大きい屋敷の前で
「今回は、ありがとうございました」
王都に着き、お嬢様の屋敷へと向かっていた
「いえ、自分達は大丈夫ですよ」
「そうだぜ!また、なんかあれば俺を頼れよ!」
リイドは、自慢話を真剣に聞いてくれるお嬢様を気に入った様だ
「では、もう数日だけ護衛を頼めませんか?」
「もう数日?何かあるのですか?」
「実は、お父様が、護衛として雇う人は実力はありますが、性格などは、見ていない事が多くて。今回も、相手がゲルトゴルだとわかったら、逃げてしまいました」
「それで捕まったんですね」
「はい。なので、後数日だけお願い出来ないでしょうか」
「いいぜ!俺がどんな奴からも守ってやる!」
「わかりました。では、後数日よろしくお願いします」
「ありがとうございます」
そうこうしているうちに、屋敷に着く
「ここが、わたしの家です」
そこは、立地も良く、大きな、立派な屋敷が建っている
「すげぇな!」
「そうですね」
「中央貴族の中でも、かなり立派なんですよ」
「中央貴族?なんだそれ?」
「リイド。知らないんですか?中央貴族は、王都で、王族の為に働く貴族です。そのため、優れた人が多いんです。そして、地方貴族は、領地を持ち、運営をしています。税などを集めて、国に収めている人達です」
「シン様は、詳しいんですね」
「はい。本をたくさん読んでいるので」
「シンって、いつもそう言ってるよな。だけど、俺はシンが本を読んでるところ、見た事ないぞ?」
「それは、リイドの事で、手一杯だからです」
「なんだと!」
「それより、そろそろ中に入りませんか?」
「そうですね。リイド、屋敷では静かにしてくださいね」
「まるで、いつも俺がうるさいみたいじゃねぇか!」
「そうだから、言っているんです。もう、行きますよ」
「おいこら!逃げんな!」
自分達は、屋敷の中に入っていった




