表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生の意味論  作者: いのうげんてん
6章 神学的な人生の意味論
21/27

[1]キリスト教教義の人生論 (1)宇宙創造

 キリスト教教義で語られる人生論は、「宇宙創造」「人間の堕落」「原罪」「救済」の4つのキーワードからなっています。


 それぞれのキーワードについて、書いてみます。


(1)宇宙創造


 『旧約聖書』創世記第1章には、天地創造の由来が書かれています。


 「はじめに神は天と地とを創造された。地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。


 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。


 ‐略‐


 第1日である。」


 天地創造は、このようにして始まり、2日目に水が雲と海に分けられ、3日目に陸地が現われ、植物が出現しました。


 4日目に大空のガスや塵がなくなり、地上に日と月と星の光が届くようになり、5日目に魚類そして鳥類が現われ、6日目に哺乳類、最後に人類が生まれ、宇宙創造は完成し、7日目に神は休まれたと、創世記には書かれています。


 さらに神は人間を創造し、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ」と言われたと、聖書には書いてあります。


 キリスト教教義では、神が宇宙を創造した目的について、「神は、神ご自身の栄光を現わすために、宇宙を創造され、ご自身の愛の対象とするために、ご自身のかたちに似せて人間を創造された」と説いています。


 神の創造した宇宙は、地上界と霊界から成り、人間は地上界における人生を通して人格を完成し、死んだ後に霊界(天国)に行くように創造されました。


 人格を完成した人間は、地上界、霊界に、天国を築く予定でした。


 ところが、エデンの園における人間始祖の堕落という出来事によって、天国への道は閉ざされたのです。


 原罪を負った人類が繁殖し、地上界を治めることにより、地上天国の実現は出来なくなったのです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ