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1 「お前を愛することはない!」は、サクサクお願いします!

1話、書き直しました。

「お前を愛することはない!」



 諸事情により、一族郎党を招待してのお披露目もないままに、迎えた今宵この時。


 一般的に言えば、所謂初夜の時間帯です。本来は、新婚夫婦が夫婦として過ごす初めての夜な筈なので、夫婦の寝室で、互いに嬉はずかしドキドキワクワクしている頃でしょうか。


 現実には、寝室ではなく、客間の応接セットで向かい合っております私達ですけれども。いえ、これで良いのですよ。寝室でのお話し合いはノーサンキュ、ご遠慮申し上げますなのです。



 そんなこんなで、場所的には問題ないのですけれど、ローテーブルを挟んだ向かいのソファーから、常識はずれな言葉を投げつけられちゃったりしている、現在の私。可哀想な感じですよね。


 でも、こちらの想定通りの台詞ですから、驚いたりはしません。

 寧ろこうでないと困ります。

 だって、貴方とだななんて手を繋ぐことすら無理……キモチワルイ!!

 という気持ちです。ハイ。



「おいっ!聞いてるのか?」


 はいはい、聞いておりますよ!それがお役目ですからね。


「この私、ロイナードは!このロイナードが!お前を!愛することはない!わかったか!」


 ふむ。大事なことは2回言うというやつですね!

 しかも、ドヤ顔で!


 1回目も、2回目も、聞いてましたよ。大丈夫です、私、耳は良い方ですから。

 貴方の名前も、私は(・・)覚えています。

 貴方は、覚えられなかったようですけどね~。一回も名前呼ばれてませんし。

 読んでほしいわけじゃないですけども。寧ろ呼ぶなです。

 それにしても、貴方のその偉そうな顔!

 ムカつきますね。はっ倒したくなりますね。

 我慢しますけども。

 まだまだお役目中ですから、今の私は可哀想で、素直な妻なのです。



「そうですか、承知しましたわ」

「は?しょ、承知?え?そ、そうか……?」


 ふむ。サクッと、承知したらダメなんですね。

「ああ、そんな!酷い!私は貴方を愛してるのに!」とかゴネて泣きついてほしいのですね?

 うんうん。予想通りの反応です。

 自分は相手にしないけど、相手は自分にベタ惚れしていて当然という、勘違い男特有の願望ってやつですよね。

 定番っちゃ、定番ですね。

 聞かされる人間にとっては、バッカじゃないの、面白くもなんともないんですけどぉな台詞ですけどね。

 それはともかく。

 薄々わかっているけれど、一応本人の口から……ってことを聞いておきましょう。


 面倒くさいけど!

 ほんと、早く帰って眠りたいです。徹夜は嫌ですし、睡眠不足は、お肌の敵ですよ?


 まあ、今すぐに帰路についても、ベッドには辿り着けませんけども。


 あ、実家までの話じゃないですよ?

 この屋敷と実家はご近所さんじゃないので!

 今日のところはベッドがイマイチなこの領地に置いた拠点で許してあげる感じです。

 早く自宅に戻りたいので、即馬車で出発でも良いんですけどね?


 立場的に馬車の中で寝ちゃっても許されるでしょうし、寧ろ()()に同乗してくるであろう上司(・・)と会話するより爆睡していたいですし!


 でも、責任者である上司は即撤収はできないでしょうねぇ。道連れにされる私、なんて可哀想!


 あら?あらあら?

「おい、まだ数日帰れないぞ?」という嫌な空気が、廊下に面したドアの隙間から送られてきていますね。

 テレパシーも魔法も便利な道具もないのに不思議ですね。ど根性というやつでしょうか?

「この客間でカタがつくまで待機だ!」という空気も流れている気がします。

 えー、私、そんな話、聞いていませんよ!

 聞きたくなかったので!きりっ!


 そんな訳で。私、今夜はここに缶詰らしいです。

 妥協しようとした拠点のベッドから、更に妥協と我慢を三段重ねして、この居間の隣の寝室で爆睡できるよう、頑張るしかないですね。


 んもう!旦那様、はよ全部ぺろっと吐いておしまい!


 それにしても、このドレス、ダッサいわ~。よくもこんなギラギラした魚の鱗みたいな布見つけてきたものですよね、蒸れて暑っいし!

 タプタプした我儘ボディを目指せって、インナードレスの上に布をぐるぐる巻かれているから、苦しいし!

 泥の塊でも塗り込まれたかのような厚化粧で、頬っぺたが痒いし、どう考えても毛髪の量がおかしい赤毛爆発のカツラが重いし!互いに知らないもの同士の結婚なんだから、ありのままの私の姿で問題ないでしょが〜。


 これはやはり上司からの嫌がらせ?


 んもう!出張と、時間外労働と、特殊で危険で、精神的な苦痛に関しての、手当希望です。個人的に大歓迎ですけども、あのお別れ(・・・)な件への慰謝料もよろしくお願いします!

 じゃないと、私も、ど根性で、呪いますからね!呪われたら、ビビって泣いちゃいますよ、多分!

※異世界のお話ですが、恋愛要素薄めです。(ジャンルに恋愛なしがなかったので)

※投稿した後の、加筆修正が多いタイプです。投稿当初に読んでいただいた方ごめんなさい。再度楽しんでいただければ幸いです。m(_ _ )m

※アルファポリスにも投稿しています。(重複投稿)

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