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3・婚約者と会うみたいです。

まだ、一人称は俺

王様からの婚約話。


へぇ〜。この世界には王様いるんだ。


驚くのはそこじゃない!


王子って男ダヨネ。


男同士ってことないよね。


ビックリした。

知らなかった。


俺、女なの?


だろうね。


女の子なんだ。


ふぅ〜ん。


女の子。な・の・か。


「婚約なんてさせたくない!こんなに可愛いのに。

『おとうしゃまとケッコンちゅる』とか言われたいのに。

無理、無理! あんな王子なんかに、嫁にやりたくない!」


そうだ、そうだ!


「貴方。そんな事を言っても王家からの正式なお話なら断れませんよね。」


「だって、王子ってまだ涎たらして。赤ちゃん言葉で馬鹿っぽいし。」


「3歳なら普通でしょ。うちのチャーリーだってまだ赤ちゃん言葉ですよ。」


「だって、やっと生まれた娘なのに。クリスがもう、お嫁に行くなんて。」


「まだ行きませんよ!まだまだ10年以上先の話でしょう。」


「すぐだもん。」


親父。お前何歳だ。ってつっこみたくなる。



そんなこんなで、正式に使者が来て

お城にお父さまが呼ばれて


なんだかんだで婚約が整ったらしい。


そして、あちら(前世)と違うこちら(今世)ことを学んだりしているうちに

あっという間に3歳になってました。


俺が産まれたのは、公爵家だった。

第4子で長女。


クリスって呼ばれてたけれど

クリスティーナが本当の名前らしい。

初めからそう呼んで欲しかった。

そしたら、戸惑ったりしなかったのに。

いや、絶対やっぱり戸惑ったと思うよ。


でも、思考はまだ俺ってどうかな?

そのうち、ワタクシなんて事になるのだろうか?


一つのことを深く考えないのが子供。


ほっとした事が一つ、地頭が違うらしくこの子は賢い。


物覚えが良い。


兄様達もとっても可愛がってくれる。


今、ベタベタに俺を溺愛する兄達と父がいる。


まぁ、俺もあっち(前世)で男としてボーッと生きてたわけじゃないから

女の子に言われて嬉しい言葉なんて結構ポロって出てくる。


自分が言われて嬉しかった事を言ってるんだけどね。


お父様なんてどう言えば喜ぶかなんて簡単だけど。


ちょっと、キャバ嬢っぽいのは、オヤジを転がしてるせい?


そして、今日ドレスを着せられている。


ホントいつもドレス着せられてますけど。

公爵令嬢ですから。


でも、今日のドレスは特別です。

フリフリしたのが倍増し。

ピラピラが2割り増し。


髪はクルクルに巻かれてリボンがキラキラ。


なんと、鏡の中にお父様の金の髪色、お母様の翠の瞳のメチャ可愛い女の子がいる。


ハイ!俺です。


お兄様方が、ワラワラと現れて褒めそやしてくれる。


「クリスはこんなに可愛いのに。もうお城になんて行かなくて良いです!」

1番上のお兄様。


「王子に見せるのもったいない!」

2番めのお兄様。


「クリスが可愛くて、もうお城に閉じ込められてしまうかも。

「そんなの嫌だ!」

3番目のお兄様が泣き出した。


そう、今日はお城で初めて婚約者に対面するのです。


もう、色々ドキドキです。


さぁ、お父様に抱かれてお母様と一緒に馬車でお城に出発です。


お城に行くことを登城と言うそうです。


お兄様 1 賢く凛々しい

お兄様 2 ヤンチャ妹馬鹿

お兄様 3 妹命の甘えん坊

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