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番外編 アンリの恋

今回アンリが恋が明らかに

それからアンリは、グレース達と暮らすとようになった。今まで義母や使用人達から虐められていた。しかしここでは、皆が優しく接してくれるのでアンリは、少しずつ元気になってきた。よくグレース達と遊ぶので本当の兄妹のようにだ。特にグレースのことを慕っている。グレースが見つけてくれなかったらどうなっていたか分からなかった。ある時ポールからグレースの侍女にならないかと提案された。アンリは、すぐに引き受ける。実はアンリ自身も何かグレースの役に立てることをしたいと思っていたのだ。それからアンリは、メイド長から基本的な事を学ぶ。最初は、失敗していたが皆が優しく丁寧に教えてくれるので少しずつ上達していった。

アンリが14歳の時正式にグレースの侍女になった。


それから3年後。アンリは、グレースと共にエレバス王国へと渡った。侍女として王城で働くようになった。同じ侍女のオリビアから王城のことを学ぶ。2人でおしゃべりを楽しむ。


「オリビアとオリバーの家は、侯爵家なの。」


「そうなの。アレバス侯爵家。」


オリビアとオリバーは、代々騎士の一族らしい。お祖父さんが騎士団長を務める。小さい頃から護身術を学んだらしい。


「跡継ぎは、オリバーなの?。」


「いいえ。もう1人兄がいるの。兄は、臆病な性格で争い事は、嫌いでね。」


アンリは、家の事情は人それぞれだと思った。それからしばらくして始めての休みを貰った。せっかくだからと町へと出掛けた。たくさんのお店が迷いながら散策する。すると


「そこのお嬢さん。」


振り向くと男3人に声をかけられた。


「この辺じゃ見かけない顔だな。」


「良かったら俺達とお茶しない。」


アンリは、後退りながら


「いいえ結構です。」


さらに近付いてきて腕をつかまれて


「遠慮せずに」


アンリは、困っていた時


「アンリ大丈夫か。」


するとオリバーがやって来た。男達は、


「オリバーじゃないか。このお嬢さんと知り合いか」


「最近入った新入りのメイドでそれと姉さんの友人だ。」


男達は、冷や汗をかきながら


「オリビアの友人。これで失礼します。」 


慌てて去っていった。


「オリバーありがとう。」


「怪我が無くて良かった。あいつらは、昔馴染みでねよく兄さんをからかっていたんだ。兄さんは、臆病だからね。よく僕と姉さんで追い払っていたんだ。正確には姉さん1人で追い払っていたけど。」


「オリバーもお休みですか?。」


「そんなところかな。いつもは、休みの日は、剣術の修行ばっかりしているから。たまにはお祖父様や姉さんから休めと言われたから。アンリも休みみたいだね。良かったら町を案内するけど。」


アンリは、慌てて


「そんな迷惑じゃないですか。」


「いいよいいよ。どうせ暇だし。」


アンリは、オリバーの案内で町を見ることにした。おすすめの店や飲食店などを教えてもらった。カフェで仲良くお茶をした。それから休みが一緒になると仲良く2人で出掛けた。


そんなある日。


「ねぇオリビア少し気になることがあるのだけど。」


「グレース様どうかしましたか。」


「最近アンリとオリバーがすごく仲がいいみたいなの。まるでお互いに恋しているように感じてね。」


その言葉にオリビアが


「グレースも感じますか。実はわたくしも同じことを思っていました。」


「これからどうなるのかしらね。」


「そうですね。恋が実るといいのだけど。」



それからグレースのお披露目の夜会が終わった頃。自室でグレースとアンリとオリビアがおしゃべりをしていた。


「オリビアは、婚約者っているの。」


「婚約者ではないけど仲がいい人がいます。オリバーと同じく騎士です。」


和やかに話をしていた。オリビアが


「アンリは、誰かいい人いるの。」


「えーーと。」


焦りながら少しごまかしていた。


「ねぇアンリ分かってるのよ。あなたがオリバーに恋しているのが。」


アンリは、頬を真っ赤にした。


「気持ちだけ伝えたら。オリバーも同じ気持ちだから。」


「えっ。」


驚いたようにオリビアを見る。


「オリバーもなんとなくだけどアンリのことをよく見てるから。双子だから分かるのよ。」


次の日グレースやオリビアの後押しで告白することにした。アンリは、自分の気持ちをオリバーに伝える。するとオリバーも頬を赤くしながら同じ気持ちだったことを告げる。それから2人は、付き合うようになった。


ある時オリバーから家族に会ってほしいと告げる。しばらくしてからアンリは、オリバーとオリビアと騎士団長が屋敷に向かった。屋敷に着くと侯爵達が笑顔で出迎えた。侯爵夫妻やオリビア達の兄を交えて話をする。皆アンリのことをとても気に入った。すると夫人が


「アンリの家族は、どんな方なの。」


その質問に黙り込んでしまった。皆心配そうに


「何かあったのか。」


「実はオリバーやオリビアにもまだ話をしていないことがあるのです。」


オリバーとオリビアは、驚いたように


「話って何?。」


アンリは、自分の過去のことを話し始めた。自分の家のこと義母達のことを全て話した。オリバーが真っ先に


「そんなことがあったのか。」


「このことを知っている人は、いるの。」


「グレース様達シャルロット公爵家の皆です。」


「かわいそうに。もし何かあったら我々に相談しなさい。力になるから。」


侯爵が優しく励ます。


「ありがとうございます。」


「婚約者だった人のことはいいの。」


「はい。屋敷に訪れても義妹のモリーナ過ごしていたので。まるで元々モリーナが婚約者のような扱いをしていたので。それに家を捨てたのでわたくしは、平民として過ごしていたので気にしなくていいと思います。あれから7年経ちましたけどもうわたくしのことは、忘れていると思います。」


それからたくさん話をして仲を深めていった。



こちらは、ルイバート王国のある屋敷。


「手がかりは、どうだ。」


「部下からの報告によると定かではありませんが隣国のデリマール王国のシャルロット公爵家にアンリと言う名の者がいるとのことです。まだ事実かは分かりません。」


「ジャック様本当に探しに行くつもりですか。」


「そうしないと父上に怒られてしまうのだよモリーナ。7年の間俺苦労がついに報われる。」



波乱の展開が待ち受けようとしていたのだ。



次回アンリをめぐる波乱の展開が明らかに。さらにグレースが驚きの作戦を思い付く。

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