運命の人
どうしてかな
ぼくはキミをそんなに知らないんだ
血液型も、誕生日も、生まれた場所も、好きな食べ物も
でも、どうしても惹かれてしまうんだ
たったひとつしか合うものが無いボタンホールみたいに
たったひとりしか知っていない暗号みたいに
世界で唯一ぴったりと合致する鍵穴みたいに
ぼくにはキミじゃなきゃダメなんだ
どうしてかな
ぼくはキミを全部知りたいとは思わないんだ
知らなくでもいいやって思ってるんだ
だってキミはキミでしかないから
どんな悪人だったとしても
ぼくを裏切ったとしても
ぼくを殺したとしても
ぼくにとってキミは最愛の人でしかなくて
それ以上でもそれ以下でもなくて
ぼくは生まれ変わっても
どうせキミを探して
どうせキミを愛してしまうんだ