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東狂  作者: 火村虎太郎
18/23

18・決着は・・

警察「こっちも封鎖しろ!」

警察「逃がすな!」

警察「一名確保!」

村雨「離せおらぁ!俺は無関係だよ!」


爆撃「ちっ!」


あっちもこっちも警察がウヨウヨしてやがるな・・


警察「こっち探したか?」

警察「まだです行きましょう」


爆撃「くそっ!」


まずいっ!一旦隠れよう。とりあえず・・


「カンカンカン・・」


爆撃は雑居ビルの外階段を上り屋上へ。


その頃ダリアの店では・・


ダリア「まだ?」

東郷「爆撃の頭以外は全員帰って来たんですが・・・。」


肝心の旗持った爆撃が来ない・・

もしや奪われて六本木に持ち帰られたのか?

経緯はどうであれ持ち帰った方が勝ちなはず・・

だが乱闘を勝ち残ったのは爆撃、こちらもゴネる材料はある・・

だが確実な勝ちの証が欲しい・・


そして六本木でも・・


黒服「八木原さん・・」


六本木側、新宿離脱するようです。こっちに向かってるそうです。


八木原「・・・・・・そうか・・・・・・・」


負けか。

ラナぁ・・・まぁ・・何も言わずにおこう。


そして新宿で・・


「カンカンカン・・」


爆撃「ちっ!上がってきやがる・・」


警察か?困るんだよ!今捕まったら!旗持って帰れねぇだろうが!


爆撃(今2階・・・)


ここは4階だ。足音を聞いてれば来てる奴の階数は分かる。

そこで止まれ・・


「カンカン・・」


動き出した足音これで3階確定そして・・


「カンカン・・」


爆撃「ちっ!」


ここまで来やがる・・どうする?飛ぶか?

爆撃は下を眺め・・

高いな・・あの停まってるトラックの上に飛び降りれば・・・

命は全然助かるだろうが、そのあと走れるか?

実質3階位の高さか・・最悪飛ぶか・・

うまく衝撃逃がしながら着地すれば行けるな。


「カンカン・・・」


そして足音は屋上に・・


遠藤「よぅ・・」

爆撃「ぶはははは!」


お前かよ!


遠藤「返してもらうわ・・その旗・・」


そして六本木に勝利を・・


爆撃「ああ!?俺から奪えるもんなら奪ってみろや!」


俺も相当ダメージあっけどよぅ、

そんな片手しか動かないお前が俺に勝てんのかよ!



遠藤「おらぁあ!!!」

爆撃「なっ!?」


遠藤は爆撃に掴みかかって押し込んでいく・・ビルの端へと・・

そしてあと一歩押せば落ちるとこまで行き・・


遠藤「おらl詫びてみろよ!」


旗渡しますっ。助けて、落とさないでってな!


爆撃「ああ!?」


爆撃舐めてんのか!?お前も知ってるだろうが!

名門中の名門だ!半端じゃ継げねぇし、半端じゃ生きていけねぇんだよ!

そりゃシノギのやってる事はただの詐欺、犯罪行為だが、


爆撃「喧嘩と根性じゃあ絶対負けられねぇんだよ!」


その相手がエースオブドラゴンなら尚更な!!


「ガッ!」


遠藤「なっ!」


爆撃が遠藤の体を掴みさらに自分に引き寄せる。

そして遠藤も下が見える位置にまで引き寄せられると・・


トラック!!あそこに一緒に落ちる気か!それでも・・


爆撃「揉み合って落ちて・・・」


下だったら死ぬんじゃねぇか?

まぁ上だったら相手がいいクッション材になって楽勝だ・・


爆撃「根性あるならぁ飛んでみるかぁ!?俺と!!」

遠藤「ぶはははは!」


八木原ぁ・・ラナぁ・・奥田ぁ・・・いいか?勝負掛けて・・

2分の1だ・・いや、六本木が旗奪還するには、もうこれしかねぇ!

俺ももう満身創痍・・爆撃と殴り合って勝てる体力は残ってねぇ・・


爆撃「来いやっ!おらぁ!」

遠藤「うおぉおおおお!」


「フワッ・・」


まさかよ・・新宿でビルから飛ぶなんてよ・・・

ラナぁ・・正直いつかワンチャンねぇかなぁ・・って思ってたけどよ・・

でもお前の気持ち分かってるからよ・・それに俺じゃ八木原には敵わねぇ・・

アイツは時代をも飛び越えていける男だ・・俺達六本木の大将、誇りだ。


うおぉおお!

おおおおお!


揉み合い回りながら落ちて行く二人。

お互い鬼のような形相で互いの顔を睨みつけながら・・


「ドシャーーーーン!!!!!!」


通行人「おわぁ!トラックの上に人が落ちてきたぞ!!救急車!」

通行人「大丈夫かよ!二人いるぞ!」


並んで綺麗に落ちた二人・・どちらが上とか下ではなく。


「ぐっ・・おごっ・・・・」


僅かに・・僅かに、俺の方が有利な体勢だった・・


いけ・・動け・・俺の体・・行くんだ・・

ろっぽ・・・ん・・・ぎ・・・・・・・に・・・・・・・



そしてここは新宿だから情報は早い。


黒服「ダリアさんっこれ・・・」

ダリア「・・・・・・・・・」


旗・・・黒服が持ってきたのは二つの旗だが・・


東郷「爆撃は?」


持って来てはない・・当事者が・・


黒服「爆撃と遠藤、両者失神、救急車で運ばれました・・」

東郷「くっ!」


これじゃあ・・・引き分け・・・


そして六本木にもこの連絡が・・


黒服「引き分けでは・・この状況なら・・」

八木原「・・・・・・・・」


ここまでして・・ここまで両者怪我人を出して・・・

もうしばらく両者まともに動ける戦力もない状況だ。

だが両者帰還した者達が猛り狂っている。仲間が徹底的にヤラれた怒り・・

「もう殺してやるよ!頭ヤラれて黙ってられるか!刀用意しろ!」

「ラナに死体蹴りしやがって!絶対殺す!包丁貸せぇ!俺がヤってやる!」

と、もうすでに両者、刃物まで持ち出す状況だ。


八木原「・・・・ダリアに繋げ・・・」

黒服「はい。すぐに。」


黒服がダリアの店に電話を掛け八木原へと変わる。


八木原「・・・・ダリアか?・・・」

   「ええ・・」


俺だ。・・もう決着を付けよう・・・これ以上みんなに迷惑を掛けれない・・

直接・・・来い・・ダリア・・


八木原「明日の夜・・・」


正面入り口開けとくから・・


ロアのてっぺんで待ってるわ・・

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