表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/24

エレバスの歴史

ジュリアとマークが登場。さらにエレバスの歴史についても少し明らかに

グレースは、ジークとの婚約を決めた。次の日から王妃教育をスタートさせた。教育を始めて2週間たった。グレースは、礼儀作法などすごく優秀だった。実はデリマール王国でベルモンドの婚約者として幼い頃から教育を受けていたのだ。教師は、次のステップに移行した。グレースは、エレバス王国の歴史を学ぶことになった。王城の図書室で歴史の本を見て学ぶ。読んでみて少し疑問を持った。


「グレース様。順調ですか?。」


アンリが紅茶を持ってきて一息いれる。


「アンリ。すごく興味深くて面白いわ。でも少し疑問があって。」


「疑問ですか?。」


グレースは、ある部分を指差す。


「ここよ。エレバス王国には、精霊がいるみたいなの。精霊達の女王アリコーンのアリーシャ。このペンダントと同じ名前なの。」


アンリも首をかしげる


「確かに。偶然でしょうか?。」


まだまだ知らないことがたくさんあるようだ。


それからしばらくした日。ディナーの席でのこと。ウィルソンの発言にジークが驚く。


「えっ。ジュリアが帰ってくる。」


ウィルソンは、笑顔で頷く。


「そうだ。嬉しいだろ。」


「ジュリア様って確かジーク様の妹さんでしたよね。」


ジュリア・フィル・エレバス。エレバス王国の第1王女。生まれつき体が弱く病気の治療で避暑地で療養している。だから王城には、あまり過ごせないのだ。


「しかし何故帰ってくるのです。」


「実は不思議なことに突然体が良くなったとの報告があったのだ。しかも急に元気になったからあちこち走り回ってメイド達を困られているらしいのだ。」


少しため息をつく。皆は、苦笑い。王妃が語り始めた。


「これも全てグレース様のおかげよ。」


グレースは、驚き。


「どうしてですか?。」


「ジュリアの元気になったのは、3週間くらい前なの。そうグレース様が来た頃なのよ。」


つまり国民達のために祈り捧げた時、遠く離れた避暑地にいるジュリアにも届いていたのだ。そのおかげでジュリアは、健康になっていったのだ。医者の判断で療養の終え王都に帰ってくるということだった。


それから1週間後。グレースがエレバスにやって来て1ヵ月がたった。ジュリアが帰ってきたのだ。


「お父様お母様お久しぶりです。」


「ジュリア。」


ジュリアは、ウィルソンとメイザルに抱き締められる。グレースは、遠くから見守る。


「お兄様もお元気そうですね。」


「ジュリア。お前が元気になってよかったよ。」


グレースに気がついたのか近づき抱きついてきた。


「初めまして。わたくしは、ジュリア・フィル・エレバスです。お会いできるのを楽しみにしていました。」


突然のことに戸惑うがが


「初めましてジュリア様。グレース・シャルロットです。どうぞよろしくお願いします。」


「はい。グレースお姉様。」


ジュリアは、以外にフレンドリーだった。そしてグレースは、部屋に戻る。


「ジュリア様ってフレンドリーなのね。」


オリビアに聞くと


「はい。昔からすごく明るいのです。体が弱いように見えないくらいに。」


少し想像がつかない。でも楽しくなりそうです。ドアをノックする音が聞こえた。オリビアが確認しに行くとジュリアだった。


「ジュリア様。王妃様からお部屋で休むように言われていたでしょう。」


ジュリアは、笑顔で


「だってグレースお姉様とお話がしたかったのですもの。」


オリビアは、頭を抱える。とりあえず入室を許可する。オリビアは、ウィルソンとメイザルに報告しに行く。アンリは、紅茶を用意して一旦部屋を出る。


「お話とはどのようなことですか?。」


「いろんなことです。手紙で聞きました。お父様だけでは無く国民達の病気を治したと。さらに枯れていた大地を復活させたり。わたくしの病気を治してくださったり本当にありがとうございます。」


目をキラキラさせながら語る。


「わたくしは、聖女として皆さんのお役に立ちたくて。」


「お姉様は、エレバスの歴史について学ばれているのですよね。」


「はい。知らないことがたくさんあるようです。でも始まりの聖女や精霊達のことが本に詳しく書かれていないようなので。」


今の悩みを打ち明ける。


「そうですよね。」


ジュリアは、少し考えて何かをひらめく


「マーク様に聞くといいですよ。」


「マーク様?。」


「マーク様は、大臣や大神官様やレパード様のお友達です。平民ですが歴史に詳しい方なのです。わたくしもお兄様も昔マーク様から歴史を学びました。」


それから1週間後。大臣の紹介でマークと出会う。


「初めましてグレース様。わしがマークです。」


「初めましてマーク様。グレース・シャルロットです。今日は、よろしくお願いします。」


図書室で歴史を学ぶ。


「始まりの聖女グレースがあなたの先祖である可能性は、分かりません。しかしペンダントを見る限りおそらくそうでしょう。」


グレースが持つアリーシャの涙。これで本当に分かるのか。


「実はエレバスの伝説には、続きがあります。始まりの聖女グレースの娘であるグレースがこの地を去る時アリーシャがこのペンダントを贈った。名前の通りアリーシャの涙から誕生したと言われている。聖女の力を高めるとされているのです。」


驚愕の真実だった。でもそれがグレースと関わりあるかと言われると少し疑問。その時ペンダントが光ったのだ。どこかを差すように一直線の光を放つ。


「王城から北の方角だな。」


マークがそう言うと


「北には何があるのですか?。」


地図を見て北の方角を確認


「ここは、精霊の谷。まさかそんなことが」


グレースは、首をかしげて


「精霊の谷?。」


「精霊の谷は、精霊達が住む地域。おそらくグレース様をそこに導こうとしているのかもしれません。」



これからさらにエレバス歴史が明らかになろうとしていた。

次回精霊の谷でエレバスの歴史が明らかに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ