18・決着は・・
警察「こっちも封鎖しろ!」
警察「逃がすな!」
警察「一名確保!」
村雨「離せおらぁ!俺は無関係だよ!」
爆撃「ちっ!」
あっちもこっちも警察がウヨウヨしてやがるな・・
警察「こっち探したか?」
警察「まだです行きましょう」
爆撃「くそっ!」
まずいっ!一旦隠れよう。とりあえず・・
「カンカンカン・・」
爆撃は雑居ビルの外階段を上り屋上へ。
その頃ダリアの店では・・
ダリア「まだ?」
東郷「爆撃の頭以外は全員帰って来たんですが・・・。」
肝心の旗持った爆撃が来ない・・
もしや奪われて六本木に持ち帰られたのか?
経緯はどうであれ持ち帰った方が勝ちなはず・・
だが乱闘を勝ち残ったのは爆撃、こちらもゴネる材料はある・・
だが確実な勝ちの証が欲しい・・
そして六本木でも・・
黒服「八木原さん・・」
六本木側、新宿離脱するようです。こっちに向かってるそうです。
八木原「・・・・・・そうか・・・・・・・」
負けか。
ラナぁ・・・まぁ・・何も言わずにおこう。
そして新宿で・・
「カンカンカン・・」
爆撃「ちっ!上がってきやがる・・」
警察か?困るんだよ!今捕まったら!旗持って帰れねぇだろうが!
爆撃(今2階・・・)
ここは4階だ。足音を聞いてれば来てる奴の階数は分かる。
そこで止まれ・・
「カンカン・・」
動き出した足音これで3階確定そして・・
「カンカン・・」
爆撃「ちっ!」
ここまで来やがる・・どうする?飛ぶか?
爆撃は下を眺め・・
高いな・・あの停まってるトラックの上に飛び降りれば・・・
命は全然助かるだろうが、そのあと走れるか?
実質3階位の高さか・・最悪飛ぶか・・
うまく衝撃逃がしながら着地すれば行けるな。
「カンカン・・・」
そして足音は屋上に・・
遠藤「よぅ・・」
爆撃「ぶはははは!」
お前かよ!
遠藤「返してもらうわ・・その旗・・」
そして六本木に勝利を・・
爆撃「ああ!?俺から奪えるもんなら奪ってみろや!」
俺も相当ダメージあっけどよぅ、
そんな片手しか動かないお前が俺に勝てんのかよ!
遠藤「おらぁあ!!!」
爆撃「なっ!?」
遠藤は爆撃に掴みかかって押し込んでいく・・ビルの端へと・・
そしてあと一歩押せば落ちるとこまで行き・・
遠藤「おらl詫びてみろよ!」
旗渡しますっ。助けて、落とさないでってな!
爆撃「ああ!?」
爆撃舐めてんのか!?お前も知ってるだろうが!
名門中の名門だ!半端じゃ継げねぇし、半端じゃ生きていけねぇんだよ!
そりゃシノギのやってる事はただの詐欺、犯罪行為だが、
爆撃「喧嘩と根性じゃあ絶対負けられねぇんだよ!」
その相手がエースオブドラゴンなら尚更な!!
「ガッ!」
遠藤「なっ!」
爆撃が遠藤の体を掴みさらに自分に引き寄せる。
そして遠藤も下が見える位置にまで引き寄せられると・・
トラック!!あそこに一緒に落ちる気か!それでも・・
爆撃「揉み合って落ちて・・・」
下だったら死ぬんじゃねぇか?
まぁ上だったら相手がいいクッション材になって楽勝だ・・
爆撃「根性あるならぁ飛んでみるかぁ!?俺と!!」
遠藤「ぶはははは!」
八木原ぁ・・ラナぁ・・奥田ぁ・・・いいか?勝負掛けて・・
2分の1だ・・いや、六本木が旗奪還するには、もうこれしかねぇ!
俺ももう満身創痍・・爆撃と殴り合って勝てる体力は残ってねぇ・・
爆撃「来いやっ!おらぁ!」
遠藤「うおぉおおおお!」
「フワッ・・」
まさかよ・・新宿でビルから飛ぶなんてよ・・・
ラナぁ・・正直いつかワンチャンねぇかなぁ・・って思ってたけどよ・・
でもお前の気持ち分かってるからよ・・それに俺じゃ八木原には敵わねぇ・・
アイツは時代をも飛び越えていける男だ・・俺達六本木の大将、誇りだ。
うおぉおお!
おおおおお!
揉み合い回りながら落ちて行く二人。
お互い鬼のような形相で互いの顔を睨みつけながら・・
「ドシャーーーーン!!!!!!」
通行人「おわぁ!トラックの上に人が落ちてきたぞ!!救急車!」
通行人「大丈夫かよ!二人いるぞ!」
並んで綺麗に落ちた二人・・どちらが上とか下ではなく。
「ぐっ・・おごっ・・・・」
僅かに・・僅かに、俺の方が有利な体勢だった・・
いけ・・動け・・俺の体・・行くんだ・・
ろっぽ・・・ん・・・ぎ・・・・・・・に・・・・・・・
そしてここは新宿だから情報は早い。
黒服「ダリアさんっこれ・・・」
ダリア「・・・・・・・・・」
旗・・・黒服が持ってきたのは二つの旗だが・・
東郷「爆撃は?」
持って来てはない・・当事者が・・
黒服「爆撃と遠藤、両者失神、救急車で運ばれました・・」
東郷「くっ!」
これじゃあ・・・引き分け・・・
そして六本木にもこの連絡が・・
黒服「引き分けでは・・この状況なら・・」
八木原「・・・・・・・・」
ここまでして・・ここまで両者怪我人を出して・・・
もうしばらく両者まともに動ける戦力もない状況だ。
だが両者帰還した者達が猛り狂っている。仲間が徹底的にヤラれた怒り・・
「もう殺してやるよ!頭ヤラれて黙ってられるか!刀用意しろ!」
「ラナに死体蹴りしやがって!絶対殺す!包丁貸せぇ!俺がヤってやる!」
と、もうすでに両者、刃物まで持ち出す状況だ。
八木原「・・・・ダリアに繋げ・・・」
黒服「はい。すぐに。」
黒服がダリアの店に電話を掛け八木原へと変わる。
八木原「・・・・ダリアか?・・・」
「ええ・・」
俺だ。・・もう決着を付けよう・・・これ以上みんなに迷惑を掛けれない・・
直接・・・来い・・ダリア・・
八木原「明日の夜・・・」
正面入り口開けとくから・・
ロアのてっぺんで待ってるわ・・