47 目から鱗な珍案採用
短いです。
マールリ様との夜のティータイム。
お茶を飲んで、クッキーを食べて、低アルコール果実酒を飲んでいたら、マールリ様が思い出してくださった。
私好みな素敵な方様の存在を!
もしかして、もしかして、私ってば、素敵な旦那様をゲットできちゃう!?
テンションアゲアゲで、ときめいちゃった私。
でもね?
素敵な方様は、まだいないみたい。
えーーーー。
マールリが閃いたという、名案は、時間稼ぎにはなると思うのですけどね。
名案なのか、珍案なのか、私的には微妙な案なのですよ。
自称名案の企画?発案者として、ノリノリのなられた頼りになるお姉様な、マールリ様。
翌日。
発案者として責任をとって、話をまとめてみせるわ!と、鼻息荒く、女性王族のお住まいに突撃をかけられたにマールリ様。
通る訳がないと思っていたのに、「名案」が通りました。
素敵な方様が……出来上がるかもしれないという、マールリ様案が、採用されちゃいました。
マジですか?
いや、助かるっちゃ、助かりますけども?
万が一、本当に出来上がったらどうしましょう?いや、まさかね?
王城のチビ姫様たちと一緒に、ロバと遊んでいたレーリスに報告したら、目をまんまるにした後、爆笑していました。
「いいじゃないですか。無理だったら、完全な自由ですよ?まあ、もうお一方がどう出るか想像がつかないのは、不安ですけど……」
そう言えば、いましたね。
もうお一方、ヤバイ人が。
「でも、あの方にも挑戦する権利はある訳ですし、ダメ元でも頑張っていただけるなら、その間は姉様は安心できるのではないですか?」
ま、まあね?
とりあえず、お母様に報告を送り、ボーボルド家の本邸にも連絡を入れました。
実は、マールリ様だけではなく、女性王族の皆様も面白いじゃない!協力するわ!とノリノリなのです。
この件では油断できない王族一味な皆様が、私の方の協力者になっていただけるなんて、有難いことなのですけども、本当に大丈夫なのでしょうか?
最早、私如きでは、この流れは止められず。
「名案」近日公開。
だそうです。どうなるのでしょう?