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エレバス王国での出会い

エレバス王国での出会いの話です。それとグレースとジークの運命が待ち受けている。

それからエレバス王国の国民達は、次々に流行り病が治って体調が回復しているとの報告が上がった。ジークは、父の代わりに仕事をこなす。


グレースがやって来た1週間がたった。多くの人々が元気になっていった。グレースは、アンリとオリビアと共に自室で過ごしていた。すると誰かがノックをする音が聞こえる。


「誰かしら?。」


「わたくしが見てきますね。」


オリビアが確認しに行く。ドアの方で話し声が聞こえオリビアが戻ってきた。誰かを連れてきた。ローブを着た老人と同い年くらいの女の子だった。


「グレース様ご紹介します。こちらは、宮廷魔術師の」


「初めましてグレース様。私は、レパード・マジカスです。宮廷魔術師をしています。こちらは、私の弟子であり孫娘の」


「初めまして。レイナ・マジカスです。見習い宮廷魔術師です。」


2人は、挨拶をする。グレースも慌てて挨拶をする。


「初めまして。グレース・シャルロットです。どうぞよろしくお願いします。」


にこやかにお話をする。


「実は今日は、グレース様にお礼を言いに来たのです。」


グレースは、首をかしげて答える。


「お礼?。何のお礼ですか?。」


「実は、レイナも流行り病にかかっていたのです。私は、国王やレイナを救うため必死に調べていました。しかし方法が見つからず途方に暮れていたした。そんな時あなたが現れました。祈り力で病が治り助かりました。感謝してもしきれません。ありがとうございました。」


レパードは、涙を流しながらお礼を言う。


「グレース様。本当にありがとうございました。あなたは、命の恩人です。」


レイナは、目をキラキラさせながらお礼を言う。グレースは、手を振って


「いえいえわたくしは、苦しんでいる人達のお役に立ちたくて。」


恥ずかしながら答える。


「自信を持ってください。国民達は、グレース様のおかげで元気になってきたのです。我々と同じ想いです。」


レパードが必死に励ます。グレースは、頬を赤くしながら照れる。するとレイナがルルに気がつく。


「黒猫さんだ。すごく可愛い。」


ルルの頭を撫でる。


『黒猫さんと呼ぶな。私にはルルと言う名前があるのよ。』


グレースとアンリは、分かる訳ないと言う感じで苦笑い。


「へぇーーー。ルルって言うのね。可愛い名前だね。」


その言葉にグレースとアンリとルルは、固まる。何故ルルと知っているのか?。今ルルが喋っていた。他は黙っていた。


『お前。私の言葉が分かるのか?。』


するとレイナがこう言う。


「わたくしは、小さい頃から動物の言葉は、分かるよ。ちなみにお祖父様も分かるのよ。」


さらに驚愕。まさか動物の言葉が分かる人間がいるとは思わなかった。


『グレースとアンリも言葉が分かるのぞ。』


レイナとレパードは、2人の方を見て


「へぇーーー。面白いの。」


少し動物についてお話をしていた。しかしオリビアは、少しちんぷんかんぷんだった。それからレパードとレイナは、出ていった。入れ替りで大臣が入ってきた。内容は、明日の夜国王陛下がディナーを共にしようとのことだった。グレースは、了承した。


そして次の日。午後からアンリとオリビアは、グレースの支度をしていた。お風呂に入り髪をセットしメイク。ドレスに着替える。準備を終え自室で待っているとジークがやって来た。


「支度は、終わったかな。」


「ジーク殿下。準備完了です。」


グレースの近くへ行き手を差しのべ


「では、行こうか。」


「はい。」


グレースは、ジークのエスコートで食堂へ。すでに国王と王妃は、着席していた。


「グレース嬢。とても美しいわよ。」


「王妃様ありがとうございます。」


そして楽しくディナーを取り始めた。エレバスの名称などを教えてもらった。


「そうそう。実は枯れていたエレバスの大地がよみがえったとの報告があるのだ。」


その言葉にジークが


「やはりグレースのおかげだね。」


「国民のために祈り捧げたのですが大地にも影響があったのですね。本当によかったです。」


少しずつエレバスの問題が解決しているのだった。すると国王がこんなことをグレースに聞く。


「グレース嬢。実はジークがあなたを自分の婚約者にしたいとお願いしてきたのだ。」


その言葉にグレースは、頬を赤くしながら


「はい。その話はジーク殿下から直接お聞きしました。わたくしなんなでよろしいのですか?。」


「グレース。私は、君に惹かれたのだ。」


「国王陛下達は迷惑ではないのですか?。」


ウィルソンとメイザルは、優しく微笑み


「迷惑?。とんでもない。むしろ大歓迎だよ。君は、私の命の恩人。」


「そうよ。わたくし達は、あなたのことを気に入ったのよ。きっと国民達も歓迎してくれるわよ。だってあなたは、この国の希望なのですから。」


その言葉に安心してようやく笑顔になれた。


「こんなわたくしですがよろしくお願いいたします。」


この時グレースとジークは、正式に婚約することになった。


一方こちらは、エレバス王国の王都から離れた場所にあるところ。ここには精霊達が住む。精霊のリーダー達が巨大な木の下に集まっていた。。


「ここも少し落ち着いてきたわ。やはり彼女の力は、凄まじい。」


「精霊の皆も元気になった。この木も復活して一安心だな。」


「そうね。グレース・シャルロット。やはり伝説通りね。いずれ彼女をここに招待しなければならないわね。」



これからエレバスで新たなる出会いがたくさん待ち受けているのだった。

次回婚約に向けた動き。また新たなる出会いが待ち受けている。

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