2人きり
「リイド。そういえば、屋敷を回った結果を言ってませんでしたね」
「そういえば、氷魔が来たから、ピアスの所に行こうと言われて、それきりだったな」
「はい。屋敷を見て回ったんですが、何かあった場合の避難所として、地下室に行ってください」
「地下室?そんなんがあるのか?階段は、二階に行くやつしか無かったぞ?」
「そうなんですが、旦那様の部屋に地下室へ行くハシゴがあります。そこなら、バレにくいはずなので何かあったらそこに逃げてください」
「わかった。それで、他には?」
「それ以外には、特にないですね。倉庫などは、ありましたが。鍵がかかっており、中には入れませんでした」
「そうか。俺も見て回りたかったな」
「それは、お嬢様に頼みましょう。今は、氷魔がいるので無理でしょうが」
「そうだな。だけど、氷魔と2人きりで、ピアス大丈夫か?」
「大丈夫だと思いますよ。侍女達の話を聞いた限りでは」
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一方、部屋の中では
「…」
「…」
部屋の中では、2人は無言で座っている
「あの、なんでさっきは、あんな事を言ったのですか?」
「...」
「あの?聞いてますか?」
「...」
「あの!」
「うるさい」
「貴方様が、無視をするからです。なんで、あんな事を言ったのか教えてください」
「足手まといだから」
「リイド様は、かなり強かったですよ?盗賊を、1人で倒したりしていましたし」
「魔力は、ある様だけど魔力を隠して無かった。あんなの、魔法使いには、探してくれと言ってるもん。仮面の子は、少し見所あったけど」
「シン様?たしかに、魔物などにいち早く気づいたり、牢屋まで、1人で潜入したりしてました」
「あの子、気配を隠すの上手。途中まで、いる事に気がつかなかった。これで満足?」
「あ、ありがとうございました」
「…」
「…」
「少し、気分転換に外でも歩きますか?」
「ここに、ずっといてくれた方が嬉しい」
「いいじゃないですか、少しぐらい。リイド様も、初めて王都に来たと言っていたので見て回りましょう」
そう言って、準備を始める




