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東狂  作者: 火村虎太郎
17/23

17・総員激突

乱闘の噂を聞き付けたダリアが登場。


東郷「駄目ぇ!!!ダリアは参加しちゃ駄目だぁ!!」

黒服「週末の繁忙期で指名客一杯で皆様お待ちしてるんですよ!」


ダリア「るぞっ!らぁあ!!」


まるで野獣・・


東郷「本当にダリアの参加は駄目だ!それにもしもがあったら!」


もし六本木が押して最後ダリア対六本木数名になったら・・

幾らダリアでも不良の猛者数名に囲まれれば無理だ。

新宿はダリア抜きでここで六本木を潰せばいい。

そして最後はダリアとラナで決着を。これなら99%ダリア、新宿の勝ちだ。


「ウォン」


そこにさらにバイクの音が聞こえてきて・・


ラナ「ダリアぁ!来たぞ!六本木参上だぁ!」


ダリア「ほら来ただろうが」

東郷「くっ!」


バカな!


奥田「くっ!」

遠藤「ラナぁバカタレが!」


困った・・そりゃ聞かねぇか・・不良がいい子ちゃんなんてしてねぇよな・・

まぁいい‥俺達ぁ不良なんだからよ・・騒いだ血は押さえられねぇって・・

突っ込みてぇよな・・・じゃあもう本能のままに・・


奥田「突っ込めぇ!六本木参上だこらぁ!」

遠藤「おお!」

ラナ「ダリアぁ!」


もう作戦なんて要らねぇ!ぶっ潰せば勝ちだ!


爆撃「村雨ぇ!」


負けたら不良人生で一生の後悔になるぞ・・・


爆撃「死ぬ気で突っ込め!」

村雨「おおおおお!!!」


遂に始まった大乱闘。


村雨「がはぁ!!」

「よしっ!次ぃ!」


だ・・誰だよ!?ビーチか?エースか?

もっと・・遠藤とか、奥田とかにヤラれるなら分かるけど・・


村雨「くそったれぇ!」


もう誰も俺の事見てねぇ・・いや最初から・・

この大乱闘でも余りものの端っこでちょっと知らない奴とやり合っただけ。

なんだ?こいつも新宿か?くらいのノリで・・


ダリア「どけぇおらぁ!届かせろぉ!!離せぇ!」

東郷「駄目!駄目ぇ!全員で押さえろ!」

黒服「はいっ!」


黒服数人に押さえられるダリア


遠藤「がはぁ!」

奥田「遠藤ぉ!大丈夫か!」


くっ・・やはりこれほどの怪我の遠藤じゃ飲み込まれる・・

バニーを一人で潰したのも簡単ではなかったはず。怪我、疲労と限界なはず。

それにやはり強いぞ・・この・・


爆撃「爆撃だぁ!こらぁ!半端じゃねぇんだよ!」


まずい・・新宿が有利・・ラナぁ・・・


奥田「逃げろぉ!!」


どんなに恥でも言うこと聞いてもらう!


ラナ「逃げない!」


そんな負けない為とか嫌。私は前に・・


ラナ「ダリぁっ・・・!」


ア・・


「バチバチバチ!!!」


ラナ「が!ぁっ!!!」


ぐっ!・・まずっ・・・た・・・スタンガン!いつの間に!


ダリア「うるさいわぁ・・」


六本木の3流のキャバ穣が・・私も叫び過ぎて声枯れちゃった・・

あと、ウチの黒服も全員泡拭いて倒れてるけどまぁいいわ。

だから離せって言ったのよ。


「成瀬落ちたぞ!」

「追加で蹴り入れて。もう動けねぇようにしてやるわ!」


奥田「ラナぁ!くそがぁ!」


終る・・・六本木が・・・

あとまともに動けてるのは新宿は何人だ?ダリア、爆撃・・1,2・・・5

くっ!こっちは俺入れて3・・いやっ!いい勝負!

だが俺が倒れたら六本木の負けが確定しちまう・・


ダリア「喉痛いから帰るわ・・・」

東郷「くっ・・はいっ!・・すぐに・・痛てて、て・・」


なっ!?もう興味なしか!?


「ドギャン!」「ドッ!」「ドガッ!」


通行人「おおおお!」

通行人「うはぁ!」


す・・すげぇな・・

帰り際に倒れてる六本木の奴を、顔面フル死体蹴り入れながら帰ってやがる・・

サッカーボールじゃねぇんだぞ・・マジアイツ等死んだぞ・・


ダリア「邪魔っ」

   「がはぁああ!!!!」


うおっ!それ・・新宿の奴だぞ・・ただ邪魔なだけで・・


うっ!


奥田「がはぁ!」

爆撃「よそ見してんじゃねぇよ!残ってんなぁ!」


やっぱり最後は有名人が!

だが俺が勝つ・・なぜか分かるか?


爆撃「背負ってる歴史が違うんだよ!」


3大メジャーだ!爆撃は!


もうまともに動けてるのは奥田か爆撃位だ。

あとは疲れ果て無気力につかみ合う者や、

効かないであろう疲れ切ったパンチを打ち合う者、

痛み疲れで一人で悶えてる者。


遠藤「ラナぁ・・大丈夫か!?」


遠藤がフラフラとラナを気遣い近づいて行く。


ラナ「遠藤ごめん・・私・・」


勝手な事して・・それに一人しか倒せなかった・・


遠藤「いや・・ラナが来なかったら・・」


その一人倒したのは大きい。

ダリアの離脱はあったがこれで今、奥田と爆撃の一騎打ちまで行けてるのだ。


誰もがが見つめる奥田と爆撃の戦い・・


奥田「おらぁ!」

爆撃「くそがぁ!」


村雨「いや・・・あれ・・」


ちょっと・・奥田が押してねぇか?

マズイ・・旗、持って帰られたら終わりだったよな?


「ドッ・・」

「トッ・・」


爆撃「ご・・がっ!・・」

奥田「ぜはぁ!ずはぁ!!」


倒れる爆撃に膝をつく奥田・・


えっ!?これって・・・ヤバい・・・

あと一発・・・あと一発打ち込めば、爆撃は意識さえ飛びそうだぞ・・


「よっ、よし!奥田で決まる!旗の確保を!」


決まる!後は旗を六本木に!早く新宿から離脱しないとそろそろ警察も来る!

そう言って六本木側の人間がヨロヨロと旗に近寄って行くが・・


村雨「うおおおおお!」


やられて倒れていた村雨が起き上がり旗に覆いかぶさって・・


「くっ!何やってんだコラぁ!」

「旗離せおらぁ!!」


ボコれ!ボコれ!


それを見た六本木のメンバー達も必死で抵抗


村雨「くっ!」


爆撃ぃ!頼む!もう少し!旗は俺がもう少しなら死守するから!

奥田も動けてない!爆撃もあと一撃が出れば・・


奥田「・・く・・・ぅ・・」


いやっ!奥田も倒れそうだ!


「ドっ・・」


遠藤「奥田ぁ!」


先に倒れたのは爆撃だが、奥田も倒れる。そのあと爆撃がフラフラと立ち上がり・・


爆撃「どけっおらぁ!」

  「ぐは!」

  「がは!」


爆撃が村雨を攻撃する六本木側を蹴散らして・・


爆撃「村雨ぇ貸せぇ!」

村雨「い、行けぇ!爆撃ぃ!」


旗を爆撃に渡し。去っていく爆撃を追おうとする六本木側を村雨が抑える。


  「離せコラ!」

村雨「うぐっ!がは!」


もう少し・・もう少し遠くへ・・


「警察来たぞ!!」


そこにこの言葉・・


「くそぉ!一旦散れぇ!」


双方がこの声で散り散りに。


よし・・


爆撃「勝った!」


後はこの旗ダリアの店に持っていけば完結。

奥田も倒した。引き分けじゃねぇ!あの感じじゃ。

間違いない!


新宿の勝利だ!


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