第1063話 水巫女と九尾
九尾の狐「そもそもお主は使う忍術の仕組みを分かっているのか?」
エリカ「わからないわよ!!」
アーク「うんだろーな…」
九尾の狐「わらわの推測じゃが…お主の使う忍術は魔力と元々備わっている妖力をうまい事組み合わせて発動させているんじゃろうな…」
雷狼太「なるほど…その推測ならあり得るな…納得できる…」
エリカ「そういう事なの…?」
九尾の狐「まあなんにせよ…小娘名前はエリカと言ったか?」
エリカ「そうよ私はエリカ・マエダケミテロ!!」
九尾の狐「そうじゃな…お主の能力しだいでは…特殊な変身も使えるじゃろうな…」
アーク「エリカの…特殊な変身…」
タヌ助「水巫女か?」
エリカ「ちょっと…!!」
九尾の狐「ほう…水巫女か…ならばエリカよわらわに水巫女の姿を見せてくれ…頼む…」
エリカ「えぇ…生姜ないわねってじゃなくてしょうがないわね!!バーストシフト・水巫女!!
するとエリカの姿が変質していく…!!
その姿は…竜人よりになり…エリカの肌は…イルカみたいな肌色に全身が染って
イルカのような尾びれというか…尻尾まで付属した
更に顔の目の下には3対のエラが発生し…水中呼吸はもちろんのこと…口鼻による地上呼吸もできるハイブリットでもある…
エリカ「どう…?アーク…」
アーク「どうってお前…可愛いんじゃないか?」
雷狼太「これが…エリカの第三の職業か…つーかお前ら二人このことを知ってたな?」
アーク「ああ知ってたと言うか…事故と言うべきか…まあそういうところだ…」
雷狼太「余計な追及はしないが…美しいフォルムだな…」
オーレリア「せやなぁ…美貌やなぁ…」
クリム「…どらごん…」
ルクセン「こりゃあ奇妙と言うべきだな…」
九尾の狐「………眠っているな…力は…」
エリカ「え…?眠っている…?どういうこと?」
九尾の狐「その水巫女の能力はいわゆる蛹の状態じゃな…」
エリカ「え…蛹…?つまり羽化すればどうなるの?」
九尾の狐「そりゃあ性質が変化するじゃろうな…」
エリカ「性質が変化…って事は…羽化して性質が変化した場合…この水巫女に変身できなくなるって事?」
九尾の狐「無論そうじゃ…あと…変身を解いていいぞ我が子孫のエリカよ…」
するとエリカはバーストシフトして忍者になった…
エリカ「じゃあこの体質で悩まされることも無いのね…なんかフクザツ…」
タヌ助「……」
アーク「つまり…エリカは才能を開花できていないってことだよな…?」
九尾の狐「そうだとも才能を開花すれば今の数倍は強くなれるだろうな…」
エリカ「そ…そうなの!?」
アーク「へぇ…戦力がさらに上がるな…」
九尾の狐「では…わらわはいまから中央都市エニメルに出向かい無法者を葬り去ってくれる…じゃあわらわは行くが…お主らの旅路を祈っているぞ…」
アーク「そういえば…お前とは契約できないのか?」
九尾の狐「契約…?あぁ…召喚獣の契約か…だいぶ古いからな…まともには扱えんぞ?」
アーク「そうか…じゃあさ中央都市エニメルでラジールを倒した後に力試しで俺と一対一で戦ってくれないか!?」
九尾の狐「プ…おおおっ?!プロポーズか…?!」
アーク「いや…プロポーズじゃなくて…果たし状というか…」
九尾の狐「冗談はさておいて…その時を楽しみにしておるぞ…青年いや…アークよ…」
アーク「名前わかってたんかよ…」
すると九尾の狐は中央都市エニメルに向けて走り出した!!
エリカ「行ってしまったわね…」
アーク「ああそうだな…これからエルイダに戻るか?それとも…例の機械でも調べに行くか?」
エリカ「ここまで来たんだもの…それに私がキーなんだもの…機械を作動させてみるわ…」
タヌ助「九尾の狐に怒られないのかよ…」
アーク達は龍峰山頂の機械の場所へ……




