獣王と褒美
後日、自分達はお城に来ていた。獣王からの褒美をもらうためだ
案内人が、獣王の元まで案内してくれる
リイドは、さっきから周りをキョロキョロしていて、落ち着きがない
ラウラは、さっきから表情が変わっていない
自分は、城の内装を隅々まで見ている。周りを感じているから、周りからは落ち着いている様に見えるだろう
なかなかの距離を歩いたら、大きな扉までたどり着く
「この先に、獣王様がいらっしゃいます。くれぐれも粗相のない様に」
「わかりましたか。リイド?」
「なんで、俺だけなんだよ!」
「では、扉を開けますよ」
扉が開かれ、長く広い部屋に出る
正面には、玉座に座るライオンの獣人
その傍に、参謀?のチンパンジーの獣人がいる
部屋に入ると、空気がガラリと変わる
空気は重く、ラウラは、歩くのもしんどそうだ
リイドも、獣王を見つめている
「獣王様、お連れしました」
「ご苦労。下がれ」
「は。」
案内人は、部屋の角に行く
「お前らが、キングボアを討伐した者か。人間とハーフの獣人と聞いていたが、まだ子供ではないか」
獣王が、自分達を見て言う
「これでは、荒れただろう。だが、無事だという事は、実力は確かか。それぞれ、欲しいものを一つ言え。叶えてやる」
欲しいものを一つ、言える雰囲気ではない
ラウラとリイドの様子を見てみる
ラウラは、落ち着こうと深呼吸をしている
リイドは、必死に考えているのがわかる。まだ、褒美を考えていなかった様だ
すると、ラウラが発言する
「私は、城で雇って欲しいです」
「ほう?雇って欲しいと?いいだろう。ハーフでは、いろいろ大変だろうな」
「ありがとうございます」
ラウラは、城で働く様だ。冒険者だと収入も安定しないから、城で働けるなら最高だろう
リイドも少し驚いているが、声は出さない
リイドは、もう少し考える必要がありそうだから、自分が発言する
「自分は、この国に留まる間の宿泊所を提供してもらいたいです」
「たしかに、この時期はどこもいっぱいだろう。留まる間の宿泊所とは言わず、家をくれてやる。後で案内させよう」
ラウラの拠点にいつまでもいたら迷惑だと思い、お願いしたら、家になった!たしかに家はありがたいけど、自分達がいない間の掃除とかどうするの?まぁ、後で考えればいいか
それより、リイドは?まだ考えてる
リイドが、もらって嬉しいもの?ここは、あれがいいんじゃないかな?
自分は、こっそりリイドに話した
ストックがあると油断していた!
明日の分書いてきます




