英国へ
『朝倉準一を、機甲艦隊への隊復帰を命じ、特別階級少尉から特別階級無しの正規中尉への昇格とする』
が一枚目。夜中、ベットでペラ、と捲り次を見ると英語(準一は職業柄英語が話せて読める)任務と言うより要請? いや
『レイラ・ヴィクトリア様の騎士たるあなたを、パーティーへと招待します』
招待状。差出人は、と後ろを見ると『エドガー』と書いてあり、端末を点けデータベースへアクセス。イギリスで間違いない、エドガー、と探すがヒットは無し。
誰だ、と思う。シスターライラなら知っているかもしれないが、変に勘ぐられるのは嫌だ。
「王室の人間か……? いや」
王室の人間、レイラと同じ皇位級である人間であれば、様、は使わない。王族からの招待状ではない。軍?
考えてみれば、前、行った時とイギリスは随分と変わった。
レイラ護衛任務、その際のイギリスは殺し合いの真っただ中、移動も戦闘機でないと行えない物騒な地域だった。
しかし今のイギリスは、後継者が決定し、争いは停止。聞くところによれば、王室軍は士気を高め、民衆すらも大人しくなり、イギリス国内から争いは消えつつある。
だがパーティーとは。既に後継者決定のパーティーは行われた。騎士の参加なし、王族だけの。確か、レイラはバーネットの付き添いで向かった筈だ。
「まぁ……明日になれば」
準一は端末をベットからクッションに投げ、ゴロンと横になると寝息を立てた。
翌朝、碧武九州校に通達が来た。その為、代理は校長室にレイラを呼び寄せた。案の定、レイラは眠そうに目を擦り「何ですの?」と代理を見る。
「ごめんね、朝早くから」と代理は片手で謝ると、資料を見「ねぇ、準一君と接触禁止。そう言ってどれくらいだっけ?」
さぁ、とレイラは首を振る。眠いので頭は働かない。
どの位だろう、長い様な短い様な
「って事で。レイラちゃん。準一君とイギリス行こうか」
ダンッ! とレイラは眠い目を限界まで開け、執務机を叩き代理に喰って掛るかの勢いで顔を近づける。
「こ、怖いよ」と代理。「本当ですの! 準一に会えるんですの?」聞くレイラに代理は頷く。「うん、接触禁止令はついさっき。解除されてこの書類だから」
代理から渡された書類を見、レイラは目を細める。エドガー、と書かれた男。写真はある。だが名前はエドガー以外明らかになっていない。
「書類を見た感じ、結構凄い奴っぽいけど……王族に関係ある?」
「無いですわ」
レイラはこのエドガー、なる若い男を知らない。王族の人間じゃない。だが王族が出席する程のパーティーのメイン。それだけの人間? しかし、全く思い当たらない。
「ま、イギリスまでは椿姫で向かってもらうね。準一君の。滑走路まで移動させるから」
本当なら、それなりに豪華な専用機があるのだが、それよりも椿姫の戦闘飛行形態の方が早い。まぁ、早さ優先だ。
「それとレイラちゃん。この事、内緒だよ?」
「分かりましたわ」
レイラは準一と会える、と話すつもりはない。王族関係の事柄である為、そしてカノンの事を考えてだ。
現在、マリア、エルシュタ、エリーナは、エルシュタの断片的記憶からの捜索を手伝っており、今はヨーロッパ。
兄命の結衣以上に動くのがカノンだ。知らせれば領空侵犯してでもイギリスに駆けつけるかもしれない。そうなれば、3人の支援に向かう事など叶わなくなる。
「よーしッ! 出発だ、行って来いレイラちゃん!」
「ラジャー」
とレイラは応じ、自分の部屋がある第3女子寮に急いで戻った。
この事、内緒だよ。と言った代理の思惑とは裏腹に、滑走路ではいつぞやのスーツ姿の準一が居た。その準一の正面からカノンが抱き着いている。
「まさか、お前がここに居るとは。想定外だ」
「それはこっちの台詞です」
準一の胸に顔を埋めていたカノンは顔を上げる。「接触禁止令、あの七聖剣の召喚獣使う人、兄さんを殺すって」
ああ、と準一はカノンを見、「知っていたのか」と聞く。
「はい」とカノン。再び準一の胸に顔を埋める。「落ち着く」とカノンは声を漏らし、グリグリと顔を押し付ける。
現在、準一の後ろの椿姫は戦闘機形態でランディングギアを降ろし、戦闘機の様に待機。アイドリング状態で、噴出口から暖かい風が流れて来ている。
準一はカノンの頭に手を置き「よしよし」と撫でてやる。
「兄さん任務ですか?」
「ああ」
「……また厄介ですか?」
「ああ」
言うと、カノンは抱きしめる力を強め「最近、私を連れて行ってくれませんね」とくぐもった声を漏らす。
「お前、分かってるだろ? 本格的な魔術師との戦闘だ。いくら身体能力の高いおまえでも、連れていけないんだ」
「ごめんなさい。分かってます……でも、何だか。ほら、兄さん帰って来ては駆り出されるじゃないですか」
「確かに。休みが欲しいな」
「ですよね!」
とカノンは顔を上げた。準一は微笑み「だな」と言うとカノンは笑みを浮かべ「よかった。兄さんが変わってなくて」
「え? 俺、何か変わる要素あったか?」
「ありましたよ。私、内心捨てられたんじゃ、って心配してたんです」
「んな事しないって」
「じゃあ、お休み取れたら一緒に出掛けて下さい」
いいぞ、と準一が言うとカノンは抱き着きを解除。「皆で、でもいいですけど……その、良かったら、また2人で」
分かった、と準一が答えると、マリアのプロトⅡが滑走路に降りる。見れば、アリシアにしてもらったのだろう、戦闘機に変形できるように各部が変更されており、脚部裏からはランディングギアが降り、地面接触と同時、音が鳴る。
プロトⅡは滑走路を滑り、左足を捻ると一回転し準一達のすぐ近くに膝を付く。肩には、準一の椿姫と同じ。代理デザインの猫のデカール。
ハッチが開くと、制服姿の銀髪美少女が準一を見、目を輝かせる。
「久しぶり」
と準一がマリアに言うとマリアは「う、うん」とワイヤーで降り、答え近寄る。「本物?」とマリア。「当たり前だろ」準一。
「今まで何をしてたの?」
「塾で勉強」
マリアも七聖剣が準一を殺す、と言っていたのでそれなりに心配はしていたのだが、言ってくれないのか、と思う。
「あの七聖剣は?」
「どこまで知ってるんだよ……戦った。そして、俺が勝った」
やっぱり、と2人は胸を撫で下ろす。
「これから、何か任務?」とマリア。「あ、何の任務か聞いてません」とカノンも食いつき「聞いてないのか?」準一は訊く。2人は頷き、話していいモノか、と思う。と考え始め、思えば、これは極秘任務とかじゃないから大丈夫。
「イギリス。パーティーに参加だ」
「パーティー?」
と聞き返したカノンはマリアと目を見合わせる。2人も、イギリスの情勢は知っていた。この朝倉準一を呼びつける程のパーティー、思いつかない。
「ほら、イギリスの情勢も良くなって来ただろ? 多分それに関わってだ。ほれ」と準一、ブローチを見せる。イギリス滞在時、バーネットから預かったモノだ。
そう言えば、とカノンは続ける。「兄さんはレイラさんの騎士でしたね」
騎士? と聞いてマリアは聞く。「レイラって、あのお嬢様口調の?」
「ああ。その口調の女の子の騎士」
「レイラさんも一緒に?」
王族だからな、と言おうとしたがレイラは皇位を剥奪された。と思い出す。
「一緒だな」
「……変な事しないですよね」
「しない」
「私はいつでも……ウェルカムですけど」
とカノンは自分の頬に手を当て、赤らめる。準一はため息を吐きアイドリング状態のプロトⅡを見る。
「マリア、プロトⅡ。仕様変更したのか」
「ええ。この方が、搭載武装が多くなるから」
成程、と振り向くとスルーされたカノンが「むぅ」と頬を膨らませている。
「とんだシスコンね」とマリア。準一は苦笑い、カノンは「ウェルカムですよー」と準一を揺さぶる。「だー、離せ」と準一が言うと、滑走路にレイラが到着する。
レイラは荷物無しの制服。
「レイラ様、荷物は?」
「それが、バーネットに聞くと向こうで用意していると。シャムロット城に」
ああ、彼女からすれば殆ど実家に帰るようなモノだ。服も向こうにあるだろう。それに、ここに来てから買った私服など、向こうで着る機会は無いだろう。
「では、シャムロット城までのフライトで?」
「そうですわ」
とレイラが答えると、カノンが「いいなぁ」と声を漏らす。「お城行ってみたい」
「そうですわね……今回は無理だけれど、次に行くとき、カノン、お城に来ません? 歓迎しますわ。勿論マリアも」
「え、私も?」
マリアは準一を見、「いいの?」と聞く。「いいんじゃないか?」と準一。マリアは微笑み「では、お邪魔するわ」
「私もお邪魔します。お城かぁ……ロケット砲効くかな」と呟くカノン。聞こえた準一は苦笑いし、速射砲が効いたし、ある程度なら効くんじゃないか、と心中で呟くと「ではレイラ様、行きますか?」
「ええ。では、宜しくお願いしますわね中尉」
え? とカノン、マリアは声を漏らした。
「兄さん、特別階級少尉じゃ?」
「あなた、昇格したの?」
いや、それどころか機甲艦隊に隊復帰したのか。と2人。
「隊復帰、そして正規の中尉に昇格」と敬礼。「ま、そういう事だ」
程なくし、椿姫、タキシングの後、テイクオフ。プロトⅡもそれに続く。正直、2機はわざわざランディングギアを降ろしたまま、戦闘機同様の方向転換を行う必要は無い。普通に人型に変形、ジャンプしバーニアを全開にしある程度の高度を取った所で変形すれば問題ない。
だが、わざわざタキシングし戦闘機同様のテイクオフを披露したかと言えば、結局はデータ収集と戦闘機同様の事が何処まで出来るかの実践だ。
しかし、と準一は思う。マリアが羨ましい。マリアはイメージフィートバックシステムを使用できる、なのでわざわざキーボードや端末で細かなシステム構築をしなくて済む。
この椿姫、細かな計算等、レイラに任せようかと思ったが、彼女はこの規格を詳しく知らない。幾らAIが自動でシステム構築するとはいえ、実践上、戦闘機形態を維持しなければならない。そうなれば、彼女は戸惑う。任せられない。
「でも、凄いですわねこれ。可変機だなんて。武装は?」
「ミサイルコンテナ4、他にも多目的ミサイル、空対空ミサイル。後は砲や銃」
「アーマードパックとかはありませんの?」
「残念ながら、スーパーパックもトルネードパックも無いんです」
残念、とレイラはシートに座る。椿姫内コクピット、レイラがどこに居るかと言えば、準一の座るシートの右、補助シートに座っている。オールビューモニター型の機体なので、コクピットは結構広い。
「それにしても、久しぶりじゃないですか? レイラ様、シャムロット城へは」
「ええ。あの一件以来行ってませんから。バーネットがみんな元気ですからって」
それは良かった。と準一は心の底から思った、あの城の使用人達なんかはいい人たちだ。好感が持てる。嫌いじゃない。
「到着は何時ごろになりますの?」
「そうですね……」
現在は9時。1時限目が始まる前。普通にフライトを続ければ昼前位だ。
「このペースでしたらまぁ、それなりに時間が掛ります……速度を上げましょうか?」
「あ、じゃあ速度上げるついでにあれが見たいですわ。コブラ!」
「申し訳ないんですが、メカニックに怒られるんです。負荷を掛けるなって」
残念ですわ、と心底残念そうにしたレイラを横目に準一はフットペダルを踏み込んだ。
本来であればこの日、準一はこの椿姫の性能テストに駆り出される筈だった。テストは、ドローンを使ってのミサイル発射、高機動回避訓練。と言うよりは、準一に使わせることで、どれだけこの可変機ユニットが使えるかのデモンストレーション。
このデモンストレーションの開催場所は、海の上。最初は沖縄の部隊と共同で行う筈だったが、沖縄は中華軍との睨み合いが続く前線。
ウチの防空識別圏で遊ぶな、との事で、沖縄部隊とのデモンストレーションは無し。
聞いた時は、アリシアの苦虫を噛み潰したような顔が目に浮かんだ準一。
何故、わざわざ中華軍に見せつけるかのような場所でのデモンストレーションを選んだかと言えば、そのまさか、見せつける為だ。中華軍ベクター、その最新鋭は第五世代ベクター、椿姫よりも数段劣るものだ。
この見せつけが行われれば、威圧にもなり挑発にもなる。まるで戦争を起こしたいかのような振る舞い。これも上、機甲艦隊幕僚の命令だ。その上には防衛省が居る。許可した手前、何を考えているのやら。
と思い出していると、椿姫に通信が入る。現在の場所は北海、その少し手前だ。福岡から発進し、ずーっと北海道辺りまで北上、その後ロシア領を抜けさせてもらい、北海の目の前に至る訳だが。
どこからだ、と開きヘッドセットを付ける。
『こちら英国海軍空母、アドミラル・ラミリーズ。所属、管制名を』
「ラジャー」
と準一が応じると、眠っていたレイラが目を覚まし準一は「静かにお願いします」とマイクを抑え言うと前を見る。
「こちら、機甲艦隊所属、朝倉準一中尉、管制名エストラル3。レイラ・ヴィクトリア様が乗っている」
『照会した。レイラ様の騎士だな。歓迎する。ようこそ、イギリスへ。アドミラル・ラミリーズのデッキは空ける』
「着艦する」
『中尉の操縦技術は知っている。ウチのクルーに魅せてやってくれないか』
声が変わった。別の人間。演出をやって見せろと? しかし、燃料に余裕もある。やれないことは無い。
「ラジャー」
準一は言うと、アドミラルを捉え、着艦アプローチに入る。アドミラルの周囲には、ハーマイオニー級フリゲート艦5隻。デッキでは忙しなく人が動き、戦闘機が端に牽引され、誘導員達も退避。ウィングでは速度を測る船員たち。可変機の着艦は初めてだ、かなりの人間が見に、出て来る。
「着艦するんですの?」とレイラは訊く。準一は「ええ」と応じ続ける。「このままでは、海水浴ですので。今はまだ冷たい」
どういう事? とレイラ。
「つまり、推進剤も噴射剤も足りないんです。……少し揺れます」
と準一が言うと、椿姫は一気に後ろが下がり、高度がグングン下がる。
レイラに言葉を発する余裕はない。正面、横、後ろ。オールビューモニターに映るのは迫る海。
まだアドミラルまでの距離はある。
おい、まだ噴射剤、推進剤の余裕はあるだろ、とデッキのクルーは思う。彼らはこれが演出だと知らない。
準一には彼らの慌てる顔が見て取れた。さて、と操縦桿を引き、フットペダルを踏み、スロットルレバーを前に倒す。
椿姫は後部が海面に接触するギリギリで最大噴射。爆発したかの如く波が立つと、椿姫は加速し海を割って進むとアドミラルに急接近。
空母上空に差し掛かると、過ぎ去るかと思いきやその形態のまま3回転きりもみ、変形。足裏のランディングギアを降ろし後ろ向きになると足裏をデッキに付け逆噴射。
数メートル進み、右手をデッキに着かせると動きを止め、デッキのクルーたちが興奮に称賛の言葉を贈った。
戦闘機がギアを離すギリギリ、あと少しで海に落ちる。そこで止まった椿姫は立ち上がり、少し前に進むと噴射剤、推進剤を積んだタンクトレーラーに気づき、再び膝を付く。
「し、心臓に悪いですわ」
「申し訳ありません。ここのクルーに魅せてやってくれ、との事でしたので」
「せめて一言欲しかったですわ」
申し訳ありません、と言うと準一は続ける。
「自分は一度、このアドミラル・ラミリーズ艦長に挨拶を。レイラ様、どうなさいますか?」
「待ってます」
「分かりました。少々お待ちを」
言い、準一はハッチを開くと椿姫の手に飛び乗りデッキにおりると、椿姫を囲む様にしてクルーが集まり称賛。拍手や口笛。余程お気に召したらしい。
クルーは皆作業服の上に防寒用のジャケットを着ている。その向こう、クルーが避け、袖に装飾の入った黒い軍服の男が近づいてくる。
準一は見、身体を向け男と向き合う。男は敬礼、30代くらいだ。
「私はトーマス。中佐だ……初めまして、中尉」と敬礼を解く。準一も敬礼を解く。すると中佐は握手を求める。「会えて光栄だ」
握手を準一は素直に受け、差し出された左手を握り返す。中佐は笑みを浮かべ、握手を解く。
「あなたの事は聞いている。私はあなたのファンだ」
「ファン?」
と準一が聞き返すと中佐は頷く。正直、何かしらの時間稼ぎかと思ったがそうじゃないらしい。
「レイラ様の護衛任務、あなたは異国の地で義理も所縁も無いイギリス王家に手を貸し、姫を守り抜いた騎士だ。軍じゃあなたは英雄と似ている」
「まさか、大袈裟ですよ」
「いえ、実際、あなたの奮闘劇を聞いてから王位継承の殺し合いは火を弱めた。皆は、あなたの事を英雄、異国の地で戦った日本のサムライと呼んでいます」
随分と大袈裟なモノだ、と思いながらクルーたちを見ると、確かに。と少し思ってしまう。
「艦長も、あなたのファンです。艦長室までご案内します。ところでレイラ様は?」
「コクピットです。お休みになるらしく」
「了解しました。ところで中尉、お食事は?」
と中佐。歩きはじめ準一も歩幅を合わせる。「いえ、まだですが」と答えると中佐は「では、食堂で如何です? ラミリーズのコックは一流ですよ」
「それは是非ごちそうになりたい所ですが、レイラ様を差し置いて頂くわけには」
それはそうですね、と中佐。2人は空いた扉を抜け、低い天井の艦内を進む。
「では、次の機会は是非。食べていってください」
「ええ。喜んで」
中佐は本当に準一のファンで、こうして喋って気取らない好感のもてる青年だ、と準一に思う。
「それにしても、どうしてこの海域に艦隊を? ハーマイオニー級にこのアドミラル」と準一。中佐に目を向け続ける。「何かあるんですか?」
まさか、と中佐は区画移動の為、少し段のある床を股越す。
「この艦隊が出ているのは、海軍の訓練も兼ねてです。それに、大体、諸外国からのお客様はこの北海を通じてやって来る。艦隊があれば護衛にもなりましょう」
「成程、しかし助かりました。椿姫の補給を受けて頂いて」
「いえ、あなたには借りがある。それは皆同じだ。それに、日本は我が英国にとって大切な友人だ」
少しして、艦長室に着く。
会話と言えば、艦長も中佐と似た人間であまり腰の高くない人、聞く事は同じだった。一緒に飯はどうか? と。
答えは決まっていた。
姫がまだですので。