訓練場にて
久々の投稿です。
「全員、武器は持ったな」
訓練場の真ん中でケビンがそう言った。
「では、個人の戦闘技術を知りたいから一人ずつこい。安心しろ、この訓練場では死ぬことはない、特別な結界を張ってあるからな。ダメージはすべて精神ダメージに変換されるから最悪気絶ですむから安心しろ」
安心することじゃないだろ。
「誰からやる」
「じゃあ、僕からいこう」
最初は加藤か。武器はロングブレード一本か、
対して、ケビンは身の丈ほどの両刃の大剣を一本、
ケビンは、どれだけ強いかな?実戦を経験しているから結構強いと思うんだが、
「はああああ!」
加藤が剣道の面の形で剣を振り下ろした。
「そのような剣には当たらない」
ケビンは振り下ろされる剣を軽々と避けていった。
「なっ!」
「今度はこちらからいくぞ」
ケビンは大剣を右から左へと右薙ぎのように振った。
しかし、その振りは速かった。
一流の野球選手が本気でバットを振ったかのごとく、速かった。
しかし、剣が当たった直前加藤の体が消えた。
霧を払うかのごとく、消えた。
「今みたいに、死ぬほどの攻撃を受けるか、死ぬと結界の外で復活する」
結界の外では、加藤が腰を抜かしていた。
「次は誰だ?」
◇◇◇◇◇◇◇
訓練が進み、あとは俺と桜井だけになった。
「お前は、最後な」
「何で、桜井が決めてるんだよ」
「いいじゃないか、真打は最後のほうがいいだろ」
「何でもいいから早くしてくれ」
「へいへい」
桜井はケビンの前に立った。
「次は、お前か」
「おう、桜井ってんだ」
「そうか、ではこい!」
「いくぜ!」
桜井は、左手に持った盾で自分を隠すようにして突っ込んだ。
そして、右手に持った剣でケビンに斬りきった。
しかし、ケビンもそれを読んでいて軽々と避けていった。
「当たらないか」
「その程度で当たると思っているのか?」
「まさかっ!」
回避したケビンを追いかけるように近づき剣を振ろうとしたとき、
「見え見えだぞ!」
ケビンが左から右へと剣を振った。
それにより、桜井は剣を持っていた右側から剣を受ける形となり急ブレーキをかけた。
「うお!」
反応が速かったお陰か、間一髪で回避すろことができた。
「あぶね~」
「ほう、今のを避けるか」
「なんだよ」
「いや、お前の前に戦った者達とは違うなと思ってな」
そりゃそうだ、小さい時はあいつもオヤジから剣を教わってたからな。
まあ、教わるっていうか叩きのめされるの方が近いけどな。
思い出したら、腹がたってきた
「少し本気でいくぞ」
「拒否権は?」
「あると思うか?」
「だろうな」
そのあとも、二人は闘いケビンの剣を盾で防いだところで桜井がリタイアした。
「なかなかよかったぞ」
「そりゃどうも、けど剣をうけられるほど強くはなかったみたいだけどな」
「しかし、それでも粘った方だがな」
「へいへい」
さてと最後は俺か
「お前が最後か」
「ああ、よろしくな。ケビン」
「その武器は?おいてなかった物だと思うが」
「そうだ、俺たちの世界の武器だ。剣はこれしか使えないからな」
「こちらの剣では戦えないと?」
「そういうことだ。安心しろよ、細工はしてないから」
「それならば、問題ない。どちらにしろ、細工をした程度で俺は倒せんがな」
「言ってろ。すぐに倒してやる」
そう言って俺は訓練場に上がった。
初めてバトルシーンを書きましたがなかなか難しいです。