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東狂  作者: 火村虎太郎
12/23

12・『六本木のヤクザ』

ラナ「当てていい?」

八木原「・・・どぞ」


店では聞けない事もここなら聞いても大丈夫だろう。

お店でお客の収入源を聞くのはご法度だ。

なぜなら現金で大金使う客のほとんどはグレーかアウトの収入だからだ。


でもビーチは頭いいから、そうだなぁ・・まぁ思いつくのは・・


ラナ「株、仮想通貨・・アパレル・・芸能マネージメント・・個室サウナ?」


ビーチがやっている事業を何か当てるラナ

まぁ港区男子がやってそうな事ってこんなとこだろ。後は飲食店とか。


八木原「・・・まぁ正解」

ラナ「よしっ!どれ?どれが?」


え?・・・・


八木原「・・・全部だけど・・」


はいっ新時代ぃ~全部成功のヤクザぁ~


てかさ・・


ラナ「・・・なんでヤクザになったの?」

八木原「・・・・・・・」


そう・・これだけ事業成功してたら別にヤクザにならなくても・・

別に喧嘩になっても八木原自体も半端なく強いしtチームもあるし・・


正直、怒られるかもだけど、喧嘩はエースの遠藤より上かも・・

私も六本木の夜の住民だから八木原の喧嘩は何度も見たことあるし・・


八木原「・・・・・・・・」


八木原は答えない。いつもの八木原ワールドなのか、答えたくないのか・・


八木原「この下のホテル取ってるから今日はこのまま泊まれよ・・」

ラナ「うん・・ありがとう・・」


もう帰るん・・


八木原「奥田居るかぁ!?」

奥田「おうぅ!」


あ・・・ビーチのナンバー2の奥田君・・

この人はヤクザ登録してないから実質ビーチ(不良チームとしての)のトップだ。


八木原「奥田はよぅ・・」


喧嘩は俺と同じ位強いから・・


八木原「成瀬と最前線で頼むわ」

奥田「おう」


ん?八木原は?


八木原「ありゃ頭もキレるぞ」


そりゃそうだ・・東京史上最高傑作だもんなぁ?


八木原「もう保険掛けてやがるんだよ・・」


ダリアぁ・・・クソが!俺と同じ世代、同じ時代の不良だろうが!

『六本木のヤクザ』が出てきたら城西連合会お願いしますだぁ?

もう城西連合からギンオウ会に通達が来てんだよ・・

ビーチ(ヤクザだろ?)はこの抗争に参加するな・・

ガキの喧嘩にヤクザ出すならヤクザ出すぞと・・


これで六本木の不良はエースの遠藤とラナの二人だけになっちまってた・・


もし今日ラナが取られてたら・・・


ラナ「チェックメイトだったの!?」

八木原「・・・・・・・・・・・」


六本木の負けだった。形上はそうだ。

エースの遠藤がやられ、かつ六本木の不良のアイコン的存在のラナが落ちれば・・


奥田「ラナぁ部屋こっちだ。買い物が要るならウチのメンバー呼べよ」

ラナ「ありがとう。今夜はホテルに籠ってゆっくり楽しむ」


絶対スィート取ってくれてると思うし。

ん?そういえば今夜だけでいいの?今夜は・・って事は?


「・・・じゃ・・ありがと・・」

「・・・・」


「スッ・・」


また答えもせず、振り向きもせず背中越しに手を挙げるだけの八木原

そして誰もいなくなり・・


八木原「虎ノ門の駅の辺だ・・桜田通りまで車回してくれ」


運転手に車を・・


さて行くか・・明確にしに・・

まだ始まったかも、始まってないのかも分からないこの抗争を・・


そして新宿で・・


黒服「あのぅ・・・」

八木原「許可取ってる」


いわゆるヤクザ往来許可。申告制の遊び許可。


八木原「ダリア指名だ。VIP空けろ」

黒服「はいっ!今すぐ!」


ダリアぁ・・・久しぶりだなぁ・・・

覚えてるか?・・もうロアも無くなっちまうぞ・・・



ダリア「まぁいらっしゃいませ♪」


おヤクザさんっ♪

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