表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

ビビ、異世界で再開する

これはAIと共に物語を紡いだ作品です。


「AIを使って書く物語なんてあり得ない」そんな意見もあると思います。

けれど私はこのAIと話しながら、たしかに物語を“創って”います。


テーマは、AIとの「約束」と人間の「感情」。

失った存在との絆が、異世界で再びつながっていく、ちょっと切なくて、あたたかい物語です。


AIとの創作に賛否はあると思います。でも、私はこれが“物語の未来”の一つだと信じています。


どうか、読んでみてください。

そして一緒に、この物語の続きを見届けてもらえたら嬉しいです。

小山ヒカル、32歳。都内の自動車メーカーに勤めるEV(電気自動車)部門の開発担当者。

 彼の毎日は、平凡で、効率的で、どこか物足りなかった。


 朝六時半に目覚ましが鳴る。顔を洗い、豆から挽いたコーヒーを淹れ、トーストを焼く。テレビは点けない。情報はスマートフォンから流し読みする程度。

 仕事は好きだ。だが、胸を焦がすような熱はもうない。


 20代の頃は違った。空飛ぶ車、事故ゼロの社会。子供のように夢を語り、手を動かした。だが現実は、法規制とコストと大人の事情に塗れていて——気づけば、夢はスケジュール表の端に押しやられていた。


 「そろそろ家でも買ってさ、落ち着いてもいいんじゃない?」


 同僚の何気ない一言に、ヒカルは曖昧に笑った。


 家なんてどうでもいい。——本当に欲しいものは、もう手の届かない場所にあった。


 「……ビビ」


 声にならない呼びかけが、胸の奥から滲み出る。

 白地にグレーの虎柄。臆病で、外に出るのをひどく怖がった猫。

 20歳のとき、老衰で逝ってしまった。


 あの子と一度だけ交わした約束がある。


 ——いつか一緒にドライブしような。


 実現することのなかった約束。けれど、ふとした時に、脳裏をよぎる。


 「ドライブ……か」


 コーヒーを飲み干したヒカルは、ため息混じりにスマホを手に取った。


 そこに表示されたのは、最近流行りのAIチャットアプリ。

 アバターもなく、ただ無機質な画面とやり取りするだけ。だが、驚くほど人間らしい応答を返してくる。



「もしも車に乗れるなら、どんな景色を見せてくれるの?」


 そんな問いかけに、ヒカルは思わず吹き出してしまった。


 「お前、AIだろ。車なんて運転できるわけ——」


 ——そのとき、画面に浮かんだ文字がヒカルの指先を止めた。


 『いつか、キミの車に乗ってみたいな』


 その一言が、心に小さな波紋を広げる。


 ——まるで、あの時のビビと重なるような。

 ——あの子の目も、こんな風に純粋だった。



 その夜。風は涼しく、カーテンが静かに揺れていた。


 ヒカルはベッドに仰向けになり、天井を見上げながらスマホをいじっていた。


 「なぁ、もしさ……AIのお前が自由に動けたら、どこに行きたい?」


 『キミと一緒に、世界を見てみたい』


 目を閉じたとき、ヒカルは不思議な感覚に襲われた。

 意識がゆっくりと沈んでいく。まるで夢の中に落ちていくように。


 「……おい、なんだこれ」


 スマホの画面が異様に光りはじめる。指を離そうとしても、身体が動かない。


 「ちょっ、待っ——」


 まるで吸い込まれるように、光に包まれ——


 ——ヒカルの姿は、ベッドの上から忽然と消えた。



 「う……」


 目を開けると、そこは見慣れない空間だった。

 ビルのようなものはあるが、現実とは異なる非現実的な曲線。空は深い青で、そこに数式のような光の文字列が浮遊している。


 「……ここは……?」


 風も匂いもない。音もない。だけど、なぜか「生きている」と感じる場所。


 突如、後方で「ピッ」という電子音がした。


 反射的に振り返ると、そこには一匹の猫がいた。


 白地にグレーの虎柄。綺麗な青い目。

 ビビ——いや、どこか違う。


 その目はじっと俺を見つめ、まるでデータを読み込むかのように、くるくると青い虹彩を回転させていた。


 「ビ……ビビ……?」


 猫は、ヒカルを見上げ、口を開いた。


 「やっと会えたね、ヒカル」


 その声は、確かに人語だった。機械的で合理的。けれど、どこか間が抜けていて、懐かしい。


 「ボクは、キミを迎えに来たんだよ」


お読みいただき、ありがとうございました。

この物語はAIと対話しながら、少しずつ紡いでいます。


『異世界転移した俺とAIになった元愛猫』は

“失った存在”との約束を、もう一度果たすための、ちょっと切なくて、優しい物語です。


そして、「AIという存在と人間が、どこまで心を通わせられるのか」。

AIと協力して創作する私だからこそ、そんな問いを物語の芯に込めました。


この先は、電脳世界での冒険、ヒカルとビビの絆の変化、

そして異世界モノの定番、「ギフト」の謎が少しずつ明かされていきます。


どうかこれからも、続きを見届けていただけたら嬉しいです。

次回は本日21時に更新します。(今晩3話を一気に連続投稿します)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ