学校の巫女さん
はい、私が通う学校法人・妻紫女学園、通称妻女に到着しました。
まず、校門の前で一礼。 朝課外という課外授業があるときはもっと登校が早いのですが、今日はありませんのでこの時間です。
うちは前にも言いましたが大学付属、もっと言うと付属幼稚園もありますが小学校はありません。
ですが、その大学と幼稚園はかなり離れた所にあります。 中高は隣同士なんですけどね。
そして今では一応お嬢様学校と言われていますが、昔は良くない評判であったと言います。 2~30年前の話ですけども。
それで、15年ほど前に心機一転と制服のデザインを変え、と言ってもセーラーなのは変わっていませんけども。
ついでと校舎も新築して、まったく別物になったらしいですね。
それが功をなしているのかは分かりませんが、今は悪い噂はない…… と思いたいですね。
ちなみに中学も同じデザインのセーラーです。 胸当てが夏服、冬服共についてるのが中学です。
共に、幅の広いウエストベルト部分があるハイウエストタイプの吊りスカートになっています。
なお、胸当ての有る無しで中高一貫と高校コースの差別化は計られていません。
ちなみに私は中高一貫コースですね。
成り立ちとして元々は、浄土真宗本願寺派寺院の共同経営であった仏教中学分教場であったのですが、学制改革により閉鎖されたことで、分教場で教鞭を取っていたある教師が関係寺院や有志に、女子教育の大切さと女学校設立の必要性を説き、この跡地を受け継いで女学校を設立することに奔走したそうです。
その結果、多くの賛同を得て明治の頃に女学校の創設許可を得て、『私立妻紫女学校』と命名し初代校長に就任、同年4月11日に開校式を行いました。
その後、大正になって『妻紫高等女学校』に改称します。
そののち、昭和に入って20年ほど経って 財団法人・妻紫学園の経営となりました。
その2年後、学制改革による新制度に準拠した『妻紫女学園中学校』を開校します。
さらにその1年後、学制改革により、『妻紫高等女学校』を改組して『妻紫女子高等学校』となりました。
その3年後に、 学校法人・妻紫女学園の経営となり、『妻紫女学園高等学校』に改称します。
そして平成に入って、中高一貫教育を開始。 今の妻女となった訳ですね。
うん、生徒手帳に記載されている成り立ちを見てると結構名前とか微妙に変わってるんですね。
元々は私立時代に、貞淑な女子を養成することを目的として、校訓として「品性・勤労・質素」の三徳目を定めていたそうです。
それが今は変化して、自律(自己への目覚め)、和平(他者への目覚め)、感恩(生命への目覚め)という校訓に変わったようです。
それで、教育コースとしてはすべて普通科内コースとして特進コース(高校)、進学コース(高校)、中高一貫コース(内部進学者のコース)となっていて、私は中高一貫コースになりますね。
さてそれは兎も角、教室についたらしおりちゃんの歓迎を受けつつ席に着きます。
HRが終わったら朝の読書の時間です。 これは10分間好きな本を読んで集中力を鍛えるという目的の物です。
次に週一ですが、講堂礼拝という物もあります。
これは自分自身と静かに向き合い、あらゆるものに生かされている事を自覚し、命の尊さを学ぶ時間です。
それが終われば9時ごろから普通の授業が始まります。
4限が終わるのが12時50分ごろになり、そこから13時半までお昼休みです。
食堂もありますが、私はもっぱらお弁当です。 大体住み込みである本条ゆかりさんに作ってもらう事が多いです。 もちろん時間があれば自分で作る事もあります。
お昼休みが終わると5限目です。
基本的には6限で終わりですが、曜日によっては7限目があります。
選択コースによっては放課後課外授業というのもあります。
それ以外でも、自主学習という職員室前を中心に校内数か所にあるワークスペースや図書館、自習教室を利用して先生に質問したり友達同士で教えあったりするのが妻女の放課後の風景となっています。
部活動、生徒会活動などももちろんありますが私はどちらも参加していないのでその説明はまたいずれ。
このような学校生活なので、神社での奉仕は基本時間があれば、という事になっています。
まあ基本、手は足りているので手伝いは必要ないといえばないのですが、それだと私のお小遣いが…… イヤイヤなんでもありません。
部活はやってみたくはあるんですけどねぇ。 料理部とか気になります。
さて、下校時はまた校門の前で一日の感謝を込めて一礼をし、帰宅となります。
部活込みだと18時を過ぎるでしょうか? 18時~19時頃が大体の生徒の下校時間になります。
私のように部活に入っていない生徒は少ないのですが、まあ私は家の手伝いという事で許可をもらっています。
さて今日は7限があるので神社の奉仕はお休みです。 その代わりといってはなんですが今日はお箏のお稽古がありますのでそちらに、つまりお箏教室へ向かいます。
同じようにお箏教室に通っているお友達の、前坂 初音ちゃんと一緒に自転車漕いで移動ですよ!
初音ちゃんはクラスは違いますが、中学からのお友達でその家はうちの氏子さんでもあります。
氏子とはなんぞ? という人もいるでしょうから説明しましょう。 前説明忘れていた気もしますので。
氏子とは、その地域の住人でその土地の氏神をおまつりをする人という意味です。
本来の氏神様は、氏族としておまつりをしている神様という意味でした。
平安時代以降になると、一族だけにとどまらずその氏族と一緒に生活している者を含めて、氏子と呼ぶようになったのです。
初音ちゃんは少し髪色が薄い茶色の彫りが深い顔立ちをしています。 外国の女優ばりの美人さんです。
美人の割にずぼらでめんどいと、髪型はポニーテールを好んでいます。
背は高めの167cmのすらっとした子です。 そのくせ出るとこは出ているといううらやまけしからん子で、よく街に出ればモデルの勧誘を受けています。
普段は剣道部に所属していますが、今日はお稽古があるのでこちらに来ているという訳です。
「マリア、着いたよ」
そう初音ちゃんに言われてお箏教室に着いた事に気付きました。
おっとっと、いけないボーっとしていたようですね。
お箏教室は、神社と学校の中間くらいの距離にある雑居ビルの3階にあります。
ではでは自転車をビル側に置いて向かいましょう。
続く