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対決 ジークvsベルモンド

ジークとベルモンドとの対決です。

それから3日後。グレースは、ルルと一緒に庭園を散歩していた。そしてベンチで休憩していた。のんびりしているとルルが落ち着かない様子。


「ルルどうかしたの?。」


『なんか変な感じがする。』


グレースは、首をかしげて


「変な感じ。わたくしは、特に感じないわよ。」


不思議だなっと思っていると後ろから謎の気配を感じて振り返ると黒いマントを着けた数名の男達がいた。グレースは、びっくりして立ち上がった瞬間よろめいてしりもちをつく。男達は、ナイフを出し


「おとなしく着いてきてもらおう。」


じりじり近付いてくる。グレースは、あまりの恐怖で


「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」


悲鳴をあげる。その悲鳴にアンリとオリビアが駆け寄る。


「グレース様。大丈夫ですか?。」


「何ですかあなた達。」


オリバーが走ってきて


「グレース様を安全なところへ。早く。」


アンリとオリビアがグレースを立ち上がらせて連れていく。オリバーは、笛を鳴らし危機を伝える。すると近くにいた騎士が駆けつけ


「オリバーどうした。」


「侵入者だ。グレース様が襲われそうになった。」


「ヤバい。逃げないと」


侵入者達は、慌てる。


「しかし命令で奴を連れていかないと。」


騎士達との戦いが始まった。応戦するが騎士が強いのですぐに捕まる。グレース達は、急いで城の中へ向かうが


「グレース様後ろ。」


振り返ると騎士の隙をついて2人が迫ってきた。するとオリビアが阻止しようとする。


「そこをどけ。」


「うりゃーーーーー。」


しかしオリビアが侵入者の攻撃をさっとかわし強烈なパンチが顔面直撃。もう1人は、その光景を見て怯える。さらにオリビアが腕を掴んで投げ飛ばす。


「女だからってなめんじゃないわよ。」


オリビアは、腰に手を置き仁王立ちをする。


「すっ凄い。」


「オリビアってこんなに強かったの。」


侵入者は、捕えられた。大臣が対応していた。自室でオリビアに聞いた。オリビアとオリバーは、騎士団長の孫の。そのためか小さい頃から護身術を習っていた。だから素手で倒したのだ。


しばらくして国境の騎士が慌ててやって来た。なんとベルモンド率いる騎士団がエレバスに向かっているのだ。無理やり国境を超え王城に向かっている。すると侵入者を尋問していた大臣から報告があった。ベルモンドの目的は、グレースを連れていこうとしていたのだ。独断で婚約破談や聖女をクビにした。そして王位継承権を剥奪され弟であるセオドラが国王になる。グレースを取り戻せば王になれると思い攻めてきたのだ。すぐに対策を考える。ジークは、騎士団を率いて立ち向かう。レパードの発案でレイナも向かう。魔術師として戦うのだ。そして出発していった。



進んでいき到達予想地点で待ち伏せている。そこに近づくベルモンド達。馬車で


「ベルモンド様。うまく行きますか?。」


「ダリア大丈夫だよ。グレースが連れ戻せば父上も考え直すだろ。」


すると馬車が止まる。


「どうした何故止まる。」


「殿下大変です。エレバスの騎士団です。」


馬車を降りると騎士団が待ち受けていた。そしてジークが


「ベルモンド殿下。あなた方を不法侵入で捕える。」


「なんだと。」


「無理やり国境を超え戦争を仕掛けようとした。さらに王城にもスパイを送り込みグレースを誘拐しようとした。そして殿下の目的もこちらは、知っている。あなたの部下が全てを自供した。」


ベルモンドは、歯をくいしばり


「もともとは、お前がグレースを連れていったのが原因だ。聖女を連れていったからデリマールは、危機になったのだぞ。」


「殿下がグレースの忠告を無視したからだ。就任式の時真の聖女である自分がいなくなったらこの王国は、大変なことが起きると。」


ベルモンドは、何も言い返せなかった。全て事実だからだ。

するとベルモンドが指示を出しデリマールの魔術師が出てきた。


「お前達は、終わりだ。」


魔術師が魔法で炎を放つ。一直線に騎士団の方へゆく。ベルモンドが勝利を確信したその時炎が吸い込ませていく。


「なんだ。どうなっているのだ。」


レイナが魔法で炎を吸収したのだ。そして


「いけーー。」


その炎を倍に返してきた。デリマールの騎士団に直撃し吹っ飛ぶ。


「残念。こちらにも優秀な魔術師がいるものでね。」


「魔術師だと。しかも女だと。」


女に負けたことが悔しいベルモンド。


「わたくしは、レイナ・マジカス。エレバス王国の見習い宮廷魔術師です。そちらの魔術師は、新人ですわね。わたくしの魔法に吸い込まれたのでね。」


さらにベルモンドは、追い込まれる。


「くそーー。」


『悪どい殿下ですね。』 


『カッコ悪いな。』


空から声がしたので見上げるとペルナスとユリーネが降り立った。


「なんだあいつら」


ベルモンド達は、困惑していた。


『エレバスの精霊だ。わたしは、ペルナス。ペガサスの精霊。』


『ぼくは、ユリーネ。ユニコーンの精霊。』


「ペルナス様ユリーネ様何故ここに。」


『もちろん手を貸しに来たのだ。』


『エレバスの精霊として王国を守らなければならないからね。』


ジーク達は、喜んだ。するとユリーネが魔法で水を出した。現れた水溜まりから人魚が飛び出した。天使と妖精も現れる。


「精霊が相手なんてずるいぞ。」


ベルモンドがわめく。


『知らないわ。皆行くわよ。』


人魚は、水の攻撃で騎士をずぶ濡れにし、天使は、弓矢で攻撃。妖精は、花を咲かせ眠らせたりくしゃみを出させたりして援護する。騎士同士の戦いは、エレバスの方が有利だった。すると空の彼方から飛んでくる物体があった。アリーシャがやって来た。しかしその背中には、グレースが乗っていた。


予想外の出来事が起きようとしていたのだ。

次回グレースがやって来た訳が明らかに。そして対決に決着が。

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― 新着の感想 ―
[一言] 勝手に軍を率いて他国に攻め込むとか 仮にグレース連れ帰っても王の座からは遠ざかるだろうに
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