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番外編 アンリと元家族

今回は、アンリをめぐる波乱の展開のお話。

グレースの結婚式から4ヵ月後。グレースは、アンリとオリビアと楽しくおしゃべりをしていた。ノックする音が聞こえたのでオリビアが確認しに行く。するとジークがやって来た。


「公爵から手紙が届いたよ。しかもかなりの速達で。」


「まぁお父様から。何かあったのかしら。」


手紙を受け取り宛先を確認する。すると


「でもこれアンリ宛の手紙だわ。」


「えっわたくしですか。」


全員首をかしげる。急ぎの手紙がグレースではなくアンリへの手紙だったことに。アンリは、急いで確認する。するとアンリの顔が真っ青になっていった。


「アンリどうしたの。」


少し貧血気味なりかけていたのでソファーに座らせて休ませる。その間に3人は、手紙を確認する。内容が衝撃的な物だった。


『    アンリへ


アンリ大変なことが起きた。先ほどアンリの家族や婚約者を名乗る人達が屋敷を訪れた。ルイーサ・ビーテバス モリーナ・ビーテバス ジャック・ゲルラードと言っていた。アンリが屋敷にいるとの情報を掴んだらしい。しかしここには、いないと説明しても聞き入れてもらえなかった。使用人を脅してエレバスのことを聞き出したらしい。おそらくエレバスの王城に乗り込むだろう。とにかくアンリ気をつけろ。


              ポール・シャルロットより』


手紙を読み終えた3人は、顔をしかめる。


「かなりヤバいですね。」


「手紙の内容からアンリを連れ戻すつもりだろう。」


「おそらく時間的に明日辺りにやって来るでしょう。」


グレースは、アンリの横に座り


「アンリ大丈夫。」


「はい何とか。」


「何か対策を考えましょ。」


アンリは、涙を流しながら


「ありがとうございます。」


しばらく考えているとグレースが


「そうだわ。いいことを思い付いたわ。」


そして次の日。予想通りルイバート王国から客人がやって来た。広い応接室に案内された。すると国王夫妻とジーク達が入ってきた。そして椅子座り軽く会釈。女性2人は、せんすで口元を隠している。


「初めまして。ウィルソン・フィル・エレバスです。」


「初めましてわたくしは、ルイーサ・ビーテバスです。こちらは娘の」


「モリーナ・ビーテバスです。」


「ジャック・ゲルラードです。」


相手は早速本題を切り出す。


「こちらにアンリ・ビーテバスがいると伺いました。」


「確かにアンリは、ここにいますが。アンリに何のようですか。」


ルイーサは、泣きながら


「ずっと探していたのです。突然屋敷からいなくなってずっと心配で心配で。」


少しごますり状態だった。ルイーサ達は、これをシャルロット公爵でもやっていた。しかし公爵家では、真実を知っているため通じなかった。だから使用人に強引に聞き出したのだ。それを公爵に突きつけると


「確かにアンリは、エレバスにいますよ。娘のグレースがエレバスのジーク殿下に嫁いだので侍女として王城で働いています。」


すごく驚いていた。さらにポールが長女は、ルイバート王国のディオーネ公爵家に嫁いだことも教えた。3人は、少し追い詰められていた。第2の王家とも言われるところと隣国の王家が関わっていることが。今度はうまくやろうとしていたがすでに連絡がいっていることを知らない。するとウィルソンが


「公爵から大体の話を聞いています。アンリに虐めていたことなど。」


3人は、慌てる。するとジークが


「そんなにアンリを連れて帰りたいのなら試させていただきます。」


「試す何を。」


合図でドアが開きメイド10人が入ってきた。


「なんだ。」


「さぁアンリは、どれでしょうかねぇ。」


グレースが考えた作戦である。おそらく子供の頃のアンリしか知らないため今の姿は、分からない。メイドを何人か集めたら間違えるだろうと。


3人は、こそこそ話し合いながら


「右から端っこよ。」


「ハズレです。わたくしは、オリビア・アレバスと申します。」


ウィルソン達は、くすくす笑う。それから選ぶもハズレ。


「あの人が絶対アンリだ。」


ジャックが興奮気味に叫ぶ。しかし


「わたくしは、レイナ・マジカス。見習い宮廷魔術師です。」


すごく悔しそうにする。ダミーとしてレイナも参加。次を指名するも


「わたくしは、この国の王女ジュリア・フィル・エレバスです。」


ジュリアも自ら協力すると言ったのだ。残り3人となった。モリーナが指名した。けれど


「我は、アリーシャ。」


指名されていないが


「ちなみに私は、ペルナスです。」


「この方達は、エレバスの精霊。精霊の女王でアリコーンのの精霊アリーシャ様。ペガサスの精霊ペルナス様です。」


3人は、口がぽかーーんとなっている。、変身していたアリーシャペルナス。偶然遊びに来ていたところアンリのことを知って協力してくれていた。まさか人物過ぎたのだ。そして最後1人残った。ジャックが嬉しそうに


「やっと最後の1人だ。やっと苦労が報われる。さぁアンリ俺達と帰ろ。」


するとくすくす笑い始めた。


「アンリどうした。」


「残念ですわ。わたくしは、アンリではございません。」


「何を言っているのよアンリ。」


「わたくしは、グレース・フィル・エレバスと申します。この国の聖女であり皇太子妃ですわ。」


困惑する3人。グレースと名乗る人物。


「グレース様だと。しかし目の前に。」


そして3人同時に呟く。


「まさか。」


せんすをたたみ立ち上がり言う


「わたくしがアンリです。」


衝撃的過ぎて固まる。それもグレースのアイデアなのだ。


「わたくしもメイドのふりをするわ。」


「メイドのふりって。」


「アンリがわたくしに成り済ますのよ。絶対に気がつかないわよ。」


そして作戦大成功だった。すぐに我に返ったジャックが


「騙すなんて卑怯だ。」


アンリは、3人を睨み付け


「一言もメイドの中から探せなんて言っていませんわ。あなた達は、こちらの罠にかかっただけよ。メイドを用意すればそちらに気を取られ目の前の者には気がつかない。」


悔しそうにアンリを睨み付ける。


「婚約者の俺をバカにするのか。」


「あなたは、屋敷に訪れてもモリーナとすごしていたわ。まるでモリーナが婚約者のような扱い。」


「うるさいうるさい。」


「わたくしは、すでに名前を捨てました。だから男爵家の者では、ありませんから。後わたくしには他に婚約者がいますのよ。」


3人は、驚いて


「何だと。伯爵家の俺よりいい奴なんているはずがない。」


かなり興奮気味で罵る。


「ちなみにわたくしの婚約者は、侯爵家ですわよ。」


悔しそうにうなだれる。伯爵家より上の相手だからだ。ルイーサは、怒りながら


「許しません。親の許可もなく。」


「わたくしには、家族なんていませんわ。まぁシャルロット公爵家とアレバス侯爵家の皆さんがわたくしの家族ですわ。」



いろんなどんでん返しが巻き怒るのだった。

次回ついに元家族との決別。

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