第493話 萠浮乃の回想PART2
バスが京都に向けて走り出して20分後…バスに異変が起きる…
海原萠浮乃「あれ…なんか変…」
雷神稲「確かにへんね…」
江上夏「運転手さん大丈夫かな~」
内村明日香「ちょっと先生運転席をみてくるわね…(ちょっとなんなのこの胸騒ぎ!!)
明日香先生はバスの運転席を見に行くが…行ったきり…萠浮乃たちの前に戻ってくることはなかった…
5分後…
海原萠浮乃「明日香先生戻ってこないね…」
相生隼人「こりゃあちょっとまずいかも…」
戸来ゴン「どうゆう事さ…」
相生隼人「おそらくだが…今このバスにいるのは…僕たち35人だけだ…恐らく先生と運転手さんは…もういない」
戸来ゴン「ふりゃぁ――!!なんだって!?」
相生隼人除く34人に激震が走る…
相生隼人「明日香先生が戻ってこないのは…別の世界に流れ着いたか…それとも…そして…導き手がなくなったこのバスは多分燃え上がると思う…」
雷神稲「じゃあどうするのよ…死ぬのを待つってわけ!?」
相生隼人「明日香先生が向かった運転席の方に全員で詰めかけてから…異世界転生するのに賭ける…ただ燃え尽きて死ぬよりは…助かるかもしれない…」
一時の沈黙が流れる…
相生隼人「さあどうする!?時間がたてばこのバスは炎に包まれて僕ら全員焼け死んでしまうんだぞ!!」
戸来ゴン「でも…炎なんか実際に燃え上がるん?」
海原萠浮乃「ちょっと見て…窓から車輪が見えるんだけど…タイヤが燃え上がってる!!対向車も何もいないのに…ただひとりでにこのバスが燃え上がっているわ!!確かに!!!」
南原恵奈「…萠浮乃は隼人の策に乗るわけ?」
海原萠浮乃「ええ…!!彼は基本頓珍漢だけど…こうゆうときだけ…優秀になるの!!」
南原恵奈「じゃあ…みんなで彼の策に乗るわ…このバスが大炎上するのも…時間の問題だしね…焼け死ぬよりはマシよ!!!!」
相生隼人「よし…覚悟は決まったな!!みんな!!明日香先生が向かった運転席の方に一斉になだれ込むぞ!!」
海原萠浮乃「ええ!!そうしましょう!!私たちにはそれしかないッ!!」
海原萠浮乃たち35人は死に物狂いで運転席の方になだれ込んだ…そして…萠浮乃たちの意識はなくなり…バスだけ…どこかの洞窟に飛ばされ…萠浮乃たちは…
~砂漠?~
海原萠浮乃「あれ…生きてる…ここはどこ!?アスカ先生!?」
相生隼人「俺達三人だけだ…此処にいるのは…アイツらどこに行ったんだ?」
海原萠浮乃「ここは何処なの?どうも地球じゃなさそうだし…」
相生隼人「それは…」
駿河桶隠「さっき隼人が異世界だってほざいていたよ」
海原萠浮乃「異世界ねぇ…まあ嘘じゃなさそう…」
駿河桶隠「うん…アタシも嘘じゃないと思うよ…この状況で異世界以外は…」