだよな。
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