第1003話 酔っ払いライル一行
雷狼太「本当にいたのを感じ取っていたから…そんな話が出来たんだろう?」
アーク「確かに…!!そうでもなきゃ…そんな話できないもんな!!」
エリカ「まあ確かにそう言えるわね…」
ジークェイド「だけど…その酔っ払いの男女は今どこにいるんだろうね…?」
黒烏影乃「確かに…!!何処にいるなんてわかるわけ…」
アーク「いや…分かるだろ…これだけ酒臭い匂いが漂っているんだ…多分近くにいるぜ…」
すると声がする…
*「うぃ~っ…ひっく…」
*「ブォロードさぁなん…もうわたひもうのまれませれるす~ひっく…」
*「エレェエナもぉおおだあぁいいぶよってんあえなあぁ…」
エリカ「…ねぇディーナにアーク…あの声ってもしかして…」
アーク「ああっ…ルクセンが言っていた酔っ払いってのは…まさかライル一行の事か!?」
まさかまさか酔っ払いの正体がライル一行(ライル&ブロード&エレナ)だったようだ…
ライル「うわあぁれぇえ…アーシュさんがいるれぇえ…ひっく…ヒック…」
アーク「呂律回ってねぇし…」
ブロード「うぃいっ……ひっく……おれぇんもぉうのめないあぁい…」
エレナ「あぁっ…なんかふわふわすりゅうぃ…」
天狐綾那「これは…完全に酔ってますね…!!」
黒烏影乃「そんなの見たら分かるわ!!」
霙冬奈「…こういう…時って…ボケるべき…じゃない…」
アーク「ライル達が酔っ払ってるのをどうにかして話を聞きださないとな…」
雷狼太「なら…エリカの聖女の能力で酔い覚ましを行うのはどうだ…?」
アーク「なるほどな!!エリカの出番の少ない聖女の力の出番だって訳だ!!」
エリカ「分かったわ!!ライル達の為だもの!!バーストシフト・聖女!!」
ドドジュン!!
エリカの職業が聖女に変化した!!
エリカ「さあまとめて酔いを醒ましなさい!!酔覚光輪!!」
ピッッカーン!!!ショォオオ!!!
ライル達3人の酔いが醒めていく…
ライル「あれ…たしか…エメラルド洞窟で…ってアークさん!?」
アーク「おっ!!正気に戻ったみたいだな…ライル…」
ライル「ええ…おかげさまで…」
ブロード「もう…あんなふうに酔うのはこりごりだぜ…」
エレナ「うん…まさかあんな目に合うなんてね……」
エリカ「ねぇエレナちゃん…何があったの…?」
エレナ「…私たちはエメラルド洞窟に向かっていたんです…」
雷狼太「ほう…で?」
エレナ「エメラルド洞窟に入ったのはいいんです……問題はその後でした…」
アーク「…エメラルド洞窟で何があったんだ…?」
ライル「はい…アビスジュエルの五十九忌宝が宝酒泉を…飲み干してました」
雷狼太「…アビスジュエルにも奇人がいるものだな…だが…それがライル達が酔う理由は…一体…」
ライル「酔ってしまった理由はただ一つ…奴の能力です…」
エリカ「それってつまり…相手を酒酔い状態にするって…コト!?」
ジークェイド「それは中々にめんどくさい能力だねぇ……」
ディーナ「お酒は適度に楽しみましょうと言いたいんですが…とんでもないですね!!」
アーク「結果分かったのはエメラルド洞窟の宝酒泉が枯れた原因はアビスジュエルの五十九忌宝の仕業って訳か…」
ブロード「そうだな…そして奴はこう名乗った…”ヒック…ヒック…ワシはアビスジュエルの五十九忌宝のデイドロン!!”ってな…」
エリカ「五十九忌宝のデイドロンねぇ…」
アーク「まあなんにせよ…エメラルド洞窟に向かいデイドロンをしばき倒すか…」
酔いが醒めたライル一行と共にアーク達はエメラルド洞窟へ…




