リイド逃げる
リイドは、走る。出来る限り人が居ないところを
しかし、氷魔を背負っている事もあり、スピードはでない
そして、後ろにはたくさんの盗賊達がいる
「一旦、屋敷に戻りましょう。そうすれば、周りの人に被害は出ないはずです。お父様達も、今日は仕事で、明日の朝にならないと帰らないので、屋敷には侍女の2人しかいません」
リイドは、ピアスの言葉を聞き屋敷に向かって走るが、このままでは、追いつかれてしまう
リイドは、スモークを放つ
直ぐ近くの路地裏に入り身を隠す
「ったく!数が多いんだよ」
「このままだと見つかってしまいます」
「どうしたらいいんだよ!」
すると、声が聞こえる
「お前ら!この路地裏だ!」
盗賊の1人が叫んだ
「やべぇ、ばれた!」
リイド達は、また走り出す
「なんで、すぐにバレんだよ!」
リイドは、思考加速を行いながら、後続に魔法を放ち、足止めをする
氷魔も同様に、魔法を放つがこのままでは、時期に追いつかれる
それに、リイドの思考加速も直ぐに限界がくる
思考加速は、脳に治癒魔法を掛けて活性化を行い、加速させている。しかしそれは、脳にとても負荷がかかっている
リイドが、思考加速を使える時間は2分が限界だ。このままでは、リイドの思考加速が切れ、魔法が放たれなくなり。より、盗賊達が早く追いつく
「どうして、あいつらは直ぐに場所がわかったんだ?」
「多分、魔力でバレてる」
氷魔が、リイドに言う
「魔力でバレてる?」
「魔力ダダ漏れ、こんなの、すぐにバレる」
「じゃあ、どうするんだよ!」
「魔力を、体内だけに留めて循環させる」
リイドは、氷魔に言われた通りに魔力を体内に留め、循環させる
これは、魔力を自由に操れて初めて出来る事であり。魔力が多く、強い人ほど失敗しやすい
それに、言われてすぐに、全ての魔力を体内に留めるのは不可能に近い。必ず、少しは魔力が漏れてしまうが、リイドは持ち前の才能で、完璧に行う
「これでいいか?」
「えぇ、次は身体強化魔法」
「身体強化魔法?」
「体内に留めて、循環させた魔力を少し早く循環させる」
リイドは、言われた通りに循環を少し早くさせる
すると、身体に力が溢れる感覚がする
「おぉ!すげぇ!」
「あまり循環を早くさせると体が破裂するから気をつけて」
「破裂ですか?!」
「破裂して、死んでる人は多い」
破裂と言う不気味な言葉が聞こえるが。身体強化魔法を使いリイドの速さが上がる
リイドは、ピアスを片手で抱き上げ、さらに循環を加速させる
「え!あの?!」
「一気に逃げるぞ!」
リイドは、速いスピードで盗賊達から逃げ続ける




