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ニューヨーク消滅

初投稿です。連載期間が空いたり空かなかったりします。何故かと言うと気まぐれだからです。てへ

「タケっち!なにしてんの!?」


うざい。


「おーい聞こえる?あ、耳ないんだっけ?」


やかましい。


「タケ!タケ!タケ!タケ!タケッタケ!」


「ああもう、うるさい!一休さんのリズムで呼ぶな!!」


「やっと反応した〜ねえタケっち、一緒に帰ろっか?」


タケっち。…ではなく、僕の名前は山本猛。ごく普通の高校生。いまは放課後で、家に着いてからの幸せな時間を想像しながら帰る準備をしていた。


「嫌です。お前と帰るくらいならゴリラと帰る方がよっぽどマシだよ」


「ゴリ…おい!女の子に言っていい言葉か!」


「馬鹿、お前にゴリラって言ったわけじゃないよ。」


「えっ!?あ、ほんとだ!じゃあどう思ってるの?可愛い?可愛い?」


この煩い煩わしい女は伊藤優。幼なじみという事もあってしつこく付き纏ってくる面倒な奴だ。


「いいよ僕に構わないで。さっさと友達と帰れよ」


「分かったよもう、じゃあね!タケっちまた明日!」


「はいはい、さようなら」


やっと居なくなった。いつも思うけどあいつメンタル強いな……さて、厄介事が終わったところで今日の日課の始まりだ。


まず家に帰り、財布を持ってデパートへ向かう。そしてお菓子を買って家でアニメやらスポーツやらを見る。これがなければ僕の1日は終わらない。さあ、まずはデパートだ。


「……なんか今日は道が空いてるな。まあ平日だし、そんなもんか?」


そんな事よりデパートだ。幸い道路の交通量は0だし、飛ばしていくぜ!良い子の皆は真似しちゃダメだぜ!目指せ50キロ!




「…あれ?やってるかな?」


デパートの駐輪場に来たが、おかしい。自転車が1台しか止まっていない。駐車場を見ても、車は1台もなかった。僕は不安を抱えながら店の入口へ歩いていく。もしかしたら今日は定休日だったか、もしくは知らないうちに閉店してしまったか……店の自動ドアが開いた。



「うーん、入って大丈夫なのかな?誰も居ねえ」


田舎の平日だとは言え散歩帰りの年寄りとか、暇そうにしてる店員とか普通は居るだろう。然し、見当たらない。エスカレーターは動いているし、食品売り場の電気も着いたままだ。ここから導き出される答えは…



「わからん。とりあえずお菓子持って帰ろう。お金置いてけば大丈夫だろ」


「おっ、タケっち!良かった良かった、やっと人に会ったよ!」


「なんだ優か……優!?なんで居るんだよお前家に帰ったんじゃなかったのか?」


「えへへ、もう彩ちゃん帰っちゃっててさ、タケっち居るかなーって思って」


「うん、そうか。何で来たのかは良く分からないけど分かった。それでお前なんでこうなってるか知ってる?」


「あっ!そうそう、大変なんだよ!こっち来て!」


僕が問いかけると優は何か思い出した顔をして僕の腕を引っ張る。なんちゅう馬鹿力だ…少しでも立ち止まると腕が千切れそうなので僕は死ぬ気で走る。


「痛い痛い!何なんだ本当にお前は!いつも振り回してきやがっ……え」


家電売り場のテレビ全てに、信じられないニュースが映されていた。


【速報】地球滅亡か 謎の生命体N 地球上陸





そこには、焼け野原になったニューヨークが映し出されていた。

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