ゲルトゴルとの戦い2
「いいのかよ?あいつら全員追わせにいかせて」
「リイドなら、逃げ切れるので大丈夫です」
自分は、リイドなら大丈夫と信じて、邪念を払う
自分は、神で丈夫な体を持っている。そのため、この世界では、怪我一つした事ないが、相手は魔剣を持っている
魔剣なら、傷をつける事もできるかもしれない
だから、相手の攻撃は全力で回避する
「考えは纏まったか?」
「はい。では、戦いましょう」
自分とゲルトゴルは、睨み合う
そのまま、数秒が経ち、ついに動く
ゲルトゴルが走り出し、一気に距離が縮まる
自分は身構え、カウンターを狙う
ゲルトゴルは、とても早い横薙ぎを放つが、自分は身体能力にものを言わせ躱す
自分の戦い方は我流であり、無駄のない動きなどは出来ないが、相手との技術の差は、高い身体能力で埋める
自分は、直ぐにゲルトゴルの腹に向かって拳を放つ
しかし、ゲルトゴルは身体を捻り躱す
そして、体の捻りを利用して、二撃目を放つ
自分は、後方に飛び回避する
いつもより、自分の身体が軽く感じる
これが、火事場の馬鹿力?多分違うな
でも、今は身体が軽いのは助かる
それだけ、有利に戦えるからね
それに、今の自分は時間稼ぎをすれば良いだけだ
さっき、外の騒ぎに気がついた、コロシアムの警備員の人が、城の方に走って行った
きっと、騎士を呼びに行ったのだろう
なら、騎士が来るまで時間を稼ぐ事に全力を尽くす
そのためには、勘づかれたらダメだ
時間稼ぎをしているとバレないように。こっちからも攻める!
今度は、自分が走り出し、距離を縮める
そして、拳を放つ。ゲルトゴルは難無く躱すが、それでも、何度も放つ。直接は当たらなくても、爆破の余波ぐらいは受けるだろう
ゲルトゴルも負けずにカウンターを放つが、自分も躱す、そして拳を放つ
2人の戦いが始まって5分。辺りは、爆破によって生まれた煙によって覆い尽くされる
自分の狙いの一つ、有利なフィールドを作り上げた
自分は、ゲルトゴルから離れ煙の中に消える
「どこに行きやがった!」
ゲルトゴルは、叫ぶが返答は無い
しかし、直ぐに背後に現れる
自分は、ゲルトゴルの背後を取り拳を放つ
ゲルトゴルは、気付く事が出来ずに受けてしまう
「ぐはぁ!」
自分は、直ぐに煙の中に潜る。ヒットアンドアウェイだ。
自分は、煙の中でも周りを感じる事で、ゲルトゴルの場所がわかる。だが、ゲルトゴルはこっちの姿を見る事が出来ないのだ
このフィールドで、第2ラウンドが始まる




