国王との対面
本日3話目です
最初にいた部屋は城の地下室らしく、階段を上がると中世ヨーロッパのような城内で多く使用人が仕事をしていた。
「おい」
しばらく歩いていると不意に桜井が話しかけてきた。
「なんだよ」
「お前、めんどくさいから城から抜け出そうとしてないだろうな」
「そうだと言ったら」
「よし、俺も連れてけ」
「はぁ?」
「こういうのって大体チートみたいなのがあるんだよ」
「そうだな」
「だったら、俺とお前、2人いや、4人くらいなら居なくなっても大丈夫だよ」
「ずいぶん具体的な数字だな」
「おう、俺とお前と杉原さんとレナの4人だ」
「俺とお前は分かるが、なんで杉原さんとレナも?」
「俺がどうせ禍津のことだから、めんどくさいとか言って抜け出してどっか行くだろうから便乗して俺達も着いていこうって話したらのってくれたんだよ」
「来るなって言っても来るんだろ」
「もちろん」
「はぁ~……わかったけど抜け出すのはいろいろ調べてからだからな」
「了解!2人に伝えてくる」
桜井が2人に伝えにいってる間に玉座に着いた
「皆様、こちらが玉座です。」
普通の1.5~2倍くらい大きい扉があった。豪華な装飾は少ないがそれでも他の扉とは違った。
玉座の扉はゆっくりと開いていった。
「此度は、このような形で呼び出してすまなかった。」
玉座に入り、しばらく進むと国王とおぼしき人物がそう話しかけてきた。
「自己紹介をさせてもらおうかの。ワシがこのアルス王国の国王、アルス・マロウギルである」
「初めまして、私はこのクラスの代表の加藤 聡一と申します。」
「私はこのクラスの担任の秋本 ひよりです。」
あぁ居たんだ。秋本先生小さくて分かんなかった。
「さて、クリスティーナから話があったろうが皆には魔王を倒してきて貰いたい。倒してくるまでの衣食住はこちらで面倒を見ると約束しよう」
「それはありがとうございます。しかし、私たちのほとんどが戦い方を知らないのですが」
「その点は大丈夫じゃある程度戦えるとうになるまでは、この城で学んで貰う」
「分かりました」
「では、そなたらのステータスを見させてもらおう」
というわけで国王との対面でした。
桜井がいっていた、魔王との力の差については次の後書きに書こうと思います。